2009年11月15日 (日)

[モヤさま] 三時の貴方はキラキラ -阿佐ヶ谷①-

「モヤさま」スタッフの皆様。あの放送以来、「モヤさま マズい店」というキーワードで検索する人が急増したようなのですが…。

小平こと「妖怪 雨降らし」を調伏せしめたはずが、悪天候の続く「モヤさま」ロケ。雨の中訪れた阿佐ヶ谷では、独自の道を追求する三人の芸術家に出会った。

一人目の芸術家は米屋を営む「タマゴ師匠」。ある日、目玉焼きをつくろうと普通に卵を割ったら、中身が抜け落ちた後の殻を見つめ「何だか良い」と感じたのをきっかけに、「芸術作品としての卵の殻」を追求しようと思い立った師匠は、今では数々の自信作を店の中に展示している。まさに「抜け殻」となったそれの、無造作に破壊された後の残骸に退廃的な美を感じたのか。
おそらくタマゴ師匠以外の誰もが理解できないだろうが、自分一人にしか理解できないものこそが究極の芸術美であるかも知れない。私などは、台風が去った後の街に取り残された、無残に折れたビニール傘を見て、「雨をしのぐ」というたった一つ課せられた役目を無残に奪われた哀しみに美を感じた
ええ、病んでます。

卵の殻が集まっているのを見て、「タマタマ」という名のポケモンに例えた三村。そのポケモンの例えは解らないと大竹に指摘されたが、三村は無自覚なまま、テレビ東京で看板番組を任された者としての責任を果たしている。

三人が挑戦した「タマゴの殻アート」。これらを詳しく批評しようかと思ったが、放送の中で
「三角の穴を空けるという女性らしい気遣いがある作品」
などという文言が出た時、何だか先に言われてしまった感があったので止めておく。偶然ながら、いかにも私が好んで使いそうな言い回しを……。

二人目の芸術家は、商店街に掲げられたフクロウの絵を描いた服屋の店主。山崎努をスマートにしたような顔をしている。フクロウの絵は魔除けらしい。
この店には白いオウムがいた。このオウムは少し変わっていて、気が昂ぶると、あれはトサカというべきなのか、ライオンのたてがみのようなものを逆立てて威嚇してくる。それは王冠のようにも見えてなかなか高貴な感じがする。
今まで鳥に嫌われ続けてきた三村。戯れに、己の腕にオウムを乗らせようとした。意外にもオウムはトサカを降ろし、ゆっくりと片足を三村の腕に乗せてみたが、少し考えるように首をかしげた後、もう一つの足を乗せることはなく、腕に乗せた足をゆっくりと止まり木に戻した。そして再びトサカを逆立てて威嚇してきた。
街の魔除けをつくる店主に飼われたオウム。三村の大きな腹の中に潜む魔物の気配を感じたのだろうか。

青果店のおばさんが、三村に言った謎の言葉。
「今日はやらないんですか、ラジオ。三時からのキラキラ。」
キラキラ…。「きらきらアフロ」じゃないよね。まさか三村を鶴瓶とは間違えんだろう。あれもラジオじゃなくテレビ番組だし。

三人目の芸術家、「山の本の収集家」はかなり謎だが省略。

今回ははじめて、「DVD化しても多分入る特典映像」のコーナーがあったが、この回がDVD化されるのは一体何年後なのかね。今年はあと1回あるかと思っていたが、本当に年1回ペースでしかDVD発売されないのか。一般人が中心の番組だから許可を取るのも一年がかりなのだろうか。第三弾は大量リリースされれば良いのに。
そんな特典映像。相変わらずこの番組は、芸人ではなく会社員がオチをつけます

次回、天候はさらに悪くなり、ビニール傘が壊れるようだ。まさにあれこそが…。

結局、懸賞の応募ハガキは出さなかった。私は珍しい名字なので、万一当選したとしたら知人にすぐバレる。そんな危険は冒せなかった。
ましてや万が一、実生活での知人に「共食い狼」の正体がバレたとしたら、それは取り返しのつかぬ過ちである。

|

2009年11月12日 (木)

疑い深い男 大竹の「友愛」の形 -「さまぁ~ず×さまぁ~ず」 11/10 放送(関西)の回-

この日の「さま×さま」は、さまぁ~ずの二人が番組のロケで人間ドックを受けたという話が出た。診断を受けた病院は去年受診したところと同じで、そこで働く医師や看護師の人たちも去年のことを覚えていたという。

全身麻酔を受けた時、文句を言わずおとなしく指示に従う三村は麻酔も弱めで、麻酔をかけられた後もうっすらと意識があったが、文句の多い大竹は即座に眠る量の麻酔をかけられたという。

三村はもうろうとした意識の中、彼が完全に寝ていると思い込んだ看護師達が、声を潜めず堂々と大竹のことを話しているのが聞こえたという。
「三村さんはおとなしいけど、大竹さんは口うるさいからねー。部屋が寒いだとか。」

そんな大竹、診断が終わった後、医師に、
「すぐに命に関わるような重い症状があるのかどうか、それだけでも今すぐ教えてくれ!」
と迫ったという。いささか度を越えているような気がするが……。

用心深く神経質な大竹。何事もまず疑ってかかる。ましてや病院など、一つ間違えればそのまま死へと繋がるのだから、ただ「ハイ、ハイ。」と従うようなことは絶対にしてはいけないと信じる。
そして大竹は、痛風や無呼吸症候群など、数々の爆弾を抱えている三村に対し、冗談なのか本気なのか解らないが強い調子で言った。

「お前が入院したら、絶対に俺がついて行って、『それで本当に大丈夫なんですか!?』って医者を問い詰めてやるから!」

愛を感じた。

|

2009年11月10日 (火)

[絵本評論]① いせひでこ「大きな木のような人」(講談社)

前回までのあらすじ:
podcast番組「大江麻理子のモヤモヤとーく」での会話から、上野動物園ならぬ「したのどうぶつえん」なる絵本があると知った私は、思いつきで某大型書店の絵本売り場に行った。

いい年をしてというべきか、むしろ、この年になったからこそ思うのかも知れないが、改めて見ると絵本とはなかなか良いものだ。水彩画を眺めているだけで妙に懐かしくて癒される。なぜだか調子に乗って何冊も衝動買いしてしまった。

Hi3d0017

「100万回生きたねこ」だけはもともと家にあったやつだけど。

特にこの「大きな木のような人」(いせ ひでこ 講談社)は、心が疲れ気味の大人たちにお勧めだ。大きな木とおじさんの温かさがじわりと心に染みる。

Hi3d0018_2    

孤独だった少女を包み込んだ「大きな木のような人」。ほんの一時だけ交差した二人の人生。静かすぎる別れ、でももう寂しくはない。

おじさんは特別立派な人物というわけではない。ただちょっと「気がついた」だけだ。だけど決しておしつけがましくはない。
たださりげなく、すれ違いざまに一言二言声をかけた。それだけで少女には充分だった。

我々の世代が、そんな「『普通のおじさん』の温かさ」を取り戻せば、世の中もう少し平和になるかも知れないなどと最もらしいことを考えてみたりする。私もそんな年齢になったのだろうか。

|

[モヤさま] アクセスMAPは出さんのか -おいしい店ランキング-

後半、つぶやきシローが出てきたあたりは早送りにした。いや、見なかったわけではない。8倍速の音声無しで見たんだ。

この回は、今までのロケで昼食を食べた店の中で、おいしかった店ベスト5を決めるというものだった。ちなみに、ロケ地の地名は出るものの、番組で店を紹介する時は当然あるはずのアクセスMAPは無い。それでも「モヤさま」の視聴者は行くのだ。もの好きだから。

ランキングは以下。

第5位 ニューてっぺい(高円寺) イライラ店主と三村たぬき腹
第4位 キッチンなかよし(大井町) 「大江が珍しく褒めた」店
第3位 満福(大森) 親子二代の情熱がマイクを焦がした
第2位 ロジェ(湯島) コーヒーの香りを打ち消すラーメンの匂い
第1位 麺新華(三河島) 「200%男」の女将がふるまう謎の肉

うち第3位の満福だけは私も行ったことがある。おやっさん、息子さん、息子のお嫁さん、おめでとうございます。
以前番組で紹介された時は、
「あれ以来、北は北海道から南は長崎まで、全国からお客さんが来てもう大変。特に放送翌日からの三日間はとんでもない忙しさだったねえ。」
とおやっさんは語っていた。今頃また嬉しい悲鳴をあげていることだろう。

この満福、「モヤさま」スタッフも密かに行っていたらしい。だからだろうか。私が前に行った時、息子が、
「お兄さんももしかして業界の人?」
と聞いてきたのは。その時は、「業界」と言ってもラーメン屋業界のことかと思っていたのだがテレビ業界かよ。私はIT業界だ。

せっかくなので満福の宣伝をしておこう。自慢のマーボー麺は半ライスと一緒に注文するのがおやっさんお勧めの食べ方だ。麺を食べた後はマーボー丼として二度楽しめる。ただしずいぶん腹が膨れるので覚悟したほうがいい。
この親子はとても話好きで、私が、白洲次郎の「武相荘」を訪ねようと思ったら休館日だった、と話したら、息子さんが、
「歴史に興味があるのなら靖国神社に行ってみるといいよ。そこにはとても大きな博物館があって、太平洋戦争だけでなく大昔の資料も展示されている。」
と親切に教えてくれた。遊就館の存在自体そこではじめて知った。とても感謝している。

満福の行き道も書いておきたいところだが、東京在住ではないのでその辺の地理は解らないし、大森駅から携帯電話の「EZナビウォーク」を頼りに行った。だから、行きたい方はそういったツールを活用して下さい。

湯島の「ロジェ」も行きたかったんだけど、ルートビアを飲んだせいで食欲が無くなったんだよなぁ、あの日。

ところで、麺新華が紹介された時の、

「らぁ~めん伸びちゃう♪ らぁ~めん伸びちゃう♪」

という歌はどこから見つけてきたんですか

|

2009年11月 9日 (月)

スムース・ジャズのような経済番組 -「日経ヴェリタス 大江麻理子のモヤモヤとーく」より②-

前回の続き)

podcast 「日経ヴェリタス 大江麻理子のモヤモヤとーく」 日本経済新聞社

「大江麻理子」で「モヤモヤ」とくれば、どうしても世界一不まじめなあの番組を思い出すわけだが、これは新聞の中でも最もお堅い日本経済新聞社が自信を持って配信するpodcast番組である。

Webサイト上にある解説より
「テレビ東京 大江麻理子アナウンサーが、なんだかよく分からないでモヤモヤする・・・というあれこれを、日経ヴェリタス編集部にぶつけて、スッキリ解決するポッドキャスト番組です。」

この説明書きからして、経済入門のような至ってまともな番組であるはず。事実まともな番組であるのだが、番組の主導権はヴェリタスの記者ではなく大江アナが握っており、冒頭に彼女が「私のモヤモヤした話」を披露するなど適度にゆるい。言い換えればとても自由な雰囲気でリラックスして聞ける。経済のことは解らないし興味も無いが「モヤさま」ファンだ、という人も、試しに聞いてみる価値はあると思う。

改めて言うのも何だが、大江アナの声はやはりとても綺麗だと思う。それはアナウンサーなので当然といえば当然だが、交代で登場するヴェリタスの男性記者達もまた、三人ともなかなか良い声をしている。ラジオ番組だけに声質も考慮された人選なのだろう。
(どうでもいいが、私も声には自信がある。声だけは。電話ではたいてい好印象だ。)

日経ヴェリタスが配信している番組なので、番組としてはヴェリタスの部数を伸ばすのを目的としている部分も当然あるのだが、もちろんこの番組だけでも充分な知識を得ることができる。予備知識がほとんど無くても、わかり易い解説があり、「この続きはヴェリタスで」とはいかずちゃんと結論まで導いてくれる。

しかし聞いているうちに、ではなぜそうなるのか、そこに至ったのはなぜなのか、その裏で何が動いているのか、という知的欲求が生まれてくる。理解して自分の口から語れるようになりたいと思えてくる。では、そこを理解したい貴方は日経ヴェリタスをご覧ください、という風に導かれていく。なかなか巧妙である。現に私は買ってしまったし、ヴェリタス。
(日経ヴェリタスを置いているコンビニは少ないが、都市部の駅の売店では売っている。)

「上野動物園だけじゃなくて、下野動物園も行くんだ!
と駄々をこねたという荒川氏の子は、大物に育つと私は期待している。
そして、「下野動物園」で検索したらこんなの(絵本)見つけたよ。(大江さんはじめ、「下野動物園」で検索した人たちは皆、同じものにたどり着いただろうけど…。)
意外と面白そうだ。生後1ヶ月半の甥(妹の子)にプレゼントしようと思う。
私は読書家として、子供の情操教育には「読み聞かせ」がとても大切であると信じており……というのは長くなるのでまたの機会に。

私は日本経済新聞を購読しているが、Webでは「MSN産経」の政治記事をよく読んでいる。
「結局、保守を貫くことが重要なのだ!」
という結論へ強引に持っていく傾向があるが、嫌いじゃない。賛否は別として。

|

PODCASTのすすめ 帰宅・運動・学習を同時に -「日経ヴェリタス 大江麻理子のモヤモヤとーく」より①-

「日経ヴェリタス 大江麻理子のモヤモヤとーく」 日経ヴェリタス・編 日経ビジネス文庫

「買いに行ったが、都市部の大型書店にさえ置いていない!」
と思っている貴方。これはハードカバーではなく文庫です。
この本は、日本経済新聞社が配信しているpodcast番組「大江麻理子のモヤモヤとーく」を文章にして収録しただけでなく、そこで取り上げたことがらのその後の流れや、音声では届けられぬ具体的なデータのグラフなども加えられている。podcastの復習テキストとして活用できるものだ。

「モヤモヤとーく」、正直私も聞くのをサボっていたのだが、これは通常のラジオ番組ではなくpodcastなのだから、その利点を生かせば充分聞ける。ポータブルプレイヤーに録音して会社の行き帰りに聞くのだ。むしろそういった使い方を狙って作られたpodcastのはずだ。

もちろん、決して安くはないポータブルプレイヤーを買わず手軽に聞きたいのなら、パソコンで再生して聞くことも可能だ。
あまり詳しくない人は、podcastはiTunesやiPodなどapple社の製品でしか聞けないと思い込んでいるかも知れないがそんなことはない。他社のプレーヤーでも聞ける。
私は昔からのWalkmanユーザーなのでSONYのMedia Managerを使っている。そしてMedia Managerからpodcast対応のWalkmanに転送。これで良し。

ようやく涼しくなってきたこの頃。私は運動不足解消の為に、帰りのみ、地下鉄三駅分を歩くことに決めた。全力の早足で歩いても30分の距離。阪急の電車に乗る頃には汗だくになる。今週で三週目に突入。
「今年で30。腹のたるんだオッサンになりたくはない!」
という思いがあれば、意外と苦にならず続けられる。夕食に食べる量も増えたけど

そこで昨日、思いついたのだ。そうだ、ちょうど30分。この間に「モヤモヤとーく」1回分を聞くことができるではないか。帰宅・運動・そして経済の学習と一石三鳥。これぞ現代的なビジネスマンのライフスタイルだ。

そんな風にしてはじめた「モヤモヤウォーキング」。つい聞くほうに熱中してしまって歩くペースも遅くなり、電車に乗る時間も含めて3回分聞けてしまった。…片道60分が90分に。しかもつい、駅で「日経ヴェリタス」買っちまったし。
日本経済新聞社の策略にまんまと嵌ってしまった気がする。まあ、それはそれで悪くは無いか。

次回、肝心のpodcast番組の紹介

|

24 シーズン7

今回の敵は、今までと比べても格段に残酷だ。何度も国の危機を救ったジャックは、とうの昔に、過ちを犯す己を許すことを止めていたなんて。

長く続いたシリーズだけに、救国の英雄が背負った過酷な宿命は悲惨を極めている。現実の人間なら、死んだほうがましだと幾度思っただろうか。
ジャック・バウアーに限らず、英雄は愛する人を犠牲にし、信じる友を敵に回して、それでも死ぬことは許されず、苦しみながらも勝ち抜いて生きていかねばならない運命のようだ。
何度も世界を救いながら、それでもなお真っ直ぐに、戦いが終わったあとは元の日常に戻ることのできる幸せを得た英雄は、ドラえもん率いる5人組以外に私は知らない。

|

2009年11月 6日 (金)

「剛腕」小沢も「寝業師」野中には勝てず -「NHKスペシャル 永田町・権力の興亡」より-

11月1日から3夜連続で放送された、「NHKスペシャル 永田町・権力の興亡」。これは、あの1993年の自民党分裂・下野から、今年の自民党二度目の下野に至るまでの、小沢一郎 対 自民党の政局の流れを追ったドキュメント番組。これは見る人の受け止め方によって幾通りもの筋書きが生まれるドラマである。

軸となるのはもちろん、1993年に自民党を割り、敗北と挫折を繰り返しながらも、16年もの歳月をかけて遂に自民党を完膚無きまで叩きのめした「剛腕」小沢一郎。その小沢一郎と常に対峙したもう一つの軸が、自民党元幹事長・野中広務

「剛腕」小沢一郎は、非自民8党派連立与党を手がけたり、渡辺美智雄・海部俊樹の「一本釣り」を試みたりと、自民党を崩し政界再編を成し遂げるには相当に強引な手段でもやってみせた。
しかし自民党には、小沢の上をいく「寝業師」野中広務がいた。「反共保守」として生まれた自民党を政権に復帰させる為に、革新政党である社会党との連立までやってしまう。社会党は自民党延命の為に生気を吸い取られ、小さくしぼんでしまった。
さらには宿敵・小沢一郎に頭を下げて連立に取り込み、それを足掛かりにして公明党を引き寄せ、公明党を懐に入れた後は早々に小沢自由党を切り捨てた
野中は言った。

「私は高邁な政治など求めていなかった。党がいかに難局を乗り切るか、それしか考えていなかったよ。」

さすがの小沢も、野中が政界にいるうちには、本当の政権交代は果たせなかったのだ。

さて、このドキュメントではもちろん、私の大好きな「加藤の乱」の映像も流れたわけだが、改めて確認してみると、実際の流れは私の記憶とずいぶん違っていた

内閣不信任案採決のあの日、加藤紘一・山崎拓両氏は、議場に行こうとしたところを谷垣氏らに引き留められ、その後で加藤氏が「名誉の撤退」を宣言したものだと思っていた。

しかし実際の映像を見ると順番が逆だった。2000年11月20日の不信任案採決前、加藤派・山崎派の合同総会が開かれた。その時は既に自身の敗北を知っていた加藤氏が最初に宣言した。
「ここは一時、名誉の撤退を行い、力を蓄えるべきと考えます。」
しかしその後、
「私と山崎拓さんは、二人で今から議場に行き、不信任案に賛成票を投じます。」
と言い、部屋を出ていくそぶりを見せた。冒頭に「一時撤退」と言っておきながら、長の二人だけが負けの決まった戦いに赴くというのだからまるで辻褄の合わぬ話である。

そんな加藤氏の前に立ちふさがったのが、現在の総裁、谷垣禎一氏。
「加藤先生、大将なんだから!一人で突撃なんて駄目ですよ!
実際の言い方はけっこう早口だった。谷垣氏が発言し終わったのを見計らって、谷垣氏の横にいた杉山憲夫氏(かつて選挙に負けた新進党から真っ先に出て行った人)が、
「生きるも死ぬも一緒なんだよ。」
と付け加える。三文芝居やのう。

「加藤先生は大将なんだから!大将が突撃したら、みんなついていくんだから!
さらに言う谷垣氏の目からは涙がこぼれ、その言葉に打たれた加藤氏も涙をにじませる。
そんな加藤氏の周りを、加藤派の同志たちが取り囲んで口々になだめた。

そこから少し離れたところで、山崎氏もまた、山崎派の同志達の説得を受けていた。
「大将は自重しなきゃ駄目ですよ!」

何だかもうグダグダの状態で、
「大将は部下たちを守る為、部下たちは大将を守る為に、涙をのんで撤退しなければならなかった。」
というもたれ合いの雰囲気を作りだしているうちに採決ははじまり、造反者たちは「不信任案賛成」ではなく「棄権」となって不信任案は否決。彼らはお咎めなしとなり、その後の選挙でも自民党公認候補として出馬した。

ただし、「大将」加藤紘一だけは後に、秘書の逮捕により党を追われる羽目になったが。いつの間にか復党してたけど。

|

2009年11月 4日 (水)

[モヤさま] 夫婦の二択 -落合周辺③-

投稿者が本当に小学生なのか、という点は相当に疑わしいが、本当に小学生だとして考えればとんでもない話だ。

「Yes,No枕の意味が分かりません。大江さん教えて下さい。」

【Yes,No枕】
「新婚さん、いらっしゃい!」でもらえる賞品の定番。確かに実用的だが、その後本当に使っている夫婦はどれだけいるのか。ある日から、旦那が常に"No"を上にする時が訪れたり……。

その意味をよく知っているからこそ、大江さんの反応を見たい、大江さんの口から言わせたいと思っとるんやろが。さすがに小学生ではなく中学生か高校生くらいだと思うが、大人をからかうものではない。君たちもそれを経て生まれてきたんだ。そうだ、よく考えてごらん。身近なことで考えると、若干テンションが下がってきただろう。

長い坂の途中で見つけたお洒落な店、「Atelier.A」。そこは由緒正しき帽子の専門店。何と美智子皇后陛下のお帽子も手がけたことがあるという。皇后陛下のファッションセンス、特にお帽子のセンスは国際的に高く評価されており、過去に三度も国際ベストドレッサー賞に選ばれている。まさに世界が認める帽子職人。

店に陳列されている帽子を試着させてもらった大江アナ。高貴すぎて普段は被れないが、実によく似合っているではないか。
三村は狐の毛皮をまるごと使った帽子を試着。狐に頭からかじられているような格好になる。まるで山伏だ。もしくはレイザーラモンRGの「シルバーウルフ」か。

【シルバーウルフ】
私が説明するより、YouTubeで公開されている「シルバーウルフのお悩み相談」という動画をご覧いただいたほうがよく解るかと思う。ただし本当に面白くないので、忙しい方は見ないほうが良い。

やたらと長いインドきゅうりを見て、私はふと過去のできごとを思い出した。
それは10年ほど前か。私の妹が、はじめてゴーヤを見た時に言った言葉。

「お母さん、冷蔵庫の中のきゅうり、腐りすぎてエライことになってる!どんだけ長い間放っておいたん!?」

いやいや、どんな風に腐ったら、そんなに大きく膨れ上がってブツブツが出るようになるんや。それは腐ったどころか突然変異だ。しかも色ツヤだけは変わらず青々として。
私はとにかく可笑しくて、腹を抱えて笑い転げていたが、あらぬ疑いをかけられた母親は本気で怒っていた。長男の私ですら滅多に見たことの無い、まさしく鬼の形相。母は無垢な勘違いをした妹よりも、それを聞いて嫌味なほどに笑った私の方が許せなかったらしく、その後、私は……。

ようやく溜まっていた「モヤさま」レビューを消化。「ニュース新書」も更新しないと…。

|

2009年11月 3日 (火)

[モヤさま] エルチュンメル引退 -落合周辺②-

藤子不二雄は元々、藤本弘(F)と安孫子素雄(A)のコンビだった。最初は、手塚治虫の足元にも及ばないという意味で「足塚不二雄」と名乗ったが、後に二人の名前から一字ずつ取って「足塚」を「藤子」に改名したそうだ。(Wikipediaより)

赤塚不二夫、藤子不二雄らが若い頃に住んでいたトキワ荘跡地は、今は法律関係の書籍を発行する出版社になっており記念碑のようなものはない(記念碑は近くの公園にあった)。
ちなみに管理人の住む街には、あの白洲次郎が少年時代に住んでいた屋敷の跡地があるが、今は自衛隊の官舎となり、やはり記念碑のようなものは見つからない。勿体無い。

柴又で別れた「雨降らし」小平に続き、三人はここでも、数々のロケを共にした仲間と別れねばならなかった。それは、大山の千円自販機で出会った「エルチュンメル」の財布。よく頑張ってくれたがやはり安物。丸一年で引退となった。

見つけた鞄屋で三代目モヤモヤ財布を選ぶ三人。あそこで出てきた折りたためる杖は、齢80の私の祖母も愛用している。ただし祖母は杖のたたみ方を理解していない。もちろん広げ方も解らないから、勝手にたたんでおこうものなら、いざ使う時に広げられず大騒動だ。

三村総理と大江財務相が選んだ財布は、「福の神」恵比寿様の絵が入った黄色い財布。小銭を入れるポケットが二つ付いている機能性と縁起の良さ、モヤモヤっぽさで迷わず選出。しかし他の洒落た財布を勧めていた店のおかみさんにしてみればまさかの選択だったらしい。
私も小銭入れが二つ付いている長財布を使っているが、これは本当に便利だ。片方のポケットに500円・100円・50円を入れ、もう片方に10円・5円・1円を入れておく。二つのポケットは大きく広がるので見やすく出しやすい。この財布に替えてから、小銭で無駄に膨らむことは無くなった。

引退したエルチュンメルは視聴者プレゼントとして提供されることになった。ここはひとつ私が引き取り、責任を持って財布供養に出そうかと思ったのだが、残念ながら放送から10日以上経っているし葉書の持ち合わせがない。ダメ元で葉書買って出してみるか…。

鈴木宗男先生そっくりの成果店のオヤジは、自称「読売巨人XXXX」。語尾がいまいちうまく聞き取れないのだが、
「俺はファンなんていう甘っちょろいもんじゃねえ!XXXXだ!」
平成の世には既に失われた古の言葉でしか、その熱くほとばしる想いを的確に表現できないのだろう。

そんなオヤジの応援の甲斐あって、今年も巨人はリーグ優勝を果たした。
「もう優勝してからはよう、飲んじゃいけねえものを飲みっぱなしだ。飲んじゃいけねえって止める人はいるけどよう、止め方が弱かったんだよなぁ。」
「飲んじゃいけねえもの」…。酒ではないとしたら何なのだろう。「XXXX」はテレビの前で言ってしまうのに、その「飲んじゃいけねえもの」の名は言えないのか。一体何を飲んでいるんだ。

財布屋で懸賞の告知、そしてその直後にオヤジの「XXXX」発言…。
まずいぞ、もし懸賞に応募してきた視聴者の多くが、
「成果店のオヤジは何と言っていたでしょうか?」
というプレゼントクイズ企画だと勘違いしたとしたら…!そんな葉書が数多く送られてきたら番組存亡の危機になる!

|

«[モヤしろ] シローには負のイメージが付きまとっている -北新宿-