[ニュース新書] 6/27 岡田克也インタビュー (1) 岡田の一徹
「週刊ニュース新書」6/27のゲストは、民主党の岡田克也幹事長。小沢前代表辞任後の代表選挙では、鳩山由紀夫氏に惜しくも敗れたものの、政権交代を願う多くの国民達の指示を集めた。最近はめっきり顔の肉が削げたように見えるが、念願の政権奪取を目の前にして、政治家としての重みが格段に増してきたようにも感じられる。
今回は、インタビューのレビューに先がけて、岡田氏がどういう経歴を歩んできたのか、おととい手に入れたばかりの岡田氏の著書「政権交代」(講談社)とwikipediaの記事をもとに調べてみた。
岡田氏は大学卒業後、1976年に通商産業省に入省。元官僚なのである。岡田氏は官僚として、利権あさりや派閥争いに終始する日本の政治を目の当たりにして、自らが政治家となり政治改革を行う決心をした。
1990年、岡田氏は自民党の候補者として衆院選に出馬し当選。金集めの能力で総理の椅子を争うような派閥政治の実態を見せつけられ愕然とするも、伊藤正義氏、「カミソリ」こと後藤田正晴氏ら長老議員達が、まさに命を削って政治改革を成し遂げようとする姿に勇気づけられ、自分もまた政治改革に命を懸ける決意を新たにした。
選挙制度改革をめぐる自民党内の争いでは、改革推進を訴え党を割った羽田・小沢両氏と行動を共にした。その後は自民党に復党することはなく、野党議員として政治改革を実現する為に活動し続けている。
2005年、民主党代表として臨んだ衆院選には、郵政民営化の是非のみを争点に据える自民党の小泉総理に対し、岡田氏は個別の政策を丁寧に訴えかけた。しかし結果は民主党の惨敗。皮肉にも、己が命を懸けて成立させた小選挙区制の弊害をもろに受けてしまった。自民・民主のパワーバランスは大きく崩れ、「二大政党制」の確立は遠ざかってしまった。
小泉・岡田両氏の選挙演説を比べて、
「小泉総理は生命保険のキャッチフレーズを提示したが、岡田代表は約款を読んでいる」
などと語られたこともあったという。きめ細かすぎたのが仇になったようである。
ちょっとした贈り物ですら受け取ろうとしない。バレンタインチョコすら送り返すというエピソードは、代表選当日の「ニュース新書」にて側近の口から語られていたが、伊勢エビを受け取らず腐らせてしまったり、生花を受け取らず枯らせてしまったこともあったという。
生真面目な岡田氏だけに、贈った人の気持ちを傷つけてしまうことや、食べ物や花を粗末にすることに対する後ろめたさも少なからず感じただろうが、それでもなお潔白な鬼であることを貫いた。
かわぐちかいじの漫画にでも出てきそうな、危なっかしいほどに真っ直ぐな人物である。政権交代が現実のものとなりつつある今、民主党中心の政権がある程度続くのなら、いずれ岡田氏が総理大臣となる日もきっと訪れるだろう。
生真面目さゆえの危うさはあると思うが、いずれ総理になったのなら、党役員や閣僚も一丸となって支え、まっとうな政治の在り方を見せてもらいたい。切にそう思う。
最も、野党になっても変わらぬ小沢氏の「伝統的」な体質や、最近取り沙汰されている鳩山代表の「故人献金」疑惑こそ、岡田氏が最も嫌う政治家の体質そのもののような気もするのだが…。ここ最近は、念願の政権交代に手が届きそうになったと思ったのもつかの間、党内が悪い意味で「自民党化」してしまっていたことを思い知らされ、さぞかし頭を悩ませたであろう。一年足らずで目に見えて痩せたし。
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