週刊ニュース新書

2009年10月15日 (木)

[ニュース新書] 10/3 「加藤の乱」助演男優賞 谷垣禎一

去年の自民党総裁選の時には、総裁選直前の回に候補者5人が同時にゲスト出演していたのに。下野した後の総裁選は、結果が出た後で新総裁だけが単独で出演。下野するとはこういうことさ。
誰もが予想した通り、3人の候補者の中で最も年長、温和で知られる谷垣禎一氏が自民党総裁に選ばれた。

谷垣氏が語られる時には必ず掘り返される過去の出来事。それは「加藤の乱」のクライマックスシーン。(「加藤の乱」についての過去ログはこちら

2000年の森政権時代。「宏池会」領袖の加藤紘一、加藤の盟友で「近未来政治研究会」領袖の山崎拓は、それぞれが派閥の会員達を従えて内閣不信任案に賛成することで、自民党内の抜本的な改革を進めようとした。
しかし、野中広務幹事長の徹底した切り崩しに合い、加藤らに同調していた議員達の大部分は怖じ気づいた。最後まで加藤らについて来た議員はごくわずかで、不信任案が可決される見込みは全く無くなった。

敗北を悟った加藤、山崎は、引っ込みがつかなくなったのか、それとも自分が起こした行動の始末をつける覚悟を決めたのか、自分達二人だけで決議に出席、賛成票を投じようとした。その時、議場へと向かう加藤氏の腕を掴み、泣きじゃくりながら引き留めたのが「情の人」谷垣禎一。

「加藤さん、あんたが大将なんだから!」

特攻で玉砕するなんて、将たる者のとるべき行動ではない。「忠臣」谷垣が腕を引っ張った力は悲しいほどに弱々しかったが、その必至の諫言が加藤の足を縛りつけた。
加藤は、不信任案賛成を決意した時よりも強い覚悟で、生き恥を晒す決意を固めなければならなかった。自分の為ではなく、谷垣を守る為に。

踏み止まった加藤と、加藤の腕にすがった谷垣、それをただ見守る山崎。三人とも岩のように動かなかないままで、ただ止めどなく、目から涙が流れ落ちていった。その一部始終がテレビカメラを通じて全国に流れていた。
やがて加藤は言った。
「ここは、名誉ある撤退をしようと…。」
事実上の敗北宣言であった。

この「加藤の乱」、主人公の加藤紘一、山崎拓両氏ははっきり言って大根役者だったが、目に見えぬ不気味な恐ろしさを感じさせてくれた敵役の野中広務氏、しっとりとした哀愁美を演出した谷垣禎一氏という、脇役二人の演技が際立っていた。
「加藤、山崎の泣き顔は汚かったが、谷垣の涙には熟年の色気があった。」
などというちょっと妖しげな評価を下す男性もいたほどだ。

そんな谷垣氏が率いる、「解党的出直し」の自民党。果たしてどうなるのか。

※ 谷垣氏が総裁となった今、インターネット上のあちこちで、「あんたが大将」発言を引用し激励するメッセージを見かけるようになった。
(例) 「谷垣さん、あんたが大将なんだから!一人で捨て石なんて駄目ですよ!」

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[ニュース新書] 9/5 負けるな野田佳彦!

「管直人」とgoogle検索したら、「その他のキーワード」に「管直人 ブーメラン」というのがあり思わず爆笑。

政権交代後、初の「週刊ニュース新書」のゲストは、民主党議員で「花斉会」領袖、そして現在は財務副大臣を務めている野田佳彦氏。
国会議員としてのスタートは、あの「貴族」細川護煕(近衛文麿の孫らしい)の日本新党。時代小説と格闘技が大好き。「13時間連続街頭演説」を成し遂げたこともある演説名人で、父親が自衛隊員であったことから国防政策にも熱心。
そして、(個人的にこの色分けはあまりしたくないが)「凌雲会」領袖の前原誠司氏(現在の国交大臣)と共に、非小沢一郎勢力の代表格と見なされている。

放送日であった9月5日は、「岡田克也外相」など一部有力情報が出ていたものの、当然まだ閣僚の顔ぶれは決まっていなかった。後に決まった閣僚を見ると、まさしく、
「オールキャストとも見えるような面々が並ぶ中、野田さんのグループだけが外されたように見える」(田勢氏が9/19の放送で藤井財務相に言った言葉)

閣僚が決まった後で発表された常任委員会委員長の名簿にすら野田氏の名前が無かった時は、徹底的に排除されたのかと驚いたものだが、野田氏は藤井裕久財務相の要請を受け、財務副大臣に就任した。

財務副相就任が決まったのはこの放送から2週間も後のこと。私がこの時の放送に出演した野田氏を見て感じた率直な感想は、
「『反小沢の急先鋒』と見なされた今の立場に疲れ切っていないか!?」
と。

8月30日、民主党が第一党と決まったあの時。鳩山代表をはじめ、政権交代に向けて長年戦ってきた民主党議員たちは皆、政権を担う覚悟を決めたような引き締まった表情をしていた。しかし、選挙から一週間後の野田氏は心底疲れたような表情に見えた。
選挙後すぐに決まった「小沢一郎 幹事長就任」。これで野田氏の幹事長代理続投はあり得ない(どのみちやりたくないだろうけど)。「既に冷遇されているのか。」そう思わずにいられなかった。
しかも、小沢代表辞任後の代表選に野田氏が立候補しなかったことで、花斉会領袖としての求心力が低下したという週刊誌の報道もあった。念願の政権交代は成し遂げられたものの、今の「民主党政権」のあり方に疑問を感じて苦悩しているのではないか。そう思った。

以前にも書いたが、私は「非小沢系勢力」の中堅議員達が、この4年間の間に小沢氏に対する「親離れ」を成し遂げることを期待している。現在の民主党の組織形態はいびつだと思うが、民主党はまだ充分に足腰が強くなったようには見えず、実際「小沢さんがいなくなればベシャッとなっちゃう(崩れてしまう)」(御厨貴氏の言葉)状態だと思う。
「小沢独裁」のように言われているようではまだまだ駄目だ。むしろ、小沢氏を罠に嵌めて失脚させるほどに強くなって欲しいと、小沢氏自身が望んでいるのかもしれない、などと想像するのは私だけだろうか。

結局、「派閥政治」「金権体質」「官僚依存」のアンチテーゼとして生まれた民主党中堅議員達は、良くも悪くも清潔なのだろうか(高級クラブで「勉強会」をしていた先生もいらっしゃったようなので個人差が激しいようだが)。
最も、この4年間で適度に汚れ、叩きあげられてくるだろうから、長い目で見守ってみよう。
高潔な理念だけが先立って、すぐに折れてしまった安倍晋三元首相のようになりませんように。

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2009年10月10日 (土)

[ニュース新書] 9/19 戦争を繰り返さぬ為に戦争を学ぶ

9/19放送「週刊ニュース新書」のゲストは、鳩山政権で財務相に就任した、民主党の長老格、藤井裕久氏。大江アナは過去に番組で共演し、戦時中を生きた藤井大臣と、
「学校の歴史の授業では、戦後の日本史はほとんどまともに教えられなかった。」
と話し、それを藤井大臣は今でもはっきりと覚えていたという。

折しも私は、シルバーウィークに長野の無言館、東京の靖国神社を訪れ、「結局、太平洋戦争とは何だったのか」と考えるきっかけがあった。日本および近隣の東アジア諸国にとって、これほど難しい問題は無い。

それを知る目的で最初に手に取った本は、半藤一利氏の著書「昭和史」(平凡社ライブラリー)だった。
昭和天皇は「君臨すれども統治せず」の立場で軍人達の暴走を止められず、日本は勝ち目の無い戦争へと突き進み、一般の国民達は都合の良い情報しか伝えられず破滅の道へと突き進んだ。しかし日本の敗戦は如何ともし難い戦局になり、最後には、軍部の徹底抗戦の意向を抑え、昭和天皇の「我が身がどうなろうと戦を止めたい」とのご聖断により無条件降伏が決まったと、言わば現代日本にとっては最も「一般的」な歴史が語られている。
この本の内容には賛否両論あるが、太平洋戦争の出来事を大まかに掴むきっかけとしてはちょうど良いと思う。(決していわゆる「自虐史観」な内容ではない。)

その「昭和史」を読んだ後で読むと面白いのが、あの元外務省主任分析官、佐藤優氏の著書「日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略氏』を読み解く」(小学館)である。
これは、情報分析の専門家、佐藤優氏の視点から、日米開戦直後のラジオ放送、大川周明による「米英東亜侵略史」を読み解き、太平洋戦争開戦時の日本の情勢を分析するという内容である。

太平洋戦争に関する解釈は何かと左右両極端に偏りがちだが、佐藤氏は情報分析官としての冷徹な視点で、当時の日本政府の思惑と、日本国民達の国民的感情を分析している。
曰く、当時の世界情勢では、戦争は一等国として国際政治に参加する以上不可避のイベントであり、帝国主義の時代においては、他国の植民地となるか、他国を植民地とする列強の一員になるしか選択肢はない、と。ただし、米英露に対抗する為に、「東アジア共同体」を形成し欧米列強に立ち向かう、その為には期間限定でアジア諸国を日本の植民地とすることも止むを得ない、という考えは「日本人の民族的自己欺瞞」であり、被支配国である中国や朝鮮にとっては到底受け入れられないということに気付いていなかったのが問題であったと主張している。
また、日本国民に開示されていた情報には、表現上のごまかしはあっても内容自体は正確であり、初歩的な分析能力があれば日本が形勢不利であったことは充分に察せられたと解説している。

佐藤優氏が外務省を追われたことは、外交上の国益としては致命的な損失であるが、読書家としては、彼が作家に転身したのは非常に喜ばしいことであるようにも思える。
鳩山由紀夫首相と岡田克也外相、鈴木宗男議員には、佐藤優氏の志を無駄にせぬよう、どうか北方領土返還の悲願を果たしていただきたい。

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2009年9月19日 (土)

[ニュース新書] 9/12 鳩山由紀夫は「政治を科学する」

9/12の「週刊ニュース新書」は、新党さきがけ時代から常に鳩山由紀夫氏と共に進んだという、民主党議員の簗瀬進氏をゲストに迎え、鳩山由紀夫総理大臣の素顔に迫るという普段とはちょっと違った回だった。
かつての鳩山氏と関わった人々も、インタビュー映像で多数出演。

日常的にニュースやワイドショーを見ている人たちからすればいい加減見飽きた映像ばかりだったかもしれないが、私は「ニュース新書」以外は全く見ていなかったので実に面白かった。特に、鳩山氏がさきがけを離党し民主党を結成する際に、さきがけ党首 武村正義の入党を最後まで拒んだ「排除の論理」の映像は凄かった。
あの映像を見ると、武村氏は自分が「排除」されることに決まったのを、鳩山氏のインタビューをテレビで見て初めて知ったように見える。

当時は、武村を排除した理由が不可解で、いわば「いじめ」のようなものと否定的な見方が多かったようだ。しかし政権交代が近付いた頃になってからは、この「排除の理論」を例に挙げて、
「鳩山氏はああ見えても、いざという時には冷徹な決断を下せる人物だ。」
などと再評価する声も多くなった。結局、なぜ武村氏が駄目だったのかは、当時を知らない私にはよく解らないのだが。「負のイメージがつきまとっている。」などという理由では、本人も到底納得できなかっただろう。

ちなみに鳩山氏は、「民由合併」以前に
「政治から小沢一郎的なものを排除したい」「小沢氏は金権体質だ」
などと発言したこともあり、これも最近になって週刊誌等に頻繁に掘り返されている。

日本経済新聞9月17日の朝刊一面に、こんな話が載っていた。
1994年、当時野党だった自民党が政権を奪還すべく、当時の社会党委員長、村山富市委員長を首相に担ぎ、自社さきがけ政権を樹立しようと動いていた。村山氏は首相就任を頑なに拒んでいたが、「自社さきがけ連立」構想の中心人物だった議員たち(*)は諦めきれず、皆で集まって村山氏に直談判することになった。その一行に、今まで構想に参加していなかったさきがけの鳩山由紀夫氏がなぜかついてきた

議員たちが直に説得しても、はやり村山氏は一向に受け入れる気配が無い。もともと部外者だった鳩山氏は後ろで黙って見ていたが、交渉がまるで進展しないので勝手に痺れを切らし、突然、自身の胸に付いていた議員バッジを取り、村山氏に差し出してこう言い放った。

鳩山「あなたが受け入れてくれないのなら、私はこれ(議員バッジ)を外します!」
一同「ええッ!?」

今までの事情もよく解らぬままついてきたのに、一瞬の判断で政治生命まで懸けてしまう意味不明な思い切りの良さ。「あんたが辞めようと知らんがな。」と言われてしまえばそれまでだが、これが功を奏したのか、結局、村山氏は首相に就任し、自社さきがけ連立政権は実現した。

そんな鳩山新政権が遂にスタートした。どんな化学反応を見せてくれるのか。不安もあるが楽しみでもある。

【自社さきがけ構想の中心人物】
「平沼赳夫の『宣戦布告』」(大下栄治・著 河出書房新社)によると、社会党との連立を画策した中心人物は亀井静香氏(現在の国民新党代表)、平沼赳夫氏ら。

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[ニュース新書] 8/29 自民党本部に出ていた垂れ幕「みんなありがとう」の真意

総選挙を間近に控えた8月下旬。突如、自民党本部ビルに飾られた緑色の大きな垂れ幕。

「みんなありがとう」

8/29の放送では、御厨貴氏も田勢康弘氏も大江麻理子アナも、「ニュース新書」のスタッフも含め、誰もそれが意味するところを知らなかった(?)らしく、「諦めたのか」「前向きな自民党がなぜ?」など色々と憶測が飛び交っていた。

しかし今日。理容店で私がたまたま目にした「週刊ポスト」にその意味がはっきりと載っていたのを見た。

あれは、自民党が主催した「green jimin」というキャンペーンに関するものだったらしい。自民党を応援するメッセージや意見を募集(していたらしい)、寄せられたメッセージを刻んだ緑色のボードが自民党の外壁に飾られ、自民党本部を緑色に包むというものだった。あの時の映像で、壁一面に貼られていた緑地に白い点がちりばめられたようなものはそれだったのか。
そして、メッセージを寄せてくれた国民達に対する御礼としての「みんなありがとう」だったというのだ。垂れ幕をよく見ると、確かに小さく「green jimin」と書かれていた。

キャンペーン当時は自民党公式Webサイトでそれなりに大きく取り上げていたようだが、今確認しても総裁選一色で、「green jimin」に関する過去の記事は全く見つけられなかった。

結局、かなり難しいタイミングで普段やらないようなことをやったら、マスコミにすら認知されず、誤解を生んでしまったようだ。
あの垂れ幕、キャンペーンに対する御礼だということをもう少し解りやすくすれば良かったのに。

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2009年9月18日 (金)

[ニュース新書] 8/29 食べてはいけません

歴史的な衆院選の前日、8/29に放送された「週刊ニュース新書」では、東京大学先端科学技術研究センター教授の御厨貴氏が再び登場。

今回の選挙、新聞各社の事前調査ではどこも、「民主党300議席超す勢い 自民党は100議席割れの可能性も」という民主圧勝・自民惨敗の予想を伝えていた。
そんな選挙戦の最中、民主党本部のビルに突如現れた垂れ幕。

「みんな、ありがとう。」

御厨「自民党というのはとても前向きな政党なんですよね。だから、あんなのは本当に今まで見たことないですよ。」
大江「あれも前向きなメッセージかも知れませんよ。」
御厨「どういう意味なんでしょうねえ。」

「それでも勝てると信じている」という虚勢だったのか、それとも「永い間のご支持、本当にありがとう。そしてさよなら。」というふっ切れたメッセージだったのか。私は後者だと思う。保守を語る以上は卑屈であってはならない。負けっぷり良く振る舞わねばならないのである。私は本心から、自ら「敗軍の将」となる決断をした麻生前首相は、その前の二人よりもよほど立派だったと思う

今回の地殻変動が起こった原因として、御厨氏は「有権者がとにかく『自民党的』なものに強烈な拒否反応を示している」、田勢氏は「前回の『郵政民営化』と同じく、『政権交代』という言葉一つに有権者が躍っている」と分析。
今回は期日前投票が前回衆院選の1.5倍の人数にのぼり、有権者の表情も真剣に見えたという。確かに今回、ある程度は「政権交代」の熱に浮かれた気分もあるだろうが、それ以上に有権者は覚悟の気持ちを持っていたと思う。

御厨氏と田勢氏は共に、その国民の「覚悟」が、経験不足から必然的に混乱を起こす民主党新政権を見て、どこまで我慢して見守っていられるかが問われると言っていた。これは田勢氏がメディアを通じて発言するたびに言っていることでもある。
もとよりそのつもりでいる。

これを書いているこの日、新しく任命された大臣たちが省庁入りし、早速興味深い動きが見えてきている。
鈴木宗男氏(外務の常任委員長に就任)、佐藤優氏らの著書でその体質が有名になった外務省に、あの「真面目一徹」の岡田克也氏が入り、早速「核密約」の調査を指示したのも衝撃だっただろうが、厚生労働省に霞が関が最も恐れる男、「ミスター年金」長妻昭氏が入ったのは最高だった。
そんな長妻氏初登庁の挨拶、
「職員の方の中には『一生懸命やっているのになんでこんなに批判されるのか』と、やりきれない思いの人もいると思う。」(毎日新聞の記事より)
という言葉を聞いたら、もう降参するしかないな。
ここからは注意深く見守っていきたい。何らかの形で後押ししたいとも思っている。

この回、大江アナの手元にあったマグカップの横に、皿に山盛りにされた白い粉状のものが。予告からそれがリチウムであることは想像がついたが、それをまーごがひっくり返したりしないか、もしくは大江さんが、砂糖と間違えてお茶の中に入れるなどという大ボケをして見せたりしないかなどと想像しつつ、「我ながらつまらんことを」と思っていたら…。

後日、公式サイトの「ホッと一息」にて。

「私、スタジオにあったリチウムを、少しだけ舐めてみたんですが…。」
ほんまに食うたんか。そのままで。

「やっぱりしょっぱいんですね。その後に、ちょっとエグみがあるというか、苦い感じで。」
的確にその味わいを表現する大江アナ。この感じだと、冗談のつもりでやってみたんじゃなくて、きっと本当に舐めてみたかったんだろうな…。
余計なお世話だが、相変わらず、その旺盛な好奇心は見ていて少し心配になってくる。

「でも、遠くの国、南米チリで採れたリチウムが、今や日本の産業に欠かせないものになっているなんて、世界って繋がっているんだなと思いました。」
上手くまとめたのは流石というべきか。

この放送があった夜、私は珍しくタイミングが合ったので「アド街」を見たのだが、その日は生中継が入っており、高円寺の阿波踊りの現場で、わりと元気にインタビューを行っている大江アナを見た。
その日リチウムを舐めていたというのは後で知ったわけだが、少なくとも目に見えた異常は出なかったらしい

私が幼少の頃は、ようやく乾電池の中から水銀が消えつつあった時期だったので、電池の中に入っているものを舐めたなどと聞くとやはり衝撃だった。

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2009年9月17日 (木)

[ニュース新書] 8/8 死生観

もう一カ月以上経ってしまったが、8/8の「週刊ニュース新書」は、多様化する「弔い」のあり方が特集された。この回の「ホッと一息」(公式サイトの動画)で語られている大江アナの考えがなかなか興味深い。

「私はこの先結婚したとしても、父母と一緒に大江家の墓に入りたい。だけどその時には、自分の子が母と一緒の墓に入れないのは寂しいと考えるかも知れないから、分骨という方法も検討すべきかもしれない。」

故郷のご両親は、大地も割れるほどの勢いで号泣したことであろう。娘にこんなことを言われたら、それだけで自分の人生は間違っていなかったと思えるはずだ。

また違ったケースだが、私も「死」の帰属意識というべきか(変な言葉だが)、そういったことを真剣に考えたことがある。
私は長男で一人息子だが、共働きの家庭で、実の両親よりもむしろ母方の祖父母が育ての親だったという意識がある。そして母方の祖父母には世継ぎがいない(息子が一人いたが幼いころに死去)。私は母方の姓を継がなかったが、今名乗っている父方の姓の一族だという意識と同じくらい、あるいはそれ以上に、母方の家系の血を受け継いでいるという意識が強くある。

時が流れて祖母が亡くなり、いつかは母も世を去る時が来る。その時は私が母方の一族の墓を守っていくつもりでいる。例えこの街を離れることがあってもそうしようと決めている。
だが私は、己の骨を分骨して、母方の墓に入れようとは考えていない。価値観はそれぞれで、分骨を選ぶ人の行いを否定するつもりは毛頭無い。親と同じ墓に骨を埋めるというのは、一族への誇りと愛の表れとして良いことだと思う。だが私自身には、死して骨となり灰となったとしても、己の身を二つに分けるという選択肢は無い。

…そのわりに、健康保険証の裏にある「臓器提供への意思表示」には○を付けたのは矛盾か。これに○を付けた時は、「そのまま腐らせてしまうより誰かの役に立てたほうが良い。どうせ自分ではもう使えないんだ。」などと乾いた考え方をした気がする…。明らかに矛盾してるじゃないか。
死生観に一貫性の無い現代人め。信仰心ではなくただ神秘的なものへの憧れしかない似非仏教徒(真言宗)が。

まあこの先、「死してもいずれ同じ墓で眠る」という約束に、安らぎを感じられる相手に巡り合えるかも知れない。私には難しいかも知れないが。
合掌。(-人-)

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2009年9月10日 (木)

[ニュース新書] 8/15 無言館② 日本の平和を考える秋

前回の続き)

シルバーウィークを利用して、長野県上田市の「無言館」へ行こう。そう決心したはいいが、私の住んでいる兵庫県からそこへ行こうとしたら、JR新大阪-上田間だけでも4時間以上かかることが判明。遠い…。

直接長野まで行くのはしんどいし、どのみち東京にも寄りたかったので、まず9/20(日)に東京まで来て宿泊し、そこを拠点に、翌21(月)午前から上田へ向かうことにした。
20日…。そういえば「アド街」で紹介されていた目黒のサンマ祭が20日だったような。せっかくだし行ってみようか…と思ったのだが、「アド街」効果で6日のサンマ祭はおそろしいほどの行列ができて、サンマにありつけるまで4時間待ちだったなどと書いてあったような気がする。
私には並び続けられる自信が全く無い。まあ良い、見に行くだけ見に行って、混んでたらどっかの店で金払ってサンマ食べよう。日本酒でも飲みながら。
並んで食べるサンマにこそ価値があるということなのだろうが、私はその辺は臨機応変に考えるタイプなので。

上田電鉄塩田駅から無言館へ向かうシャトルバスが出ているらしい。8時半頃に東京を出発すれば11時半のバスに間に合うか。上田といえば六文銭の真田家。真田ゆかりの地も見に行けるかも知れない。

9/20~23までの東京旅行は、「日本の平和を考える秋」というテーマで行こうと思う。8月に行ってみたら休館だった町田の武相荘(旧白洲次郎邸)にも今度こそ行きたい。ちょうど今、「次郎と正子の暮らし展」を開催しているそうだ。そして関西に帰ってきた23日にはNHKドラマ「白洲次郎」の最終回「ラスプーチンの涙」が放送される。

この「白洲次郎」第一話でも、ケンブリッジ大学の校舎にある学生の戦没者を祀る石碑を、次郎が睨みつけるように見つめるシーンがあった。
「国の未来を担う若者を、戦争で死なせるなど愚かなことだ!」
と言いたげなその表情。その時に感じた思いが、後に次郎が「ヨハンセン・グループ」(「吉田茂率いる反戦グループ」の意)としての活動に繋がっていくと見ることができる。

あと、毎年8月になると何かと騒がれる靖国神社にも行ってみようと思う。大森の中華料理屋「満福」の跡取り息子曰く、神社の中には博物館のようなものもあるという。そこを訪ね、戦争と靖国問題について考えてみようかと思っている。

あとは、シルバーウィーク直前になってインフルエンザにかからぬよう気をつけよう。

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[ニュース新書] 8/15 無言館① 「絵は愛が無いと描けない」

 終戦記念日8月15日に放送された「週刊ニュース新書」のゲストは、長野県上田市にある美術館「無言館」の館主、窪島誠一郎氏。
この無言館には、太平洋戦争で命を落とした若き画学生達の遺作が展示されている。
訪れる人たちは皆、若くして散った命や戦争の悲惨さを思い、涙を流すという。

窪島氏は言った。
「(無言館に展示された絵は)ある種、曲解されている部分もある。絵を鑑賞した人たちは、『あの戦争さえ無ければこの才能を失わずに済んだ。』と、反戦のメッセージとして受け止めていると思う。
しかし彼らは何かの芸術賞が欲しかったわけでもなければ、『反戦平和』を訴えたかったわけでもない。空襲警報が鳴り響くような過酷な環境の中で、ただひたむきに好きな人やものを描いたのだ。」

私は今日(9/9)になってようやく、録画でこの回を見た。放送よりも前に公式サイトの「ホッと一息」を見た時には、家族の絵と手紙のエピソードに感傷的になって涙が出た。もらい泣きに近かったかも知れない。

しかし実際に放送を見た時、オープニングの内容紹介では「これは涙無しには見られない」と覚悟したが、窪島氏の話をよく聞いて噛み締めていくうちに考え込んでしまった。胸は詰まったが涙は出てこなかった。

実に色々なことが頭に浮かんだ。最初に、シベリア出兵から帰還した「育ての親」である亡き祖父を想った。祖父は戦争を生き延びたが、息子(私の伯父)をまだ幼いうちに亡くした。
次に、腹に子が宿った我が妹のことが浮かんだ。そして、家の近所にある陸上自衛隊駐屯地の「ご近所さん」である自衛隊員たちが、PKOでカンボジアへと出発したあの日の光景を思い出した。関係があるようで的を外しているような連想が次々と浮かんだ。

戦争とは何か。我々の世代がどれだけ真剣に考えても、窪島氏が「曲解」だといった、実に感傷的な答えしか出てこないのかも知れない。それこそが窪島氏がたびたび口にした「罪の意識」なのかもしれない。

やはり、直接絵を見てみないことには、己の内にあるものすら見えてこない。ちょうど良い機会なので、シルバーウィークを利用し、私は無言館に行くことにした。

公式サイトの「田勢のあとがきのあとがき」より
「隣で大江麻理子さんが涙をぼろぼろ流していた。美女の涙は心を打つが、おっさんの涙は逆だろうと思って、絶対泣くまいと決意していた。」

確かに、美女の涙に我々男は弱いが、おっさんの涙も決して悪くはないだろう。ただし本人としてはやはり人前で涙を見せるのは恥ずかしいと思ってしまうけれど。
私も涙もろいほうなので非常に困る時がある。数ヶ月前、妹の結婚式の最後に、妹が両親にあてたメッセージを読み上げた時は、泣かない両親の横で兄の私だけが涙を抑えられなくなった。
あの時ばかりは、意外と冷静な家族達を恨んだ。

続く

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2009年9月 3日 (木)

[ニュース新書] 民主党 野田幹事長代理が愛した「絆創膏大臣」の最終章

平成21年8月30日の衆院選。野党第一党の民主党が、遂に単独で過半数を獲得して自公連立与党に勝ち、念願の「政権交代」を実現させた。
衆院選後初の「週刊ニュース新書」、記念すべき回のゲストは、民主党幹事長代理の野田佳彦氏
野田氏の国会議員としてのスタートラインは、あの「風の男」細川護煕新党日本。この時は、非自民八党派が結集して何とか自民党から政権を奪い、金まみれの派閥政治、官僚まかせの政治を改革しようとしたものの、寄せ集めの連立政権は1年足らずで崩壊した。
あれから16年。野田氏は無力だったあの頃の失敗を取り戻す為に、与党第一党の将として再び立ち向かう。

さて、野田佳彦氏の番組出演に備え、野田氏の著書、「民主の敵 政権交代に大義あり」(新潮新書)を読み返そうとした時、前にこのblogでも取り上げたあの一節を思い出した。というより、あの一節のインパクトが、どこまでも強烈に記憶に残ってしまう。

(民主党が大勝した2007年参院選の勝因について)
技能賞は絆創膏大臣、赤城徳彦さん。あの絆創膏を、あのようなタイミングであのように顔に貼る技能に、日本中がしびれたわけです。(P.179)

皆さん既にご存知かと思われるが、「絆創膏大臣」赤城徳彦氏は、衆院選で比例復活もできず見事に落選した

農水大臣就任直後に金銭スキャンダルが発覚。それと同時期に、毛包炎(もうほうえん)という名の皮膚病にかかった赤城氏。
炎症を起こした顔を見られまいと、やけに大きい絆創膏を顔に貼り付けたことがなぜか国民の猛烈な反感を買い、安倍内閣のユダとして小池防衛大臣(当時)に糾弾された。

そんな赤城徳彦氏。当時は「ハンカチ王子」など、話題の男性にはとにかく「王子」と付けるのが流行っていた為、「ばんそうこう王子」などと不名誉な称号を与えられてしまった赤城徳彦氏。
いまだに「絆創膏の人」として語られるイメージの悪さから、公明党も推薦を渋っていたものの、ギリギリで何とか推薦を受けることができた。そんな逆風を受けて、地元の集会に姿を現した赤城氏。そのひじのあたりにくっ付いているピンク色のシールのようなものは何か

なんとそれは、ミッキーマウスの柄の絆創膏。選挙活動中に少女?(大人かも知れない)からもらったらしい。

「皆さんから、お叱りや激励をいただきました。なぜか絆創膏もいただきました。
これ(絆創膏)は願掛けです。戦い抜いた時に、この絆創膏は取れるのです!」(SANSPO.COMの記事より)

「この戦いを勝ち抜いた時に」ではなく、勝ち負けに関わらず「戦い抜いた時」と言っているところが重要である。
そんな面白いパフォーマンスも虚しく、赤城徳彦氏は落選してしまった。不似合いに可愛らしい絆創膏で隠された傷は消えず。

それでも僕らは、赤城絆創膏大臣を忘れない。
誰かのことを想う時、その人は傍にいる。

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[ニュース新書] 8/22 「とてつもない日本」をあきらめない

本当に…食った、のか?リチウムを…。好奇心旺盛な人だ。(「週刊ニュース新書」公式サイトより)

8/22放送の「週刊ニュース新書」は、総選挙を前に、自民・公明・民主・共産・社民・国民新の各党党首が討論する特別編だった。
総選挙の結果、自民・公明ともに歴史的な惨敗を喫したのはご存知の通りであるが、この時、麻生首相が選挙戦の手ごたえについて訊かれた時の答えが印象に残っている。

「今までの選挙と比べて今回は、街頭演説を聞く有権者達が実に熱心に耳を傾けてくれていて、手ごたえを感じている。」

これは別に、強がりだけで言ったわけではないだろう。実際にこの日、私は神戸で麻生首相の演説を聞いたのだが、確かに大勢の有権者が熱心に、そして冷静に耳を傾けていた。
政権交代が現実のものとなりつつあったからこそ、有権者達は各党の主張をちゃんと聞いて、真剣に判断を下そうとしていたのではないか

麻生氏の演説の内容自体は結構面白い。現在の景気の悪さと政権運営の失敗を考えれば「何を今さら能天気な」と言われるのも致し方ないが、彼のいわゆる「とてつもない日本」構想は悪くない。…本人がまるで実践できなかったのが残念でならない。それは「美しい国」構想を掲げた安倍元首相にも同様のことが言える。

「楽観論には根拠がいる。」
麻生首相は冒頭にこう言った。
日本はそんなに悪い国じゃない、素晴らしい国だと主張すると共に、戦後ほぼ一貫して政権を担ってきた自民党の実績をアピールした。
「何よりも、夜道を女性が一人で歩いていても、危険な目に遭わないのが普通な国だというのは、どれだけ素晴らしいことか。」

また、民主党や社民党が強く反対するイラク派遣についても触れた。
海上での給油活動はとても高い技術を必要とするもので、それを確実に行える日本の自衛隊は高く評価されている。また、人道支援に携わる自衛隊員達はとても規律正しく、彼らが現地人に伝える建築などの技術は、その国の人々が自立していくのに大いに役立っており、現地人からは自衛隊が最も感謝されており、尊敬されていると主張。
野党は即「軍国主義への道」と決め付けるが、海外派遣の真の姿にも目を向け、我が国が行っている国際貢献に誇りを持つべきだと語った。

「我々は責任を持って国を守る。我々は革命を起こそうというのではない。保守なのだ。」

そう締めくくった麻生首相。演説会場にはためく無数の日の丸。若い頃はあれだけ毛嫌いしていた自民党なのに、まさしく「滅びゆく保守」といった感じの光景に、少しだけ胸が締め付けられた。

ここで、「田勢のきょうのあとがき」を真似て、ある書の一節を紹介したい。

そこにまだ「日本人」がいる ――通商産業省創設

吉田と次郎は荒廃の極みにあったわが国土を前にして、それでもそこにまだ「日本人」が残っていることに一筋の光明を見出した。
それは手先が器用で我慢強く向上心旺盛な、世界有数の勤勉な国民である。わが国には天然資源はないが人的資源がある
(北康利の著書「レジェンド 伝説の男 白洲次郎」より引用 P.126)

命懸けで戦勝国を騙し、日本国を取り戻した吉田茂。信じるものを失った敗戦後の日本人達の底力を目覚めさせ、日本が経済大国に成長するきっかけをつくった。
それだけでは意味不明だが「そこにまだ『日本人』がいる」は私の座右の銘だ。これほど勇気付けられる言葉は無い。麻生氏の「とてつもない日本」はまさしく祖父・吉田茂のDNAを感じさせられる。

麻生氏はあんなに明るい理念を持っていながら、がんじがらめでほとんど何も実現できなかった。やはり自民は一度野に下り、しがらみを断ち切らないことにはどうにもならないのでは。
どうか自民党は、「健全な保守系野党」として生まれ変わっていただきたい。「日本の為に」などと語るのはそれからにして欲しい。

公式サイトの「大江アナのホッと一息」では、彼女は投票日当日に選挙特番に出演するので、期日前投票を済ませたと語っていた。
その選挙特番「日本戦略会議 -明日への提言-」は(個人的には)かなり面白かった。
「日本戦略会議」のレビューはこちら

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2009年8月19日 (水)

[ニュース新書] 8/1 大江アナ渾身のダジャレ

田勢康弘の週刊ニュース新書」公式サイトでは、「大江アナのホッと一息」という動画コンテンツが存在する。毎回の放送終了後に、進行役の大江アナが番組のちょっとした感想を述べるというものである。
そんなミニコーナーであるが、本人は相変わらず至って真面目で、とても良いことを言っている時もあれば本気で笑かしにくる時もある。特にこの8/1の回は強烈だった。

この回の「田勢のきょうのあとがき」は、哲学者シューペンハウアーの、「苦しみは天才が成果をあげるための条件である」という言葉。この言葉を紹介した時、田勢氏は昔流行ったという「デカンショ節」という歌を歌った。
田勢氏が歌を歌ったことに、視聴者と共に驚いた大江アナ。その「デカンショ」とは何かと頭の中で色々と想像を巡らしたところ、「大きい甘しょ(さつま芋)」のことではないか、「デカンショ節」とは「さつま芋の収穫の歌」ではないかという結論に達したそうだ。
「……何を言うとんねん。」
私は思わず目が点になった。ここまでの田勢氏の話から全然繋がってないではないか。そこでさつま芋収穫の光景を思い浮かべたのは九州人ゆえか。

「アド街」のオープニング並みのダジャレを披露した大江アナ、「アド街」の血が騒いだのかそれだけでは収まりきらず、椅子から立ち上がってさつま芋を引き抜くような身振りをして見せ、
「こうして引っ張りながら、デカンショ〜、デカンショ〜、って。」
と、ものすごく恥ずかしそうにしながら「デカンショ収穫祭」を披露した。
あの振り付けは何だ!勇気を出してやって見せたものの、恥ずかしすぎて腰が入っていない。
危ないくらいに爆笑してしまった。

私がSだからこんなことを言うわけだが、ものすごく恥ずかしそうに冗談を言う大江アナは可愛いと思う。
次回は是非、放送中に、田勢さんの目の前でやっていただきたい。クールな反応が返ってくるのも恐れずに。

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[ニュース新書] 8/1 マニフェスト対決② マニフェストが守られない前提で受け止めている

前回の続き)

以前も少し触れたが、民主党のマニフェストより、公務員改革は徹底して行い、社会保障にはメリハリを付けるという考えの みんなの党 のマニフェストの方が魅力的だと個人的には思う。

民主党のマニフェスト、公務員改革と無駄遣いの廃止というところでは大いに賛成だ。しかしそこまで手厚い手当ては本当に必要なのか。高等教育の無償化なんていうのは実現可能なのか。替わりに奨学金制度の対象者を大幅に増やすという対応では不充分なのか。子ども手当てにしてもさすがに高額すぎないか。揮発油税の暫定税率も、どうせ元々取られているものだから、廃止するよりも他の有用な目的に充てたらどうか。

逃げ口上と言えばそれまでだが、これらの政策は、無駄遣いを無くし財源を確保した上で、優先順位の高いものから随時実施していくとマニフェストに明記されている。
だから実質、マニフェストに掲げたものの半分くらいしか実施できないかも知れない。そうなれば「結局嘘じゃないか」と批判されるのは甘んじて受けるべきだが、国の借金が膨れるくらいなら「嘘つき」で構わない。そして本当に必要なものは、必要なだけしっかりと実施して欲しい。

民主党の安全保障に対する考えには大いに不安がある、という自民党の指摘は至極もっともだが、これはかつての村山(社会党)総理のように、現実に直面すれば大幅に軌道修正するだろうと期待している。そんな考えは楽観的すぎるかも知れないが、そこは民主党の目を醒ます為に、下野した自民党の先生方が、きっちりと民主党を監視し、追求してもらいたい。それが二大政党制のあるべき姿である。…まあ、衆院選後に自民党は解党状態になりそうな気もするが。
そんな楽観的に考えている私としては、社民党 福島党首の、
「社民党が民主党政権をブレさせない!」
という勇ましい発言が本気で怖い。民主党を左向きに固定する気か…。

公務員改革では強い味方となり、いきすぎた福祉政策では歯止めとなるよう、みんなの党 は是非とも多くの議席を確保し、民主党と連携して欲しいと思っていたのだが、あまりに民主党が勢いづいてきた為、「週刊文春」8月27日号の予測では、当選確実は渡辺喜美氏のみで、民主の対立候補を立てられた江田憲司氏すら小選挙区の勝利は解らなくなってきたという。比例選の得票数も未知数だ。
自民党が議席を減らすのは構わないが、民主党の独り勝ちも、それはそれで怖いなあ…。劇団ザ・ニュースペーパーのネタでは無いが、管理人も政権交代ブルーになってきた。

次回、「ホッと一息」にツッコミ

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[ニュース新書] 8/1 マニフェスト対決① 「国家の未来に対するビジョンが見えない。」

8/1放送「週刊ニュース新書」のゲストは、日本に「マニフェスト」を定着させた早稲田大学教授の北川正恭氏。自民、民主両党のマニフェストの内容が検証された。

発行した冊子が足りなくなるほどの勢いと言われる民主党のマニフェストには、子ども手当や高速道路無料化、高等教育無償化などの手厚い福祉政策と、抜本的な公務員改革が目玉。財源の説明は数字で示されているものの「実現不可能」「手厚すぎるバラマキ」と批判の声も多く、外交や安全保障、そして強く訴えていたはずの地方分権についても具体的な考えが見えないと指摘されている。
「公務員改革」を前面に押し出したのは良いと思う。役人に無駄遣いをさせるくらいなら本当に必要な人たちにお金を回すという発想も、基本理念としては大いに賛成だが、いきなりここまで手厚くする必要があるのか。そう思うのは、私が必ずしも手当を必要としていない独身の社会人だからか。

対する自民党のマニフェストは、「責任力」という造語で政権与党としての実績をアピール。日米安保の強化や自主憲法制定などを訴え、社会保障財源を確保する為に景気回復後の消費税増税は必要と主張。一度は取り組んだものの骨抜きにされた公務員改革については具体的に書かれていない。
現状とほとんど変わらないようにも見える。自民党は民主党とは違い「責任力」がある、などと主張しているが、自民党が政権与党の責任をちゃんと果たしていたのなら、現状がここまで酷くなることもあり得ないし、ここまで有権者の信を失うことも無かったと思うのだが。

司会の田勢氏、ゲストの北川氏が共通する疑問点として、この番組のみならず両氏の書いた新聞のコラムなどでもたびたび指摘されているのが、
「両党のマニフェストには、こんな国家を創っていきたい、こんな社会を目指したいという、未来への明確なビジョンが伝わってこない。」
ということである。
…おそらく両党は、自分たちの政策で国民の暮らしが豊かで安心できるものになれば、自ずと国は良くなる、と思っているのだろうけど。特に民主党は、公務員改革が成されればそこから全てが変わる、これこそが大きな夢じゃないですか、と思っているかも知れない。(個人的にはあまり否定する気にはならないが。)

本格的な政界再編が起こらないまま選挙に突入したので、現実的には自・公連立政権か、もしくは民・社・国 連立政権のどちらを選ぶかの二択になってしまった。
どちらの政策を支持して政権を選ぶか、という前向きな考えよりも、どちらの政権を阻止したいか、という後ろ向きな考えが決め手になって投票先を選ぶ選挙になっているような気もする。
「官僚に牛耳られる自公政権はもううんざりだ」か「社会主義色の強い新政権などあり得ぬ」という二択のようになっていないか。(流れ上、あえて偏見に満ちた表現で書いた)

それでもなお、私は今回(選挙権を得てからずっとだけど)民主党中心の政権に代わることを期待している。なぜならマニフェストの内容が全て実行されるなどとは初めから信じていないからだ。

(長くなったので続く

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2009年8月 2日 (日)

[ニュース新書] 7/25 自民党本部 津島雄二の長男を公認せず

「モヤさま」の大森②レビューでリンクした「スゴ衣」Webサイトを確認してみた。「『スゴ衣』川柳コンテスト」の受賞作品が結構面白い。緊迫感と脱力感の調和。

7/25放送の「週刊ニュース新書」のゲストは、自民党 平成研究会(津島派)の会長で、次期衆院選に出馬せず引退することを表明した津島雄二氏。
津島派の次期会長は衆院選後に決めるそうだ。派内の誰が帰ってくることができるか本当に解らないからな。

急きょ空いてしまった青森1区の候補者を、自民党青森県連が公募により選考した結果、結局は津島氏の長男、淳氏が選ばれたのはご存知の通り。

そんなものだと思って大して気に留めていなかったが、ここに来て自民党本部が「世襲批判」を気にして津島氏を公認せず、青森1区に公認候補を立てない決定を下したのはさすがに少々驚いた。
マスコミや国民に叩かれる格好の材料をさらに提供するくらいなら、身内の県連に文句言われるほうがまだましだ、と思ったのだろうか。今さらと言えば今さらだが。
県連は反発し、津島淳氏を自民党青森県連公認として立てるという。

宮崎1区も混乱している。日教組と戦う中山成彬(なりあき)議員が、数々の失言による混乱を招いたことで、一度は次期衆院選に出馬せず解散と同時に引退すると表明したものの、宿敵・日教組を支持基盤とする民主党政権が誕生することに危機感を覚え一転し出馬表明。

自民党内の事情はよく知らないが、中山氏に比例区で出馬という選択肢は無かったのか。個人的に中山氏の教育問題に関する主張はある程度共感していたのだが、やっぱり出るから公認してくれ、既に決まっている人は下げて私を公認してくれというのはさすがに勝手だと思う。
この場合、当初の予定通り上杉光弘氏が最終的には公認されるだろうと思っていたが、なんと「喧嘩両成敗」とばかりに二人とも公認せず。宮崎1区に自民党公認候補は立たず、二人とも無所属での分裂選挙となった。(青森1区と同じく、宮崎1区も上杉氏を宮崎県連公認として立てる形で進めているもよう。)

公認を立てず、非公認二人の分裂選挙を勝手にやってくれとは、もはや自民党本部、自棄になっていないか。

この放送があった頃、関西は滝のような大雨が降った。カラ梅雨から一転して連日の大雨で、冷夏が懸念されている。雨は午後になって止み、天神祭も開催された。
この日の東京は晴れで、大江アナはこの放送が終わった後、隅田川花火大会の司会をしに向かったという。生放送続きとは大変だ。お疲れ様でした。
テレビ大阪は天神祭の中継だったので見られなかったけど。そして天神祭の中継は見なかった。

しかしまあ、忙しくてもやりがいのある仕事であれば、達成感があって良いと思う。私は最近、昼間の仕事とこのblogの執筆、どちらが本業だったか解らなくなってきている。blogでは一銭も得ていないはずなのに。
職場が暇な分、検証用の機械で勉強し放題なので、新しい資格試験に挑戦するか。有効求人倍率0.46倍、情報通信業前年同月比44%減というニュースは見なかったことにして…。

「選挙後の我々の為にも、雇用対策はしっかりやっておかないと。」
などという笑えない冗談を言った代議士の先生は誰だったか…。思い出せない。

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2009年7月26日 (日)

[ニュース新書] 番組のオープニングテーマ

以前も紹介したが、「田勢康弘の週刊ニュース新書」のオープニングテーマ曲は、"COUNT BASIE AND HIS ORCHESTRA"のアルバム"THIS TIME BY BASIE"に収録されている"THE HUCKLEBUCK"(12曲目)という曲である。

このCD、私も手に入れて聴いていたのだが、同番組がCMに入る時のジングルに使われている曲も収録されていた。"NICE 'N' EASY"(10曲目)の終わりの部分がそれである。
エンディングテーマに使われているピアノの曲はまだ判明していない。

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2009年7月24日 (金)

[ニュース新書] 7/18 まーご脱走

さっき気付いたのだが、某blogに間違えて「本名」で書きこんでしまっていたらしく非常に焦った。まあ、あそこを閲覧している人達は、他人の書き込みなどわざわざ読むまい。私がそうであるように。

7/18の放送で、加藤紘一氏の後ろでまーごが大暴れしていたのには気づいていたが、台から飛び降りたどころか何度もスタジオを脱走したらしい。
動物タレントとはいえまーごも猫。動物の勘で、一見温和な加藤紘一氏から発せられる「乱」の気配を感じ取り恐れたらしい。
(それは冗談として)その日はそれほどまでに活発だったので、生放送後にスタッフ達がまーごの元気な姿を撮影しようとした。その模様が公式サイトの動画で配信されている。
しかし当のまーごは、加藤氏が去った後で自分の取り乱した振る舞いを反省し、テーブルの下でずっとうつむいていた。
動物タレントやのに全然言うこときかんのか。

そろそろ決着はついたのだろうかと思い、「音楽ば~か」の公式サイトを久しぶりに見てみた。何が起こったのかさっぱり解らん。

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2009年7月20日 (月)

[ニュース新書] 7/18 加藤現れるところ乱あり

この回もまーごは大暴れしていた。私もサックスプレイヤーの端くれであるので、飾ってあるサックスがひっくり返されないかと不安になった。そしてカメラには映っていなかったものの、加藤氏が話をしている途中に台から音を立てて飛び降りていた。また大江さんの頭が真っ白にならなかったか…とこれは要らざることを言ったようだ。

7/18放送の「週刊ニュース新書」のゲストは、政界の北斗七星、加藤現れるところ乱ありと言われた男で、自民党きっての保守リベラル派、加藤紘一元幹事長が二度目の登場。
都議会議員選挙後、早くから反麻生の立場を明らかにしていた中川秀直、「偉大なるイエスマン」こと武部勤らと共に、両院総会開催を求める勢力の代表格として名乗りを挙げた。

この署名活動、音頭を取った中川、武部両氏が「総選挙前に総裁選を前倒し実施すべき」と何度も発言したせいで、マスコミを通じて見た国民たちの多くは、両院総会の真の目的は「総括」ではなく「倒閣」にあると捉え、「署名に応じた議員は総裁選前倒しに賛成、麻生内閣不信任。」と捉えた。そんな世論の冷ややかな空気を感じ取った議員達が動揺し、署名取り下げなどのさらなる混乱を招いた。

「ニュース新書」での発言を聞く限り、加藤氏個人の考えとしては「麻生降ろし」ではなく、総選挙前に「総括」が必要であるとして署名を呼び掛けたのだと言っているように聞こえる。つまり中川・武部とは考え方が違い、本来の意味での両院総会が必要と考えていたようだ。
しかし残念ながら、あの二人と席を並べて会見したことや、加藤氏個人の考え方があまり明確に報じられなかった(本人が発言しなかったのか、発言したが報じられなかったのかは定かではないが)為、「第二次加藤の乱」「加藤政局のクライマックス」のように捉えられている気がする。
(最初は「まさか」と思いつつ、だんだんと本当に「第二次加藤の乱」かと思いこんでしまった私も反省が必要かと思うが。)

何はともあれ、明日21日には衆議院が解散される。「公認取り消し」まで突きつけられている「主犯格」の中川秀直、武部勤はどうするのか。宣言しているように、地方分権、消費税増税無しを掲げた独自のマニフェストを掲げ、それでも離党せず「自民党」の看板は掲げたままで選挙に臨むのか。「週刊ポスト」7月31日号の記事にあるように、「自民党Bチーム」を示す「B」と書かれたバッジを付けて選挙に臨むのか。
これだけ自民党に逆風が吹いているのだ。同じ政権公約を掲げるのなら、離党し新党を立てるのであればまだ一定の支持を得られるかも知れないが、自民党であって自民党ではない「エセ自民党」など、いま最も嫌われる勢力であるように思えるのだが。

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[ニュース新書] 7/11 いま最も重い荷物を背負っている男 細田幹事長

7/11放送の「週刊ニュース新書」のゲストは、自民党の細田博之幹事長。与党第一党の幹事長といえば、殿様の留守中に国元を預かる城代家老である。その責任は重い。それも政権が不安定であれば格段に重くなる。
この日は都議会議員選挙前日。自民党の惨敗必至と言われたこの時期(現にその通りになった)に、インタビューに応じた覚悟には素直に敬意を表する。

古賀選対委員長も、東国原知事に『自分を総裁候補に』という条件を突きつけられた時、その場ではっきりと断るべきだった。そうすれば傷は最小限に抑えられたし、結果的には東国原知事も救われたはず。」
細田氏はそう分析する。全くその通りであると思うが、後の祭である。石原幹事長代理が言うとおり、この一連の騒動は、都議選に少なからず悪影響を与えた。
私は、最初に橋元府知事が言ったのと同じように、東国原知事は自民党が絶対に呑めない条件を提示する形で断ったのだと思っていた。それを古賀氏が持ち帰り検討してしまったからややこしくなった。
何だか、福田・小沢会談の「大連立騒動」を思い出す。

東京都議選一人区の中でも特に注目を集めた千代田区では、自民党候補の応援に与謝野財務相、民主党候補の応援に海江田万里氏(元民主党衆議院議員)が付き、来る総選挙の代理戦争となったという。結果は民主党の勝利。
「どうすべきか一人で考える。」
都議選前からそう語っていた与謝野氏、中川秀直らが集めた署名に応じ、麻生総理に会って、総理の辞任と後継指名を行うよう進言したという。
冷静沈着なイメージで知られる与謝野氏であるが、彼は過去3回落選している。与謝野氏が退陣を求めたのが事実であるなら、個人的にかなり衝撃である。あの与謝野氏ですら、首相の首を挿げ替えれば少しでも良い方に流れると、本気で考えたのだろうか。

この回は、中国国内で発生したウイグル民族の暴動の映像が流れた。コメントのしようもないが、これまた胸の詰まるような衝撃映像であった。

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[ニュース新書] 7/4 首相を支えるネットワークが無い日本

7/4の「週刊ニュース新書」のゲストは、東京大学の御厨貴教授。どこかで聞いた名だと思ったら、このblogでも紹介した「聞き書 宮澤喜一回顧録」(岩波書店)の編者だった。

御厨氏は言った。
「諸外国の首脳と比べ、麻生総理の能力が劣っているかというと、決してそうは思わない。
本質的な問題は、我が国には首相を支えるネットワークが無いことだ。メディアも的を得た報道ができなくなっており、ちょっとした失言ばかりが大きく取り上げられている。
与党は長期的な戦略が無く首相を使い捨てにするから、化けるチャンスすら与えられていない。」

本当にそうだと思う。新聞を見ていると、道路特定財源の一般財源化も農水改革も郵政の人事にしても、首相の決断を支えるどころか、変化を嫌う人々が横槍を入れて全て壊しているような気がする。
(決してそのやり方を肯定しないが)小泉首相の郵政民営化のように、周りの話もきかず強引に押し通し、嫌な人はハイ辞めて下さい、という風にしなければ何も変えられないではないか。
農水改革にしても、石破農水大臣が孤軍奮闘したものの、国政の場では減反見直しに対する議論を起こすことすら封じられ、マニフェストにはむしろ将来的に減反が強化されるというニュアンスまで含まれると聞いた時は唖然とした。

今思えば、安倍政権が短命に終わったのも惜しい気がする。「美しい国」の理念を掲げ、日本国民が失った日本の美意識を取り戻そうという意欲を持っていたのに、就任早々に押しつけられたのが郵政民営化造反組の復党問題。復党か切り捨てか、どちらを選んでも痛烈に批判される嫌な後始末だった。
任命責任や身体検査の甘さは当然責められるべきにしても、閣僚たちが不祥事で足を引っ張り、「消えた年金」問題が明るみに出てとどめを刺された。
どう考えても、首相のリーダーシップ云々というよりも、今までに溜まった膿がとめどなく噴き出して壊れていっている。こんなもの、一度下野するか解党しない限り、いくら首を挿げ替えても同じだ。

御厨氏は言った。
「日本は各分野の専門家を集めて『有識者会議』なんてものをやってますけどね、私も何度か参加しましたが、あんなもん集まっても何の役にも立ちませんよ。そうじゃなくて、首相と一対一で支えるスタッフが必要と思うんですね。」

ちなみに、御厨氏が言う首相に就く直属の専門スタッフという構想は、渡辺喜美元行革相が「国家戦略スタッフ」として国家公務員制度改革基本法案に盛り込んだが、官僚の抵抗で「総理直属」から「事務の官房副長官(官僚)配下」に書き換えられ骨抜きにされたという。そんな抵抗が重なり、「自民党政権では何も変えられない」と思い知らされた喜美氏は自民党を離党した。無所属となって国民に直接語りかけ、国民の支持を得て押し上げられなければ変えられないと知った。

そんなものばかりを見せられたら、結局、何が何でもまずは政権交代、まずは自民を引きずり降ろせ、という風に国民は思わざるを得なくなる。自民党は、民主党には明確なビジョンが無い、などと指摘するが、そんなもん、おたくらにも無いでしょうが、としか言いようが無い。
民主党が率いる未来の景色は霧に包まれてまだ見えないかも知れないが、自民党が率いる未来が奈落の底なのははっきりと見えている。

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2009年7月16日 (木)

[ニュース新書] 7/11 中国語会話を断念した管理人の行きつく先は…

先週は「モヤさま」レビューを短期集中更新した成果が出て、先週だけでアクセス数が飛躍的に増え、ありがたいことにブックマーカーも確実に増えた。しかし今週、都議選後に政局が一変し、このblogも政治一色となったので、その人たちはいきなり期待を外したことだろう。
(たいていの人はトップページにブックマークを付けず、「モヤモヤさまぁ~ず2(カテゴリ)」に付けている。)

今日こそ溜まっている「ニュース新書」2回分を更新しようと思ったのだが、ちょっと疲れたし、気まぐれに買った「1Q84」も読み切りたい。(この本も、田勢氏の「きょうのあとがき」で取り上げられなければ読もうとは思わなかっただろう。)
なので今日は、公式サイトの「大江アナのホッとひと息」のみレビューしておこうかと思う。

7月4日分の動画は、局内の食堂らしきところで撮られている。徹夜明けの大江アナ、確かに徹夜明け独特の微妙に高いテンションが感じられる。後ろには「ニュース新書」のポスターが。田勢氏とまーごのアップが絶妙の構図で載っていて面白い。

そして7月11日。中国に留学した経験もあるという大江アナ、今でも週一回、中国語会話のレッスンを受けているという。その語学力あってこそ、本来はスポーツ担当ではなかったが、北京五輪のキャスターに抜擢されたのだろう。

実は管理人も、北京五輪があった頃、中国語会話に取り組もうとしたことがあった。近年はIT業界も中国企業との提携が急速に進んでおり、力をつけてきた中国人と対等に渡り合うには、言葉を通じ中国文化に対する理解を深めるべきだと思ったのだ。しかし長続きしなかった。
理由は二つ。一つ目は、「あなたはどこに住んでいますか。」「趣味は何ですか。」というわざとらしい会話が好きではなかったこと。
二つ目は、インターネットカメラを使ったWebレッスンを自宅で受講していたら、パソコンの中の女性と意味不明な言葉(北京語)で話す私を目撃した祖母が腰を抜かしたこと。何せ、インターネットの何たるかを祖母は全く理解していないのだから、誤解を解くことなど不可能で、私はいわれなき屈辱感と無力感に打ちひしがれた。

語学に憧れはあるのだがどうも根気が無い。かつては英会話に挑戦したこともあったがやはり続かず、何を思ったか私は、米国ドラマのDVDを見て英語を覚えようとしたこともあった。一度見て内容を把握しているドラマを、音声、字幕ともに英語で見て、それで覚えようとしたのだ。選んだ教材はよりによって、あの「24」。米国の特殊部隊「CTU」がテロリストと戦う24時間を描いたアレである。
見るごとに眠気と疲労が蓄積され、ジャック・バウアーの極限状態を体感できたような気分になってきた。しかし覚えられた英文はたった一つだけ。24時間でたった一文である。

"Put your hands on your head, now !"
訳:(敵に銃を向けながら)両手を頭の上に乗せろ、早く!

役立てたいとは思わない。米国に旅行したとしても、実際に使うことは一度も無いだろう。言われる可能性は無くも無いが。

語学は向いていない。そう思ったものの、それでも懲りずに私は、もう一つの憧れであったサックスフォンを習うことにした。音楽は言葉の壁を越える、などともっともらしい理由をつけて。
意外にもこれは続き、今でも週1回レッスンを受けている。毎年秋ごろには発表会があり、仲間達とセッションをする。今年は昔から大好きだった、大野雄二の「ルパン三世のテーマ '78」を演奏する予定。
そこそこに曲は吹けるようになった。ただし楽譜はいまだに読めないところを見ると、やはり語学には不向きなのかも知れない。…それでも、一年前の気持ちを思い出して、もう一度中国語に挑戦するか。転職に役立つかも知れないし。

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2009年7月 7日 (火)

[ニュース新書] 6/27 岡田克也インタビュー (3) 涙を流した若者たちがいた

前回の続き)

2008年6月に出版された、岡田克也氏の自伝「政権交代」(講談社)。
田勢氏はこの本の中で一番印象に残ったのは、公明党との確執により新進党を解党しようとする小沢一郎氏に対し、岡田氏が真正面から異を唱えた場面だったという。

「これは先の選挙で新進党を選んでくれた有権者への大いなる裏切りだ。」

「政界の母」として慕っていた羽田孜氏が新進党を去り、「政界の父」小沢一郎氏は党を潰そうとした。民主党結党前夜、岡田克也氏が最も辛い思いを味わった時期である。

確かにこの場面は、岡田氏の小沢・羽田両氏への想いや、岡田氏の人間性を見る上で象徴的な場面である。
しかし私は、これよりもさらに強く印象に残る場面があった。それは2005年9月10日、岡田氏が民主党代表として臨んだ「郵政選挙」の投票日前日に行った、渋谷駅前での最後の演説だった。
郵政民営化の是非のみを問う単純化された構図を演出することで、選挙戦を有利に進めた自民党の小泉首相。それに対し、郵政の是非よりももっと重要視されるべき政策はたくさんあると信じる岡田代表は、年金改革や子育て支援などの政策を、それを本当に必要としている国民達に届くように、声を枯らしながら訴えかけた。

「私たちは若い世代のためにやっているんだ。みなさんのために頑張っているんだ。命がけでやっているんだ。そのことをわかってもらいたい。この国を立て直そう。いまなら、間に合うんだ。」
目の前を歩く若いカップルを目にして、思わず出た言葉だった。
――次の世代のために、いま改革しなければならない。
これこそ、政治家として私が一貫して訴えてきたことだった。結果的にそれが伝わらず、若者をはじめとする多くの有権者が、劇場型選挙に拍手している姿が悔しかった。
渋谷で行った私のこの演説を聞きながら、涙を流していた若者たちがいた、とあとで聞いた。(P.204)

現代における選挙の現実を突きつけられたような光景である。

管理人は「政権交代」ではなく「政界再編」を強く望んでいると、このblogでもたびたび主張してきた。しかし、これまで何度も解党と結党を繰り返しながら、自民党に替り政権を担当し得る政党で「政権交代」を成し遂げることを使命として戦ってきた岡田氏は、昨今しきりに取り沙汰される政界再編論を「(議員が主張するのは)無責任である」と語る。

今ここで、新たな政党をつくりそれを育てていく時間を費やすことなど、今の日本の現状からして到底許されないと岡田氏は語る。それに岡田氏は、今までの自民党のように、民主党が半永久的に政権を維持することを考えているわけでは決してなく、政権交代可能な二大政党制を確立し、一方の政党が行き詰ればもう一方が政権を取るという緊張感を持った体制が維持されることを望んでいる。
自民党が一度下野し、既得権との癒着を解消し世代交代を進めた上で、民主党と常に政権を争う力強い党として這い上がってくることを望んでいるというのだ。

果たして健全な二大政党制は実現するのか。それでも私は政界再編を望む気持ちがあるし、再編は避けられないのではないかとも思うのだが、とにかく現状の閉塞感を打ち砕く為に、是非とも政権交代を成し遂げてもらいたい。

この回で、田勢氏とは同世代の構成作家の方が引退することになったそうだ。今まで本当にお疲れ様でした。

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[ニュース新書] 6/27 岡田克也インタビュー (2) できない約束をしない責任

前回の続き)

民主党、岡田克也幹事長の著書「政権交代」(講談社)をようやく読破した。
新進党解党により、「政界の父」小沢一郎氏と袂を分かつことになった岡田氏。小沢氏が政界の破壊者として大暴れをする裏で、岡田氏は非自民の保守勢力で離合集散を繰り返しながらも、反対するだけの「野党」ではない強固な「政策準備政党」を創る為、同志達と共に切磋琢磨した。政策能力のある政党で政権交代を成し遂げ、日本の政治の閉塞感を打ち砕く為に。

田勢氏が岡田氏に投げかけた問い。相手が「生真面目」「頑固」で知られる岡田氏であるだけに、その問いは挑発的とさえ捉えられる。
「私は政権を取る前から、マニフェストに財源の裏付けまで細かく示さなくても良いのではないかと思う。まずは国民の期待に応えて政権を取るのだというところからで良いのでは。」
管理人個人の見方であるが、これは田勢氏の本音だとは思えない。これは岡田氏の原理原則を引き出す為の、まさに挑発であったと思っている。
当然、岡田氏はこの問いに対し真っ直ぐに反論した。
「百年に一度と言われる不況の中、無駄遣いを省き財源を確保するといっても限界がある。その場合は政策に優先順位をつけざるを得ない。政権交代したら全ての政策がすぐに実現するわけではなく、場合によっては先送りせざるを得ない政策もあるのだということを、あらかじめ国民に説明しておかなければならない。

岡田氏は「真面目」「清潔」といった「日本人の美徳」とも言える良いイメージで語られることが多いが、野党議員にありがちな耳触りの良いことばかりを前面に出すタイプとは全く違い、むしろ耳の痛くなるようなことこそしっかり説明しておくことが重要であり、それが政治の責任であると考える現実主義者である。それは著書の中で強く感じられる。意外なところで与謝野馨財務大臣に似たタイプかも知れない。

そんな岡田幹事長の発言が鳩山新代表の主張と食い違う点が多いと、6月29日の日本経済新聞朝刊の記事に書かれていた。
鳩山代表は、政権交代後は暫定税率をただちに廃止、財源は無駄遣いを省けば充分に調達できるものであり、消費税増税の議論は必要無いと主張。鳩山氏は自民党との違いを明確に示すことが肝心だと考えているように思える。
対する岡田幹事長は、番組でも主張した通り「政策実現には財源が必要」という考えが大前提で、計画が充分でないまま減税に踏み切って、借金を増やすようなことになるのは絶対に避けるべきであるという考えを持っている。消費税増税を含めた議論が必要であるという主張は、4年前、彼が民主党代表として衆院選を戦った時には既にしていた。
この主張のズレは、これからマニフェストを見直していくなかでどこに落ち着くのか。確かに気になるところではある。頑固一徹で知られる岡田氏も協調性を重視しはじめたというし、結局は鳩山氏の主張を基礎としたマニフェストに落ち着くのであろうが。
最も、いざ政権をとれば現実に直面する。その時の支えとして岡田氏が控えている、と考えれば、原理原則が違っているのもむしろ良いことかも知れない。

かつて「保険の約款を読んでいるような選挙演説」と言われた岡田氏。政治改革には必ずどこかに痛みが生じる。それがどういった痛みなのか、痛みと引き換えにどんな良いことがあるのか、そしてその痛みをどうケアするのか。そこまで説明し理解を得たうえで支持されるのが政治の責任なのだと岡田氏は信じている。
国民の意識がそこまでに達するのには、まだまだ相当に長い道のりが必要であろう。しかし晴れて政権交代がなされ、日本にも政権交代が起こるのだということが示せれば、それは大きな一歩となるだろう。

続く

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2009年7月 3日 (金)

[ニュース新書] 6/27 岡田克也インタビュー (1)  岡田の一徹

「週刊ニュース新書」6/27のゲストは、民主党の岡田克也幹事長。小沢前代表辞任後の代表選挙では、鳩山由紀夫氏に惜しくも敗れたものの、政権交代を願う多くの国民達の指示を集めた。最近はめっきり顔の肉が削げたように見えるが、念願の政権奪取を目の前にして、政治家としての重みが格段に増してきたようにも感じられる。

今回は、インタビューのレビューに先がけて、岡田氏がどういう経歴を歩んできたのか、おととい手に入れたばかりの岡田氏の著書「政権交代」(講談社)とwikipediaの記事をもとに調べてみた。

岡田氏は大学卒業後、1976年に通商産業省に入省。元官僚なのである。岡田氏は官僚として、利権あさりや派閥争いに終始する日本の政治を目の当たりにして、自らが政治家となり政治改革を行う決心をした。

1990年、岡田氏は自民党の候補者として衆院選に出馬し当選。金集めの能力で総理の椅子を争うような派閥政治の実態を見せつけられ愕然とするも、伊藤正義氏、「カミソリ」こと後藤田正晴氏ら長老議員達が、まさに命を削って政治改革を成し遂げようとする姿に勇気づけられ、自分もまた政治改革に命を懸ける決意を新たにした。
選挙制度改革をめぐる自民党内の争いでは、改革推進を訴え党を割った羽田・小沢両氏と行動を共にした。その後は自民党に復党することはなく、野党議員として政治改革を実現する為に活動し続けている。

2005年、民主党代表として臨んだ衆院選には、郵政民営化の是非のみを争点に据える自民党の小泉総理に対し、岡田氏は個別の政策を丁寧に訴えかけた。しかし結果は民主党の惨敗。皮肉にも、己が命を懸けて成立させた小選挙区制の弊害をもろに受けてしまった。自民・民主のパワーバランスは大きく崩れ、「二大政党制」の確立は遠ざかってしまった。
小泉・岡田両氏の選挙演説を比べて、
「小泉総理は生命保険のキャッチフレーズを提示したが、岡田代表は約款を読んでいる
などと語られたこともあったという。きめ細かすぎたのが仇になったようである。

ちょっとした贈り物ですら受け取ろうとしない。バレンタインチョコすら送り返すというエピソードは、代表選当日の「ニュース新書」にて側近の口から語られていたが、伊勢エビを受け取らず腐らせてしまったり、生花を受け取らず枯らせてしまったこともあったという。
生真面目な岡田氏だけに、贈った人の気持ちを傷つけてしまうことや、食べ物や花を粗末にすることに対する後ろめたさも少なからず感じただろうが、それでもなお潔白な鬼であることを貫いた。

かわぐちかいじの漫画にでも出てきそう
な、危なっかしいほどに真っ直ぐな人物である。政権交代が現実のものとなりつつある今、民主党中心の政権がある程度続くのなら、いずれ岡田氏が総理大臣となる日もきっと訪れるだろう。
生真面目さゆえの危うさはあると思うが、いずれ総理になったのなら、党役員や閣僚も一丸となって支え、まっとうな政治の在り方を見せてもらいたい。切にそう思う。

最も、野党になっても変わらぬ小沢氏の「伝統的」な体質や、最近取り沙汰されている鳩山代表の「故人献金」疑惑こそ、岡田氏が最も嫌う政治家の体質そのもののような気もするのだが…。ここ最近は、念願の政権交代に手が届きそうになったと思ったのもつかの間、党内が悪い意味で「自民党化」してしまっていたことを思い知らされ、さぞかし頭を悩ませたであろう。一年足らずで目に見えて痩せたし。

インタビューのレビューはこちら

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2009年6月29日 (月)

[ニュース新書] 6/20 管直人の決戦前夜

6/20のゲストは民主党の管直人代表代行。橋本内閣では厚生大臣を務めた。閣僚経験者だけに、政権交代まであと一歩という現状に浮かれるよりも、政権を取った時の大変さを真剣に考える時期に来ているという。当然そうでなければ困る。

ここで改めて、菅直人とはどういう人物なのかを調べてみた。関心が無い人間からすれば悪い部分ばかり印象に残るもので、過去の管氏の印象と言えば、新党さきがけ出身で、厚生大臣時代のO-157騒動で行ったカイワレ大根を食べるパフォーマンスや、年金未納問題でのお遍路巡りを行ったという記憶ばかり。

しかし調べているうちに肝心なことを思い出した。管氏は厚生大臣時代、「薬害エイズ事件」に関する行政の明白な過失を証明する"郡司ファイル"を、官僚の抵抗を押し切って公開し、国の責任を認め謝罪したことがあった。これはおぼろげながら覚えている。

政権交代後に「脱官僚」を掲げる民主党であるが、管氏自身もかつて、大臣として官僚の保身と対決したことがあったのだ。
あくまで「脱官僚」であって「反官僚」ではない。そう強調する管氏であるが、同じく「脱官僚」を目指し活動してきた渡辺喜美氏、江田憲司氏の著書を読むと、官僚が組織防衛の為に発揮する力、公務員改革に対する抵抗力は凄まじいものがあるという。
安倍内閣時の「消えた年金」問題など、公務員改革に熱心だった安倍内閣を倒閣する為、決定的な過ちを官僚自らマスコミにリークした「自爆テロ」だったという疑いもあるなどと言われている。政権交代が成された後、厚生労働省から、管厚生大臣時代の「爆弾」が出てきやしないか。

この放送があった翌週、民主党の鳩山代表、管代表代行と、前述の渡辺喜美、江田憲司両氏が会談を行った。次期衆院選と衆院選後の協力体制について話し合われたことは間違い無い。
「脱官僚」という同じ目的を持った仲間のように見えるが、官公労や自治労を支持基盤に持つ民主党が、骨抜きでない本当の公務員改革を実現できるのかという不安を感じると、渡辺氏、江田氏は著書で語っていた。
しかし逆に、彼らの政策グループ「日本の夜明け」(今はまだ正式な政党にはなっていない)が民主党と連携できれば、自分たちが民主党のチェック機能として、本物の公務員改革を実現する為の梃子になり得るとも書いていた。

江田憲司氏は、政権交代後の「日本の夜明け」の役割を、自社さきがけ連立政権時の新党さきがけに例えていた。菅直人氏も所属していた新党さきがけである。橋本内閣時の省庁再編では、族議員と官僚の抵抗が強い中、「大蔵省の財務・金融の分離が実現しなければ政権離脱も辞さず」とさきがけが主張したおかげで、再編の要であった大蔵省改革が実現。総理秘書官として省庁再編を手がけていた江田氏はさきがけに助けられたという。

こう振り返ってみると案外、管直人氏は口先だけではなく、今までにも霞ヶ関の体制に対して立ち向かってきた歴史があるようだ。
この次の週にゲスト出演した岡田克也幹事長といい、解散の先送りや小沢代表の辞任などもあって、民主党議員達も政権交代に対する覚悟が定まってきたような気がする。それ自体は歓迎すべきことであり、そうでないと困る。

参考文献:「「脱・官僚政権」樹立宣言 霞ヶ関と闘うふたりの政治家」 渡辺喜美・江田憲司 講談社

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2009年6月20日 (土)

[ニュース新書] 6/13 「政界再編」を掲げる河野太郎

6/13放送の「ニュース新書」のゲストは、自民党衆議院議員の河野太郎氏。父は歴代自民党総裁で唯一総理大臣になれなかった、現在の衆議院議長、河野洋平氏。父子二代に渡る執念と言われた臓器移植法改正案はA案が衆議院を通過、成立に大きく近づいた。

失礼ながら、私は最近まで河野太郎氏の存在を知らなかった。日経新聞の特集記事「ステーツマン考」や政治欄で、臓器移植法の規制緩和に向け最も積極的に動いている人物の一人として取り上げられたのを読み、にわかに関心を持った。見かけは母親似なのか、その顔を見ただけでは洋平氏の子だとはわからなかった。

そんな太郎氏のインタビュー。ここ最近、次期衆院選後に政界はどうなるか、様々な議員のインタビューを聞いたが、この人ほど自分の立場も抜きにして、率直かつ的確な意見を今まで聞いたことが無かったように私は思えた。

「今の自民党の旗印は何かと言うと、『政権与党』だと主張する人が多い。だから駄目なんだと私は思う。自民党はこういう国のあり方を目指し、それに賛同する者が集まっているのだと主張するものが明確でない。郵政にしろ農政にしろ、意見の違うそれぞれの立場の議員が所属し、党の基本方針が定まっていない。その結果、自民党は『与党』であるという旗だけが残った。例え野党になっても主張し続けるという明確な政策の旗が無い。

最もそれは、「政権交代」を掲げながら大きく膨れ上がってきた民主党も大して変わらないだろうと私は思ったのだが、当然太郎氏もその辺は感じていて、太郎氏は自民党の未来を担う立場でありながら、次期衆院選では「政界再編」が必要だと主張した。

「今の民主党は政権交代を目標に党全体で取り組んでいるが、いざ政権を取ったら、党内で色々な矛盾が出てくると思う。自民党もまた多くの矛盾を抱えている。その時に自民・民主両党がいったんばらけて、同じ志を持った者達が集まって政党がつくられ、政界が再編されて、その政策を持って国民の判断を仰ぐ。それが小選挙区制のあるべき姿だと思う。」

結局は自民も民主も、党の方針と言われているものはその時の執行部の意見でしかない。だから公務員改革や郵政の問題など、執行部が替わった後になって歪みが生じ「造反」騒ぎになる。反対を主張した側も「造反者」などと言われれば引っ込みがつかなくなる。そういう矛盾が今の政界で噴出している。

実際、自民党と民主党の違いはどこにあるかと言われれば本当に解らない。与謝野経財相すらその質問には答えられないと言っているほどだ。(与謝野大臣の著書「堂々たる政治」新潮新書 より)

実際、自民対非自民、親小沢対反小沢などというしょうもない争点で次期総選挙をされても有権者の意識は上がらない。一度政権交代されるのが望ましいが、自分は保守思想なので、リベラル勢力に引っ張られ空転する恐れのある民主中心の連立政権にも賛成できないと、本気で悩んでいる人もいると思う。(別に管理人自身の意見ではない…こともない。)
それならばいっそ(現実的には不可能だとしても)、解散直後に再編を行い、志を同じくした者が集まった新しい勢力図で総選挙を行って欲しい。

公式サイトの「大江アナのホッとひと息」でも触れられていたが、スタジオには紫陽花(あじさい)の花が飾られていた。私も紫陽花は好きだ。小さな花が集まって一つの大きな花のように見せる独特の形と、雨水が滴った時の艶やかさが実に良い。だが今年、関西は極端な空梅雨となっており、このままでは水不足が心配される。紫陽花が干涸びないうちに、恵みの雨が降って欲しい。
今年度から公式サイトに加わった、この「大江アナのホッとひと息」というコーナー。名前の通り、「モヤさま」以上に彼女の生のままの姿が映し出されている気がしてとても良いと思う。何だか普通のファンみたいな感想みたいでどうかと思うが、何となく素直にそう感じた。

最近、田勢先生が思いがけぬところで軽いジョークを飛ばすので油断できない。大江アナが結構的確なツッコミを入れるのでさらに驚かされる。

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2009年6月16日 (火)

[ニュース新書] 6/13 60年安保闘争を見てきた田勢氏

6/13放送「ニュース新書」のゲストは、自民党議員で、臓器移植法改正に意欲を見せる河野太郎氏。自民党議員でありながら「政界再編」を積極的に模索する同氏のインタビューは非常に興味深かったが、とりあえず後日に回すとして(こう言って結局書いていない場合も多いが)、今回は「きょうのあとがき」について語りたい。

この回で取り上げられたのは、樺美智子の詩「最後に」。樺美智子は60年安保闘争の象徴的な人物として知られている。
6月15日、当時の岸信介内閣が米政府と合意した日米安保条約の改定に反対した学生達が、デモ隊となり国会議事堂を取り囲んだ。この時、デモ隊と警官隊との衝突の中で死亡したのが、東大生の樺美智子だった。

実は私が樺美智子を知ったのは、他ならぬ田勢康弘氏の著書、「総理執務室の空耳」(新潮文庫)の、「野党連立政権誕生す」からだった。

(以下、内容の紹介)
選挙制度改革をめぐる羽田・小沢派の造反により出来上がった、非自民、非共産の連立政権。首相となった社会党の山花貞夫は、社会党の原理原則に反することを覚悟しながらも、日本国政府としての「現実路線」として、日の丸の掲揚やPKO派遣には目をつぶっていた。
しかし、その黙認していたPKOで、カンボジアに派遣されていた自衛隊員が死亡したとの報せを受け、山花政権はパニックに陥った。デモ隊が国会議事堂を取り囲む中、山花は独り昔を思い出す。

(引用)
六〇年安保のとき、この同じ部屋から岸首相は警備当局に同じような電話をしていたに違いない。あのとき、そう六月一五日、自分は国会南門のデモ隊の中にいた。
「だれかが死んだらしい。東大の女子学生らしい。」
そういう噂を群衆の中で聞いた。権力の恐ろしさ、理不尽さに体が震えるのを覚えたものだ。山花は運命の皮肉を感じずにはいられなかった。(p.45)

この「東大の女子学生」というのが樺美智子である。
しかし驚いたのは、このデモ隊の中に、当時高校一年生だった田勢氏もいたと放送で語られたことである。この安保闘争の描写は、田勢氏がその場で体感した光景だったのだ。
田勢氏が学生運動に参加していたことがあったとは……。人の過去とは解らないものだ。

この60年安保闘争からはじまった学生運動の結末として有名なのが、72年「連合赤軍あさま山荘事件」。この時も田勢氏は現場にいた。決して連合赤軍のメンバーとしてではない。日本経済新聞の記者として取材に来ていたのだ。

この「野党連立政権誕生す」、ちょうど社民党が連立内閣入りを目指すと言われている現代に読み返してみると、はやり色々と考え込んでしまう。

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[ニュース新書] 6/6 風のように生きて消える

まだ書けていなかった6/6放送の「ニュース新書」のゲストは、社民党の党首、福島瑞穂氏。海上自衛隊のソマリア派遣では自民党と協力した民主党に対し、「憲法第9条の遵守」を第一に掲げる社民党は反発、次期衆院選での選挙協力や選挙後の連立にも難色を示しているかに見えた。

しかし意外にも、社民党は民主党・国民新党との連立には前向きだという。ただし社民党として譲れない部分は明確にした上で、是々非々の協力体制になると。それは、かつて自社さきがけの連立政権で与党の仲間入りをして、「君が代」「日の丸」「PKO派遣」を全て容認する「現実路線」を行った結果、本来の支持層の信任を完全に失ってしまった社会党時代の反省もあるようである。

衆院選後のキャスティングボードを握ると言われている社民党の譲れない部分、それはやはり、第一に「憲法第9条の遵守」、というよりは日本国憲法改正についての議論そのものが容認できないのだろう。

社民党が連立与党入りし、強い発言権を持つのなら、政権交代することでいよいよ決定的に、憲法や防衛に関する議論が停滞するのかとも思える。
私も戦争放棄、核放棄は賛成だが、安倍内閣での憲法改正に向けた動きを即「国民を戦地に送り込むような考え」と決めつける相変わらず頭ごなしな主張は、日本の「戦後」の考えをこれからも引きずっていくようで、非常に不安になる。いつまでもそこに留まっていることこそ危険なのではないかと私は思っている。

暴走を喰い止める役割は確かに必要だと思うが、この期に及んで完全にブレーキをかけてしまうのは勘弁して欲しい。

この回の「きょうのあとがき」は、吉野弘の「生命は」。野に咲く花々と、その種を運ぶ虫や風を人に例え、人はそれぞれ個々で生きていけるわけではなく、周りの人々や、時には互いに見知らぬ誰かの力を借りて生きていっているのだという、非常に味わい深い詩である。
特に最後の、
「私もあるとき 誰かのための虻だっただろう
あなたもあるとき 私のための風だったかもしれない」
というところが良い。風のように目に見えぬ力となって、誰かの為に生きているなんて。
これと同じような味わいを持つもので私が好きなのは、CHAGE&ASKAの「Man & Woman」という歌(歌詞はこちら)だ。寒い朝、窓に浮かぶ雫に「人の出会い」を見出し、通り過ぎた雨が残す虹にはまさしく「誰かの為に生きている」という意味が込められている、とても美しい歌詞である。

先ほどの社民党の話に対するあてつけではないが、私は占領国日本を再び独立国にする為に尽力した、吉田茂と白洲次郎を心から尊敬している。
私も「風の男」と言われた白洲次郎のように、大切な人の為に精一杯生きて、その成果を見届けた後は、風が吹き過ぎていくように颯爽と、静かに跡形もなく消えていきたい。例え忘れ去られてしまっても良い。己が成し遂げたことへの矜持を胸にして、ただ静かに消えて無くなりたい。むしろはじめから存在しなかったかのように……。
まあ、そんな話はほどほどにして(ほとんど言ってしまったが)、6/13の河野太郎氏のインタビューのレビューも書こうと思ったのだが、時間が遅くなったので明日にしよう。

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2009年6月 6日 (土)

[ニュース新書] 5/23 菅義偉氏無念、世襲制限骨抜きに。

書けていなかった5/23のレビューを。この回のゲストは、自民党の選挙対策副委員長、菅義偉(すがよしひで)氏。この人、新聞の政治面では「世襲制限」の旗振り役として名をよく目にするものの、テレビで姿を見たのはこの時がはじめてだった。しかも恥ずかしながら、読み仮名をふっていない新聞では名の読みがわからず、仮に「かん・ぎい」などと読んでいた。菅氏にはこの記事を持ってお詫び申し上げる。

集団就職で秋田から東京に出てきて段ボール工場で働いていたという、自民党きっての叩き上げである菅氏が掲げる自民党の「世襲制限」論。はっきり言って予想通りであったが、レビューが書けなかった2週間の間に、世襲制限制度は骨抜きにされてしまった。

世襲制限について、原案は「党所属国会議員が引退する選挙区で、直系の親族が後継者として立候補する場合、オープンなプロセスによる厳正な審査を公認の条件とする」と定めた。(毎日新聞の記事より)

むしろ世襲制限が、あの自民党内で一度は実現一歩手前まで行ったというだけでも大したものかと。
党の中核に二世議員、三世議員(麻生首相は五世!)が大勢いる今、世襲性は自民党の伝統となってしまっているのだから、いきなり次からは世襲を認めないと言っても無理がある。例え次期衆院選には不利でもどうしようもないだろう。既に公認候補を決めてしまったのだし。衆院選後に政界再編が起こり、自民党が今の自民党で無くなってようやく実現できるものかと思う。

この回の「きょうのあとがき」は与謝野晶子の「みだれ髪」。ちなみに与謝野馨経財相は、与謝野鉄幹・晶子夫婦の孫である。よく祖父母のことを覚えているかと訊かれるそうだが、鉄幹は与謝野氏が生まれる前に亡くなっており、幼少の頃に亡くなった晶子のことも、病床に伏せっていた記憶くらいしか無いそうだ。(与謝野馨氏の著書「堂々たる政治」(新潮新書)より)

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2009年6月 2日 (火)

[ニュース新書] 5/30 党首討論を見て語った田勢氏を見て語る。

電車の中で見ようと思ったがイヤホンを忘れ、結局見られなかった。
また溜まっていくなと思いつつ、番組公式サイトの動画を見たら、少し困ったような表情の大江アナが(新しい髪形はすごく良いと思う)、
「今回はまーご(猫)が大暴れしてくれて、笑いをこらえるのに必至でした。」
と、実に臨場感のある身振りをまじえて説明していたのを見て、急きょ5/23分と合わせてまとめて見ることにした。

糸くずを追いかけて床で大暴れをした挙句、疲れたらテーブルの上の世界地図を隠すようにして寝そべるまーご。奇しくもこのインタビューのテーマであった金正日にも劣らぬ暴君ぶりであった。
さすがテレ東。バラエティ番組だけでなく、ニュース番組も尖った演出をする。猫アレルギーのゲストは絶対に来ないだろう。それでこそ我らがテレビ東京。

拓殖大学 森本教授の語る北朝鮮情勢や、2週に渡った米の商標登録の問題など興味深い話は多かったのだが、それらを語ると時間がかかるので次の機会にしたい。

この回の放送といえば、田勢氏自らも取材を行った、麻生首相と鳩山代表の党首討論である。下品なヤジが飛び交うばかりで内容が無い、と言われた党首討論だったが、田勢氏の感想は意外にも「今回の討論は、今までで一番目か二番目くらいに面白かった。」と。
党首討論を語った田勢氏。珍しく、本来のシニカルな一面をテレビで覗かせた。

「(かつての党首討論で)福田さんが『ボクだって頑張ってるんだ!』って言った、あれは酷かったですけど。」
「鳩山さんは成長しましたね。かつて小渕さんと討論した時には、『私は今朝、温かいピザを食べてきました。』と、『冷めたピザ』と呼ばれていた小渕さんにかけた発言をしてスベってしまったわけですけど、あれに比べると逞しくなりましたね。」
さすが40年に渡って政治を見てきた男。嫌なことを一つ一つ丁寧に掘り返していく。

「もっと政策中心の議論をしろと、新聞の社説には書いてありましたけど、そういう社説よりも生の党首討論のほうがよほど面白かったですね。」
田勢氏もかつて、日本経済新聞の論説委員として社説を書いていたことがある。

「鳩山さんの『古い政治よ、さようなら。』という言葉、これ自体がずいぶん古い表現のような気がしますけどね。」
うん。私も鳩山氏の「友愛」とか、かつての「鳩山由紀夫こと宇宙人ユッキーでございます!」発言(あだ名と本名の順番が逆。これでは宇宙人の方が実態。)とか、「温かいピザ」にしても、よくわからんことを真顔で言うところが結構不安に感じるけどね。

そんな中、嫌で嫌で仕方なかった党首討論を逃れられた小沢前代表は、福岡に潜り大好きな選挙対策を行っていた。血色も良く、憎たらしいほどに生き生きとしていたね。

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2009年5月19日 (火)

[ニュース新書] 5/16 猫とジャズ、豚インフルエンザと高官のスキャンダル

5月16日。この日は、まさにあと4時間で民主党代表選挙が行われるという時の放送であった。
鳩山氏と岡田氏の戦い。その前評判と結果を今さら振り返ることはしないが、まあ、代表を辞めた小沢氏は、変な言い方だが、小沢氏の原点に戻ったような……。
ともかく、鳩山新代表に決まった以上、「院政」とはあえて口にせず、しばらく冷静に見守ってみないか。
うん、私も岡田代表のほうが良いと思ったけどね。

さて、公式サイトの「田勢のあとがきのあとがき」で、こんな一文があった。

政権交代の可能性のない政治は緊張感に欠ける。緊張感に欠ける政治の下では、JRの無料パスを使って愛人と温泉旅行に出かけてしまうようなとんでもない政府高官が現れる。

議員の公務で使われる為の無料パスを使い、愛人と温泉に出かける破廉恥漢…。名前こそ伏せられたものの、その話に触れられると、我ら兵庫県民は屈辱に震えてしまう。
その男は、我らが兵庫県選出の参議院議員、鴻池祥肇(よしただ)前官房副長官。今、豚インフルエンザと鴻池の不祥事が二つの波となって、地元兵庫を襲っている。

地元民でもふりがな無しで下の名は読めない鴻池祥肇。本人曰く「三代に亘る艶福家」鴻池祥肇。地元では「あそこの大きな家」で有名、鴻池祥肇。
今年一月、議員宿舎に愛人を泊まらせたと週刊新潮に書かれた時は「天地神明に誓って無い」とまで言い切ったものの、それが新潮記者の闘志に火を点けたのか、今回の温泉旅行は目の前に写真を突き付けられ、「もはやこれまで」と観念したらしく、涙目で洗いざらい暴露した後に入院してしまった、そんな鴻池祥肇。

週刊新潮2009年5月21日号から、鴻池の発言を引用。
「3月くらいから体調悪くて(略)”間質性肺炎”て診断で、官房長官にも事情を話して休ませてもらいました。そやから、熱海には静養のつもりもありまして…。」
愛人を連れて!?

今回のスキャンダルを受けて、政治評論家の浅川博忠氏は言った。
「今回は、精力が余り過ぎた”健康問題”です。」(週刊朝日 2009年5月29日号)
老いてなお盛ん。内臓の悪さと…いや、これ以上は言うまい。
(5/20追記 鴻池議員は、自民党兵庫県連から除籍処分を受けた。)

いや、本当に、参議院議員だから次の解散総選挙は関係無いけど、良識があるなら議員辞職して下さい。

大江アナ曰く、「週刊ニュース新書」を象徴するのは「猫とジャズ」だという。私も知識は無いがジャズ好きで、いちおうアルトサックス奏者であり、ニュース新書のオープニング曲はなかなか良いと思っていたのだ。一体だれの演奏した何という曲かと調べてみたら、あの有名なビッグバンド、カウント・ベイシー楽団が演奏する「Huckleback」という曲だそうだ。明日の会社帰りに、外資系のレコード店で探してみよう。

【カウント・ベイシー楽団】
あの有名なビッグバンド、という程度にしか語れないところが、管理人のジャズに対する造形の浅さを物語っている。ジャズは知識で聞くものじゃない、フィーリングだ、などという台詞も恥の上塗りなので言わないが、実際、身体で感じるものだと思っている。
ちなみに好きなジャズミュージシャンは、渡辺貞夫と大野雄二。やはり造形が浅い。

【渡辺貞夫】
サックスフォン奏者。近年は愛知万博でも活躍した。お笑い芸人「世界のナベアツ」の芸名は、サダオさんの二つ名「世界のナベサダ」をもじったものだと私は予想しているが、定かではない。

【大野雄二】
ピアニスト。「ルパン三世」の音楽を作っていることで有名。彼の「LUPIN THE JAZZ」シリーズは秀逸。最近の「ルパン三世」の新作は見逃し続けているが、サウンドトラックは買ってしまう。

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2009年5月16日 (土)

[ニュース新書] 5/9 それぞれの「母の日」

ムネオに関する記述が長くなりすぎたので、この回は三回に分けることになってしまった。

「週刊ニュース新書」公式サイトの、「大江アナのホッとひと息」より。この放送は「母の日」の一日前だった。
大江アナ曰く、
「例年は母の健康を祈って、寝ることにまつわるものを贈っていたが、今年は母に美容に気を遣ってもらいたいという思いがあって、美顔スチーマーを贈ろうと思う。」
と。
ええ子や。
いくつになっても諦めず、美しくありたいと心がける。まさしく堺屋太一氏の提唱する、高齢者を老いさせない、進歩した高齢社会の在り方である。

そう、贈り物とは、贈る相手のことを想う心を形にすることである。
ちなみに我ら兄妹は、子供の頃は母の日、父の日など何も意識していなかったが、大人になってからは、兄妹それぞれが贈り物をするようになった。
甘いもの好きの母にはちょっと高級な菓子を、酒飲みの父にはちょっと高級な焼酎を、兄妹がそれぞれ買ってきて贈るのが恒例になっている。当然、父母は喜んでいるのだが、それがかえって、結果として父母の健康を損なわせることになってはいないか。今年30になる長兄である私は、別の視点から見てみたのである。

今年こそは両親を甘やかす(?)のではなく、本当に両親の為を思って、例えばランニングシューズであるとか、彼らの健康と減量を考えたものを贈るべきではないか。
そう思ったのだが、そんなものを贈ったところで、一度も使われないのは目に見えているので止めて、それでもさすがに甘いものは贈る気になれず、「母の日」には読書家の一家らしく図書カードを贈った。
母は読書家なのでそれで良いが、一家の中で唯一本を好まない父にはどうすべきか。結局焼酎を贈ることになるか。息子であるこの私も劣らず酒飲みである為、珍しい焼酎を選ぶのも案外楽しんでいたりもするので、そうなるだろう。

美味しいものを飲み食いする幸せの対価として、健康を損なう害は覚悟すべきだ。「母の日」「父の日」という微笑ましき行事にかこつけて、それらをもたらしてしまう我ら子供達もまた、その罪を共に背負う覚悟である。
こんな風に考えれば、何だか「母の日」「父の日」も重たくなってきた。

ちなみに「母の日」には、育ての親である祖母にも贈り物をしている。80を越えた祖母は物欲も無いので、「祖母が喜ぶもの=亡き祖父に供えるもの」という発想で今年は線香を買ってきた。
「お経の出るお線香 経文香」
まだ使ってみていないのでよく解らんが、線香に火を点けて燃やすと、燃えた後で線香の中の芯が残り、「南無大師遍照金剛」の経文が浮かび上がると書いてある。
…まあ結局は、オカルトマニアである私の趣味に走っている感も否定できないが。

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[ニュース新書] 5/9 鈴木宗男インタビュー(2) 北方領土返還の「化身」、鈴木宗男。

「新党大地」という党名は、宗男氏が「心友」と呼ぶ男、歌手の松山千春が名付けた。新党大地の党首となった宗男氏のトレードマークとして定着した緑色のネクタイは、まさしく雄大な大地を表しているものだと私は解釈している。

鈴木宗男氏の悲願である北方領土返還。言うまでもなく本人は諦めておらず、最前線から離された今でも実現に向けて活動し続けている。そんな鈴木氏が語る北方領土問題。情熱が全身からほとばしり、言葉が口から出るのを待つのすらもどかしい、といった感じに見えた。

麻生首相とロシアのプーチン首相との会談に先駆け、宗男氏は国会の場で、麻生首相に
「総理のやり方で良い。総理が突っ込んでいけばロシア側も乗ってくる。」
と助言した。宗男氏が著書で語るところによれば、ロシアの政治家は例え自分自身の考えと対立する意見であっても、己の原理原則を堂々と主張する人物を信用するという。

「北方領土は四島の帰属の問題の解決なのだ。(その本質から外れて)面積等分なんて、日本国の代表が提案してはいけない。これは国益を大きく損ねたと思う。
逆に言えば、北方四島の帰属の問題が解決されれば、返還時期には柔軟に対応するというのが従来の日本の考え方だ。

「帰属の問題」。この言葉の真意は、宗男氏と佐藤優氏の共著、「北方領土特命交渉」(講談社+α文庫)で詳しく解説されている。
「日本が北方領土返還にこだわるのは、経済的な損得勘定ではない。経済面だけで考えるなら、一定の漁業資源はあるにしても、それを上回るインフラ整備の支出が必要になってくる。
北方領土問題の本質は、日本国家と日本人の「名誉と尊厳」を基本に考えるべきである。」(同書P.191の記述を要約)

日本国の名誉と尊厳を取り戻す為の交渉。まるで切り売りのような分割返還で手打ちになったとしたら、「名誉と尊厳」など二度と取り戻せない。むしろ、現代日本には「名誉と尊厳」という価値観そのものが無くなってしまったと証明することになる。
実際、「国家の尊厳」という価値観を教えられぬ「戦後教育」を受けた世代で、かつ北方領土問題を肌で感じない地域で育った我々は、北方領土問題を「鮭が獲れない」という視点でしか想像できなかった。そして返還されないのをどこか「当たり前」に感じて諦めていた。
橋本政権時代に、返還一歩手前まで近づいていたと私が知ったのもほんの一カ月前である。これほどまでに、己が無関心だったことに悔いたことは無かった。その時知っていたとして何が変わったわけではないとしても。

次期衆院選をきっかけに政界再編が起こるのは必然であると言われている。民主党が勢いを失ったことでかえって、再編後の勢力図がどうなるかはまるで想像もつかなくなってきた。
新党大地は現状一人だ。だがそれゆえに小回りが利く。衆院選後の内閣がどのような形になるかは解らないが、いびつな形で北方領土問題を手打ちにしてしまう前に、宗男氏をもう一度、日露外交の最前線に立たせることはできないだろうか。

宗男氏は、自身の著書「汚名」(講談社)の中で言った。
自分と佐藤優氏が逮捕された後で、外務省の官僚たちが手柄を横取りして北方領土問題返還を成功させたのならまだ良かった。当然悔しいが、結果として北方領土が還ってきたとしたら、むしろ奴らに「よくやった。」と言ってやったと。だが外務官僚達は、自分達が拘置所に入れられていた間、北方領土返還に対し何の結果も出してこなかった。
これを知った宗男氏は、自分が胃ガンにかかったのを知りながらも死んでも死にきれぬ思いで、例え無所属でも再び政界に戻ることを決意したという。

もはや北方領土返還の「化身」となった鈴木宗男氏。その一心を叶える為には、やはり世論の後押しが必要だ。国民一人一人が関心を持つということは、「それだけでは何も変わりはしない。」と思われがちだが、集まれば見えない力となって確実に効いてくる。

とにかく難しいことは抜きにしても、鈴木宗男氏の「汚名」は読み物として本当に面白いし、別に難しいことは書いていないから、とりあえず読んでみないか。
私がそう訴えたところで、こんなblogはほとんど誰も見ていないのであるが。

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2009年5月14日 (木)

[ニュース新書] 5/9 鈴木宗男インタビュー(1) あと一歩のところで掴みそこねた北方領土

「週刊ニュース新書」5/9のゲストは、新党大地の鈴木宗男代表。
インタビューを聞いていると、私はその熱意に圧され、汗が噴き出た。

いきなりだが、番組公式サイトの「田勢のあとがきのあとがき」から引用する。

「地吹雪の底から這い上がってきたような政治家。それが私の宗男さんの印象である。(略)エネルギーに感心すると共に、ときどき危なっかしいな、と思うこともあった。(略)宗男さんのような政治家は、どこかで足をひっぱられることが多い。」

まさしくその通りで、宗男氏は外務省との権力闘争に敗れ、一度は政界を追われた。そして宗男氏の失脚と共に、一度はそこまで手が届いていた北方領土返還の悲願は白紙に戻ってしまったのだ。

以下、鈴木宗男氏のインタビューのレビューを書く前に、管理人自身の備忘録を兼ねて、鈴木宗男、佐藤優両氏の携わった「北方領土特命交渉」を整理したい。

橋本内閣で北海道・沖縄開発庁長官を務めていた鈴木宗男氏は、ロシアに精通している外務省専門職員の佐藤優氏と組み、「北方領土返還交渉を有利に進める為、いかに橋本総理をエリツィンの懐に飛び込ませるか。」を真剣に考えた。キーポイントは二つ。
一つは「スキンシップを嫌がらないこと」。もう一つは「教師と生徒の関係」。

宗男氏曰く、ロシア人は(一般論として)下ネタ好き。そしてロシアの文化として、政治の重要案件などは、サウナの中で話し合われることが多いという。
「サウナの中でエリツィンが総理の股間を握ってきても、驚かず笑って『気持ちいいなあ』とやり返して下さい。
お堅い橋本総理に対し、宗男氏は勇気を出して真剣に助言したという。
(しかし、「気持ちいい」は言い過ぎでは…。それがロシア文化なのか?)

そして、エリツィンへの贈り物として宗男氏と佐藤氏が選んだのは、日本製のズーム付きカメラ。橋本総理が一眼レフにしようとしたのを止め、ズーム付きにこだわった。
「このズーム式カメラの伸縮が男性器を連想させるので、ロシア人に受けるのですよ。」

重ねて言うが、これはロシアに精通する宗男、佐藤両氏が、ロシアへの真心と日本の国益を考えた上での真剣な助言である。そして、このカメラの使い方を橋本総理自らがエリツィンに教えることで、総理は「教師」としての心理的な優位に立てるのだと。

そうして迎えたクラスノヤルスク会談。(1997年11月1日、2日)
宗男氏、佐藤氏の思惑通り、橋本総理からズーム式カメラを受け取ったエリツィンは大喜び。それと同時に、エリツィンは日本政府側を「容易ならざる相手」と気付いた上で、心を開きはじめたという。
「サウナはやめにして、クリル(千島列島、つまり北方領土)の話をしよう。」

このクラスノヤルスク会談で、橋本総理とエリツィン大統領との仲は強固なものとなり、その半年後に行われた川奈会談(1998年4月18日、19日)で、エリツィン大統領は北方領土返還について前向きであることを記者会見で表明した。しかし、ロシアが川奈での提案を正式に受諾する前に、橋本総理は参院選敗北(1998年7月)の責任を取り辞任することになった。

後に、小渕内閣で外交最高顧問となった橋本氏は、訪露時(1999年11月15日~17日)にエリツィン大統領と電話会談を行った。エリツィンは、
「リュウ、リュウ、何でお前は総理を辞めたんだ。お前とクリルの問題を解決しようと思っていたんだぞ。運命がどうしてズレちまったんだ…。
と泣きながら訴えたという。
そしてそれから1か月後、エリツィン大統領もまた、ロシア経済危機の責任を取り辞任した。(1999年12月31日)

その後の小渕内閣、森内閣でも、宗男氏と佐藤氏は北方領土交渉に動き、イルクーツク声明(2001年3月15日)により再び北方領土に手が伸びたかに見えた。
しかしその1か月後に森内閣は総辞職。小泉内閣では田中真紀子氏が外務大臣に就任。これをきっかけに宗男氏は外務省内の権力闘争に巻き込まれた。

あとはご存知の通り。鈴木宗男氏と佐藤優氏は逮捕され、彼らは対露外交から遠ざけられた。そして未だに北方領土返還の目途はたっていない。

(番組のレビューは次回に続く。5/16午前に更新予定。)

参考資料:
「汚名」 鈴木宗男 講談社
「北方領土 特命交渉」 鈴木宗男・佐藤優 講談社+α文庫
「国家の罠」 佐藤優 新潮社

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2009年5月 9日 (土)

[ニュース新書] 5/2 湯殿山の即身仏

我々人間達に「目を覚ませ!」と言わんばかりに、連休明け初日の午前から、わが社が客先に導入したシステムは大暴れしてくれた。親のしつけが悪かったからねぇ。

そんなわけで、というわけでもないのだが、5/2放送分の「週刊ニュース新書」の録画はまだ見られていない。5/9の分はムネオさんが出るから放送時間に見る。その後でゆっくり見よう。

公式サイトの動画で、大江アナが田勢氏の故郷である山形(中国の黒龍江省生まれじゃなかったっけ。生まれてからすぐ山形に引っ越したのか。)にある湯殿山へ、即身仏(僧侶が瞑想したままミイラ化したもの)を取材しに行ったと語っていた。
湯殿山の即身仏…。何となく記憶に引っかかるものがあり、古い本棚を探してみた。やはりまだ残っていたか。
「Books Esoterica 第19号 真言密教の本」(学研)

【真言密教の本】
以前このblogで、私が隠れオカルトマニアだと書いた記憶があるが、実は若い頃はけっこう深みに嵌ったマニアだった。
一族の宗派が真言宗であることから、真言密教には特に興味があった。そのわりに、当時研究したことはほとんど記憶に残っていない。

湯殿山の即身仏と言えば、注連寺に存在する鉄門海上人は出てくると見ていいだろう。

【鉄門海】
俗名は砂田鉄。青年時代は川人足だったが、ある日、馴染みの遊女をめぐる争いで武士を殴り殺してしまい(異説あり)、注連寺に逃げ込んで行者となり、名を鉄門海と改めた。
ある日、修行中の鉄門海を遊女が訪ねてきた。一緒になりたいと迫る遊女への思いを断ち切る為、鉄門海は己の生殖器を切り取り、彼女に「持っていけ。」と託した。
それを懐紙に包んで戻った遊女のもとには客がひっきりなしに訪れ大いに繁盛した。鉄門海の生殖器がもたらす神通力は評判になり、遊女たちの間で引っ張りだこになった。そのうちに生殖器はひからびてミイラ化したという。
(参考資料:「Books Esoterica 第19号 真言密教の本」(学研)P.126-127)

壮絶すぎる。
ちなみに、注連寺に存在するのは上記の干上がった生殖器ではなく、ちゃんとした鉄門海上人の即身仏であるのでお間違えなきよう。その辺のちゃんとした経緯は、きっと5/29の特別番組で解説されるだろう。
ここまで書いておいて、番組で紹介された即身仏が鉄門海上人でなかったら、当管理人も赤っ恥だが。

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2009年5月 3日 (日)

[ニュース新書] ムネオにまた会える。

「週刊ニュース新書」公式サイトの次回予告によると、5/9のゲストは、「新党大地」党首(現在議員数1名)、鈴木宗男氏。小沢民主党の行方と、最近また大きく動き出している日露関係について語り合うという。
「ムネオハウス疑惑」と胃がんを乗り越えた今、自身が手掛けた北方領土返還交渉がいったん白紙に戻ってしまった今、彼はどのような姿で現れ、何を語るのか。これは絶対に見逃せない。

宗男氏の出演に備え、宗男氏の盟友であった外務省職員、佐藤優氏の「国家の罠」を読書中。宗男氏はなぜ田中真紀子氏と外務省との戦いに巻き込まれたのかが詳しく書かれており実に迫力がある。

それを読みながら、往年のダンスミュージック「MUNEO HOUSE」をかけてみた。これは悪趣味な冗談で作られたものだろうが、音源は当時のマスコミを通じた発言であり、今となっては当時の空気を感じることができる貴重な資料である。
文章で表現するのは難しいが、少しだけ紹介しよう。

"muneo house" (1st THE MUNEO HOUSE より)
「鈴木証人 あのー うそッ 鈴木証人 あのー うそッ 鈴木証人 あのー うそッ
あのー あのー 覚えておりません うそッ
鈴木証人 あのー うそッ 鈴木証人 あのー うそッ 鈴木証人 あのー あのー
YesかNoかで お答え下さい」

"Sougou Syoushya" (THE MUNEO HOUSE 2nd - House 4 Islands- より)
「あな あな あな あな あなたはね ぎわく ぎわく  ぎわくの そーご そーご そ そ そうごうしょうしゃ
ど ど ど ど どーして どーして どーして辻元先生 そこまで そこまで そこまで言えるんですか ですか ですか
テレ テレ テレ テレビで 全国 全国 全国の人が 見て 見て 見てるんですから
ソーゴー ソーゴー ソーゴーショーシャ ソーゴー ソーゴー ソーゴーショーシャ 」

"Tears" (THE MUNEO HOUSE 3rd -House 4 Islands- より)
「私はただ今 山崎幹事長に会って 離党届を提出してまいりました
リトー リトー リトー リトー リトー リトー リトー リトー 離党を決断いたしました
リトー リトー リトー リトー リトー リトー リトー リトー 離党を決断いたしました」

うん、全然読書に集中できない。

ただ、離党会見の音声を使った"Tears"を聞くと、かなり複雑な思いにさせられる。

「昭和58年、最初に国会で手を挙げた時のことを思い起こしながら、一からスタートしたいと、こう思っております。」
「この間、多くの後援者や、また、自由民主党の党員の皆様にお世話になってまいりました。心から厚くお礼申しあげます。」
(ここから涙声が目立つようになる)
「この厳しい中にあっても絶えず、私を励ましてくれた仲間の先生方や、全国各地の私の後援者の皆さん、とりわけ選挙区の皆様方は一喜一憂しながらも私を見守っていてくれました。改めて厚く、お礼を申し上げたいと思います。」
「何十年も家庭を顧みなかった私ですが、家内や子供たちが、しっかりと支えてくれました。改めて、家族の絆を…。(ここから涙で声が詰まり、きわめて聞き取りにくくなる。)」
「また、ここにいる事務所の皆さんも、心ない電話や嫌がらせの電話にも、真摯に受話器を取り、丁寧に対応してくれておりました。この仲間達にも、感謝をしたいと……。」

宗男さんはなぜ、こんな思いをしなければならなかったのだろう。

最後に、wikipediaの「鈴木宗男」の項目で発見した、心温まるエピソードを紹介しておく。

国会での証人喚問の頃「ムネオハウス」に掛けたパロディー音楽(管理人注:これこそが上記の"MUNEO HOUSE"である)が、インターネット上で流行した。その後2004年5月に札幌で行われた「ムネオハウス」のクラブイベントに「MCムネオ」名義で出演した他、2006年2月23日に東京都渋谷区のクラブ「シムーン」で「100%ムネオナイト」なるイベントに招かれて(自分の主催ではない)、なんと自らラップに挑戦した。

「めちゃイケ」の企画で鈴木宗男のそっくりさんとして、坂田利夫が登場するはずだったが、坂田の仕事のため、「そっくりさんの代役」として鈴木宗男本人が登場した。

「MUNEO HOUSE」も「坂田利夫似」もすべて受け入れ、自ら立ち向かっていった鈴木宗男。面白すぎる。
泥をつかんだ雪だるまは、猛暑にも溶けず、北の大地に堂々と踏みとどまっている。

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2009年4月30日 (木)

[ニュース新書] 4/25 政界再編をかき回す悪役、「どん亀」静香。

4/25の「週刊ニュース新書」のゲストは、国民新党の亀山静香代表代行。警察庁出身で、警察官の頃は「あさま山荘事件」等、過激な学生運動の鎮圧の為に働いたことで有名。新聞記者時代の田勢康弘氏が亀井氏とはじめて会ったのも、連合赤軍が立て篭もったあさま山荘事件の現場だったという。当時の通称は「どん亀」。

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。出処進退を政権交代という観点から判断すべきと申し上げた。」
小沢代表の進退に関する発言がタブーのようになっている民主党に対し、民主党と統一会派を組む亀井氏は公の場で「政権交代を果たす為には辞任すべき」と発言し続けている。

西松建設疑惑により、次期衆院選は単独過半数獲得もあり得るとまで言われていた民主党の勢いは大きく下がった。かといって自民、公明の連立与党が、次期衆院選でも議席の2/3を獲得することはまずあり得ない。
「どちらにしても今の自民党が、今の形のままで存続していくことはあり得ない。」
例え次期衆院選で連立与党が政権を維持できても、野党が過半数を占める参議院で法案を否決され続ければどうしようもない。よって、次期衆院選で政界再編が起こるのは必然だと亀井氏は指摘する。

では、来るべき政界再編の時に、国民新党はどう動くのか。
私が気になったのは、同じく「郵政造反議員」として自民党を離党した無所属議員、平沼赳夫氏との関係について訊かれた時の亀井氏の答えだった。
「彼とはずっと盟友関係で、優れた政治家だと思う。ただし…、最近の政局じゃないが、行動について、我々とは一緒にやれないという状況で…。非常に残念だ。」
急に言葉の歯切れが悪くなった。平沼氏についての発言はそこで終わったが、何があったのだろう。あの言い方だと、平沼氏の方が断った形なのだろうか。
むしろ、福田・小沢会談での「大連立」構想からさらに踏み込んだ形での、いわゆる「救国大連合」を目指す平沼氏に対し、あくまで「政権交代」を目指す亀井氏が「それには乗れない」と断ったのかと思ったが、そんな単純な問題でもないのだろうか。ぜひ平沼氏に真意を聞いて欲しいものだ。(平沼氏が「ニュース新書」に出るのを期待していたが、どうもテレビに出るのはあまり好きではないらしい。)

次に尋ねられたのが、いわゆる「YKKK」。すなわち、自民党の山崎拓氏、加藤紘一氏、民主党の菅直人氏、そして国民新党の亀井静香氏の党を越えた繋がりである。
現に自ら自民党を割った亀井氏は、山崎、加藤両氏の優柔不断さに苦言を呈し、尻を叩いているが、本人達は決心がつかないという。
「『あんたらも度胸が無いと駄目だ、評論家的に「自民党は駄目だ」と言っているだけではなく、渡辺喜美氏のように行動しなければならない。
選挙で敗れた自民党サイドに乗って、我々とまた一緒にやろうと言うわけにはいかない。今の自民党を否定するなら否定する立場で旗を立てなさい。』と再三言っている。それなのに奴らはウニャウニャウニャウニャと…!
司会の二人はまさかの爆笑。

加藤氏、山崎氏は、「加藤の乱」の敗北が今でも強烈なトラウマとして残っているのでは。YKKのもう一つのKである小泉純一郎氏は呼応せず、乱が去った後でちゃっかりと首相の座に就いた。それもさぞかし悔しかっただろう。それに彼らも歳を取った。
それでもあえて私は、「第二次加藤の乱」を期待したい。「第二次加藤の乱」では、YKKKが内外呼応して事を進めることができるか。

番組公式サイトでの「田勢のあとがきのあとがき」では、「政治を良くする為に、亀井氏には政局をかき回すヒール(悪役)の役目を期待したい」と書いていた。まさしく亀井氏にはお似合いの役回りだ。
そして「大江アナのホッとひと息」では、番組で紹介した野菜工場で栽培されたルッコラを、ウサギのように黙ってモサモサと食べ続ける大江アナの映像が。曰く、番組が終わってからもずっと食べ続けていたと。ちょうどお昼時だからね。
そして、
「工場で作ったルッコラ、やはり水辺で育ったものと違って、叩き上げたような根性を感じないですね。でも美味しいです。」
と的確な批評をした後、再びモサモサと食べ続ける。
やはりこの人、面白すぎる。彼女はいわゆる「天然」ではなく、見かけによらずユーモアセンスがかなり独特なのでは。
4月に公式サイトのコンテンツがリニューアルされてから、番組と公式サイトとの相乗効果がはたらき、俄然面白くなってきた。二人が何を言い出すか目が離せない。

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2009年4月20日 (月)

[ニュース新書] 4/18 臓器移植を待つ子供達とその親、複雑な思い。

「我が子が助かる為に、移植する臓器が提供されるのを待つ。それは、どこかで脳死する子供が現れるのを待つということ。思いは複雑だ。」

WHO(国際保健機関)は5月の総会で、国外での臓器移植を原則禁止する指針を打ち出すという。現在、日本国内の臓器移植法では15歳未満の臓器移植は禁じられており、移植が必要な子供は海外で移植手術を受けるしかない。それが将来禁止されるとなって、国内でも急速に、臓器移植法改正の動きが活発になっているという。

VTRでは、1年1ヶ月脳死状態のままで「生き続けた」子を持つ家族と、「臓器が誰かに提供されれば、どこかでこの子は生き続ける。」と考え、脳死した子の臓器提供を希望するも現在の日本では叶わなかったという経験を持つ家族の、それぞれの思いが語られた。
私は、子ではなく祖父が脳死になった経験があるが、やはり心臓が止まるまでの一週間、いつかほんの数分でも意識が戻るのではないか、最後にもう一度話せるのではないかと信じ、そう願っていた。ましてや幼い子供であれば……。

公式サイトの「田勢のあとがきのあとがき」では、田勢氏がVTRを見て胸が詰まってしまい、涙声になりながらも番組を進行させた大江アナに対し、自分は一言も発せられなかったと反省の言葉が書かれていた。やはりそこは、さすがにアナウンサーである。田勢氏の涙には正直、少々驚いたが、茶化すつもりは毛頭無い。
また、「大江アナのホッと一息」では、このVTRの時は出演者の二人だけでなく、スタッフの誰もが涙を抑えられず、番組後の反省会もいつになく重い空気になったという。

(よくは知らないが)WHOが海外での移植を禁止する目的は、貧困国の子供達が犠牲になっているという「臓器マーケット」の台頭に歯止めをかけるというのが主な目的であろうと思う。それが日本国内で起こらないとも限らないだけに、急進的な法改正にいくことは避けなければならないが、慎重に議論を重ねつつも、移植法の年齢制限はやはり撤廃されるのが望ましいと思う。

出演者とスタッフ、そして視聴者、誰もが同じ問題に涙した深刻な現実。泣いていても仕方ない。果たして立法の責任者達はどう判断するのか。やはり立法の争点になっているのは「脳死の判断基準」であるようだ。果たしてどのような議論が行われるか。

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2009年4月16日 (木)

[ニュース新書] 管理人も最近、偶然目にした親鸞上人の「仇桜」。

「週刊ニュース新書」公式サイトの新コンテンツ、「田勢のあとがきのあとがき」「大江アナのホッとひと息」の趣旨が解った。それらは、生放送ゆえに放送に入りきらなかった話を補完するものでもあったのだ。

4/11の放送についての「田勢のあとがきのあとがき」では、やはりこの回は民主党幹部複数に出演交渉をして、軒並み断られていたことが明かされている。その中で、野田佳彦氏だけが二つ返事で出演を受けたという。
田勢氏曰く、
「本番中、私に訴えかけるような(野田氏の)目が、ものをいいにくい今の民主党の空気をあらわしているようだった。」
かつて小沢氏の対抗馬として代表選に名乗りをあげようとした野田氏が、党を支える為に重い荷物を背負っている。それはそれで立派なのかも知れないが、やはり政界再編が起こって、そんな縛りやしがらみから解放された政治が行われることを祈りたい。

そして、「大江アナのホッとひと息」では、明かされぬまま桜の季節は終わると思われた、大江アナの「桜にまつわる好きな短歌」が発表された。
大江アナ曰く、
「桜にまつわる歌、それは親鸞上人が詠んだ和歌なんですが…。」
ここで私は、「まさか。」と思った。親鸞上人の桜を詠んだ歌、それはもしかして…。

明日ありと 想う心の 仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは

やはりそうだった。
この和歌、一週間ほど前の桜が満開になりつつあった頃、近所の寺の前に、住職自ら筆をとり書かれたものが貼り出されてあったのだ。
普段は目に入ってもすぐに忘れる寺の標語だが、その短歌には思わず足を止めて見入ってしまった。人生をある程度経験した者で、その歌に触れて何も思い当たるふしが見つからない者などいないのではないか。

大江「私は幼稚園の時に知って、なぜか幼稚園児の私の心にグサリと刺さった歌だったんですねぇ。」

幼い頃から感受性が強すぎる。ほんの4,5年の人生で何があったんですか。それに幼稚園児で既に「仇桜」という言い回しを理解できるとは。

私はこの歌を見た時、真っ先に亡き祖父のことが浮かんだ。無口な彼らしく、何も言い残さぬまま一週間ほど眠り、そして静かに呼吸を止めた祖父のことを。
嵐が過ぎた後で何を残し、何を創っていくか。それを考え直さねばならないと思い知らされた。妹の腹の中に宿っている命を思い出しながら。
…本当は長男の私こそ、果たさねばならぬ責任なのだが。

私は、自分が5月生まれのせいか、桜の木は可憐な花を咲かせる春でもなければ、紅葉の秋でもなく、新緑が輝く初夏の頃が最も好きだ。特に雨があがった後の、葉から落ちる雫が太陽の光で輝いている景色が最も良い。

ちなみに、まーごの愛らしい姿が映されていると思われる動画コンテンツ「こんにちは!まーごです」は一切見てない。

余談:
今週は「モヤさま」DVDレビューを一旦休み、書けないまま溜まっていたその他のコンテンツに力を注いだのだが、「モヤさま」以外のコンテンツはおそろしく人気が無いことを思い知った。

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2009年4月12日 (日)

[ニュース新書] 4/11 遼を見守る二人と、小沢一郎の消えぬ「金権体質」。

珍しく放送時間中に見ることができた。

4/11放送の「週刊ニュース新書」のゲストは、民主党広報委員長の野田佳彦氏。かつて民主党代表選で、小沢氏の対抗馬として名乗りを上げようとしたが断念したこともあったそうだ。この回、おそらくゲストは民主党有力議員の誰かで、と決まっていたであろうが、公式サイトの情報とインタビュー中の田勢氏の発言から、ギリギリまで誰が出るのか決まらなかったと思われるふしがある。

「小沢は自民党の金権体質そのもの。」
小沢氏に距離を置く民主党有力議員の口から出たと言う言葉。本当に、自民党竹下派の実力者として君臨していた彼(私も最近知ったのだが)のことを思えばその通りなのだが、「野党=大して権力が無い=潔白」という短絡的なイメージと、長年続いた自民党政治への溜まりに溜まった不信感と絶望感の裏返し、そして小沢氏を知らない若い世代からの単純な期待で、「小沢政権」はあと一歩のところまで近づいた。
しかし皮肉にも、「選挙管理内閣」麻生内閣の支持率が思いのほか低かったことから、麻生首相は衆院解散を行わず景気対策に取り組んだ。そうしているうちに出てきた小沢氏の献金疑惑。
「このタイミングで捜査が入るとは、これは国策捜査である。」
という意見も一部でいまだに根強いこの事件。それに対し、「月刊WiLL」5月号(図書印刷株式会社)の特集「さらば、小沢一郎」の中で、こんな意見が書いてあった。

「民主党の中でも良識のある人間は、『自分たちがこのまま政権を取ったら大変なことになる。最大のスキャンダルが代表から出てしまう。』と考えている。そのとき国民に与える幻滅は、いま現在のものと比較にならないでしょう。
今回の件は『国策捜査』『民主主義の危機』どころか、政権交代の一歩手前でギリギリ間に合ったというほうが正しい。国民の良識をたのみ、検察がパンドラの箱を開けてくれたといったほうが正しいのではないでしょうか。」
(ジャーナリスト 松田賢弥)

「『選挙前に逮捕なんて』という声は各方面から出ています。確かに検察も時期を選ぶ時はあります。本当に選挙直前ならば、野党第一党の公設第一秘書逮捕は相当の大打撃になるので、控えるかもしれません。
しかし、麻生総理になってから、マスコミは常に『選挙が近い』と言っていた。だから逮捕はできなかった。むろん、捜査は進行しています。
今年になって麻生さんは『解散よりも景気対策が先』と、選挙をしないと明確に言った。さらに、一部容疑は三月末に時効を迎えてしまう。ならば、動くのはこのタイミングしかない。二月に動くかと思いましたが、三月ギリギリまで待っての逮捕でした。
そもそもマスコミは小沢氏の正体を知っていた。彼が非常識な金集めをしていた人間であることは、岩手県の人間だけでなく、みんな知っていた。
にもかかわらず、何も書いてこなかった。小沢氏は書かれないのは自分が実力者であり、法律からもフリーなのだと、過信し、錯覚したのです。」
(元検事の弁護士 河上和雄)

…だそうです。

どうやら新年度から、繁田アナウンサーから松丸アナウンサーに交代したらしい最新ニュース報道。若干17歳で、ゴルフのマスターズ・トーナメントに初出場した石川遼選手だったが、結果はふるわず予選落ち。会社帰りの駅で私が見たタブロイド紙の見出しは全体的に「期待はずれ」と言いたげな書き方であったが、「ニュース新書」の二人は健闘を讃えると共に、未来への期待をかけた。

田勢「遼君は健闘したと思う。最初からあの大舞台で予選通過は無理だ。この先経験を積めば、必ずマスターを制覇する時がやってくる。」
大江「待っていましょう。」

温かい。

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2009年4月10日 (金)

[ニュース新書] 4/4 小沢代表の辞任と解散総選挙、カギを握るのは二階経産相の進退か。

4/4の「週刊ニュース新書」のゲストは、ジャーナリストの田原総一朗氏。テレビ番組の司会として有名な田原氏がゲストとして登場とは。やはり「ニュース新書」は一味違う。
「北朝鮮のミサイル実験や核実験は、アメリカへのラブレターだ。」
流石というべきか、視聴者の反感を恐れず、大胆な表現を使う田原氏。アメリカとの交渉のカードとして使われる軍事行動と受け止めている人は多いが、たいていは「恐喝外交」「脅迫」などと見たままの表現で語られる。それを、価値観のおかしい未熟な人間が行う屈折した愛情表現としてとらえた田原氏の表現は興味深い。

ゲストでありながら自らフリップを掲げ、
「田勢さん、どう思う?」
と「朝まで生テレビ」そのままの雰囲気で話をふる田原氏。骨の髄まで司会者である。

最大の衝撃発言が飛び出したのは、民主・小沢代表の辞任と解散総選挙をめぐる政局の話題。
「今は小沢代表も麻生首相も、またマスコミも皆、二階経済産業大臣に注目している。
二階氏の秘書が立件された場合、二階氏の立場は小沢氏と同等になる。これはあくまで噂だが、秘書が立件された場合、二階氏は『思い切った行動』を取る可能性があるという。つまり、場合によっては議員辞職をする可能性もあり得る。こうなったら民主・自民の攻守は逆転、小沢氏は代表を辞めるどころでは済まなくなる。」
田原氏はさらに続ける。
「二階氏が議員辞職したことで自民に追い風が吹いて、このタイミングで仮に麻生首相が衆院解散を行ったとする。そこを見計らって小沢氏が議員辞職するなんてことになったら、攻守がさらにひっくり返る。

まさか、傷だらけの「破壊者」小沢一郎、自民党を政権から引きずり下ろす為の最後の手段は「玉砕」なのか。
田原総一朗が語った大胆すぎる政局の展開。どこまでが現実のものとなるか解らないが、ますます目が離せなくなった。

「今日のあとがき」では、久保田万太郎が詠んだ春にちなんだ句を三つ紹介。
田勢氏に、
「何か好きな俳句はありますか。」
と訊かれた大江アナ。
「俳句ではないんですが、桜を詠んだ短歌で一つ。」
田勢氏は発表するよう促すが、既に「衣装協力」の字幕が出ており、我々視聴者にも終了まであと数秒であることが解る。私もまた、短歌そのものにも興味があったが、それで大江さんはどうするのだろうと注目した。しかし、
大江「だけど時間が無いので、また今度…。」
田勢「ああ、そうですか。(珍しく歯を見せて笑った。)」
と無難にブレーキがかかる。
いや、別に、無理に放送時間内に収めようとしてやたらと早口でよむとか、上の句をよんだあたりで放送が切れるとか、そんなちょっと面白いことを期待していたわけでは、決して……。

「ニュース新書」公式サイトがリニューアルされた。「田勢のあとがきのあとがき」は放送後のちょっとしたコラムで、「大江アナのホッと一息」は放送後に大江アナが感想を語っている動画。そしてまーごの動画「こんにちは!まーごです」。
大江アナのファンに、大の猫好き、そして田勢康弘マニアにまで行き届く充実したコンテンツとなった。

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2009年4月 9日 (木)

[ニュース新書] 3/21 「団塊の世代」は老いてなお盛ん。

書きそびれていたレビューを補完。3/21の「週刊ニュース新書」のゲストは、元経済企画庁長官、現在は作家の堺屋太一氏。
「団塊の世代」という言葉を作った堺屋氏。最初、この言葉を「だんかい」と読める人はほとんどおらず、「だんこん」の世代などと恥ずかしい読み間違いをされることが多かったという。
(「魂」ではなく「塊」であるのだが。)

堺屋氏は、団塊の世代が定年を迎えた今こそ、彼らが再び日本を大きく変える力を発揮すると提言した。
「団塊の世代は定年により年功序列の枠組みから離れたが、働く能力が無くなったわけではない。企業は経験豊富で優秀な人材を安価に雇えるようになった。これを有効に活用することで日本経済は非常に良くなる。
と。

また、
「高齢者はお金を持っているがお金を使わないと言われているが、それは高齢者にとって、今の社会ではお金の使い道が無いからだ。高齢者に向けた需要が無い。
と指摘。言われてみれば確かにその通りだ。日本は既に立派な「高齢社会」なのに、企業が「介護・医療」以外に、高齢者の欲求を満たすことをあまり考えていないような気がする。

しかし最近、日本の社会が前向きな方向での「高齢社会」にシフトしたと実感することも多くなった。それは電車の吊り広告で見るファッション雑誌の宣伝だ。「まだまだ50代」「かわいい大人」と、いわば我が子が成人するような年代の女性に対しても「女性であることを忘れるな」と呼びかけるような時代になってきていると実感する。「かわいい大人」などというと今はまだ「年甲斐も無く」という受け止められ方のほうが強いだろうが、すぐにそれが当たり前として受け止められる流れになってくるのではないか。堺屋氏の言う「不老長寿の理想」に多少近づくかも知れない。

多少脱線するが、私はジャズ・ファンで、1年半ほど前から毎週日曜にアルトサックスを習いに行っている。そこにいる仲間、つまり一緒に習っている生徒の中に、ちょうど「団塊の世代」の男性が一人いるのだ。引退後の趣味として習いはじめたらしい。
演奏する側としては同等だが(若い分、やはり私の方が少し上達が早い。)、ジャズ・ファンとしての年季は入っている。彼は本場アメリカのジャズ・ジャイアンツと呼ばれるプレーヤー達の演奏を生で聴いた世代であり、日本ジャズ界の重鎮である渡辺貞夫(ナベサダ)や日野皓正(ヒノテル)が活躍したジャパニーズ・ジャズ全盛期に青春を過ごした世代である。ジャズの歴史に対する造詣が深いので、非常に話題が豊富で面白く、20代の講師も思わずうなるような情報を色々と提供してくれる。
仕事だけではなく、むしろ趣味の世界でこそ「団塊の世代」と交流することは有意義であると私は思う。同じ趣味を持つ熟年と交流することで、まさに「温故知新」というべき発見があるのだ。

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2009年4月 3日 (金)

[ニュース新書] 平沼赳夫氏を呼んで欲しい

「週刊ニュース新書」のゲストを予想する。来週か再来週あたりに、著書「七人の政治家の七つの大罪」が話題の無所属議員、平沼赳夫(たけお)氏が出るのではないか。というより出てほしい。

【平沼赳夫】
無所属(元自民党)の衆議院議員。自身の1回目、2回目の選挙では「憲法改正」「教育基本法改正」という大胆な政策を掲げ落選。3回目で初当選。
小泉内閣で経済産業大臣を務めながらも郵政民営化法案に反対、「造反議員」とされ解散後の衆院選では無所属で出馬。自民党公認の刺客候補を負かし当選。
当選後の郵政法案再採決で、「法案に賛成すれば自民党復党を認める」と言われ、元自民党の無所属議員たちが賛成票を投じるも、平沼氏一人だけは反対票を投じ復党しない道を選んだ。

まさに「確信犯」というべき素敵な生き方だ。こういう「勝ち目の無い戦いを挑む」人物に惹かれる私の悪い癖も治らない。私のような人が、かつての「日本新党」細川元首相に「新しい風」を求め、見事に裏切られたのかも知れないが……。

職場の休憩時間に、携帯電話でニュースを見ていると、彼の著書「七人の政治家の七つの大罪」で、「麻生首相と小沢代表に新党結成を求められ」ていたことが明かされたというのを見て、また一つ読む本が増えたと思いながらも帰りに書店で買ってしまった。

七人の政治家、すなわち小泉純一郎、竹中平蔵、安倍晋三、福田康夫、小沢一郎、麻生太郎、そして七人目は平沼赳夫。自戒を込めた最終章の題は「平沼赳夫の『無力』」。

まだ第一章、もとい「第一の大罪 小泉純一郎の『郵政民営化』」の途中までしか読めていないが、官僚主導の政治に批判が集まる中で、小泉元首相の官僚を切り捨てた強引な改革こそ間違いと主張する平沼氏の説は興味を惹かれる。

今から「モヤさま」のDVDを見ようと思っていたのに、この本を読み進めるべきか、どちらにしようか迷う。

ところで、「ニュース新書」の公式サイトに、「大江アナのホッと一息」という新コンテンツ(動画らしい)が準備中になっているのが、妙に気になるのだが。

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2009年3月29日 (日)

[ニュース新書] 3/28 西松建設事件特集(2) 自民党のさらなる疑惑を暴露した「どん亀」。

前の記事の続き)

西松建設問題で小沢氏の秘書が取り調べを受けた当初、民主党幹部達は「国策捜査である。」と政府与党の陰謀説を主張。彼ら同様「陰謀」であると信じた人もいるかも知れないが、私は「腐れ野党」根性かと大いに失望した。

しかしその数日後、西松建設からの利益供与疑惑で新たな人物が浮上。それが現内閣の経済産業大臣、二階俊博氏。二階氏が関連する政治団体の事務所となっているマンションの部屋を、西松建設から無償で提供されていたというもの。無償というのは、偽装献金により家賃を西松建設が肩代わりしていたということである。
この問題が発覚した日、大臣の「二階」という苗字と、かつて世間を騒がせた鈴木宗男氏の「ムネオハウス」とかけて、あるタブロイド紙が見出しに「二階ハウス」と書いたのが個人的にツボにはまった。(補足:軽く検索してみると「総工費12億円 二階ハウス」と書いてあるので、事務所提供とはまた別の疑惑のようである。)

自民党議員、しかも現麻生内閣の閣僚に検察の捜査が入ったことで、皮肉にもこの一件が、民主党の主張するような「片落ち」の捜査であるとの疑いは晴れた。(麻生内閣と小沢民主党の共倒れを狙った勢力の陰謀である、と主張する説は、もはや「トンデモ本の世界」である。古いけど。)

しかし、別の角度から見れば検察の捜査はやはり「片落ち」であると主張する人物がいた。国民新党の代表代行、亀井静香氏である。

【亀井静香】
元は自民党の有力議員であったが、郵政民営化を進める小泉内閣に反対して離党、綿貫民輔らと共に国民新党を結成。郵政選挙では堀江貴文(当時のライブドア社長)と対決し勝利。当確時のインタビューで受けた衝撃は今も忘れられない。(デリケートな問題を孕んでいるので詳細は省略。)
警察庁出身で、かつては「カミソリ後藤田」こと後藤田正晴 元副総理(故人)、佐々淳行 元内閣安全保障室長らと共に、あの「あさま山荘事件」に象徴される過激な学生運動に立ち向かった。当時の通称は「どん亀」。

亀井氏曰く、
自民党は国民政治協会を通じて、ゼネコンから何百億円のカネを受け取っているでしょうが。そのことについて検察はお構いなしなのか。」
「国民政治協会を通じて特定の政治家に迂回献金を指定する。協会さえ通せば汚い金もキレイになる、ということもあり得る。
この問題を検察はお構いなしで認めてきた。それなのに小沢氏事務所への献金は起訴。この違いを検察はどう説明するつもりか。
と。その発言、新聞に載っていただろうか。
このニュースについて検索をかけても、各新聞社の記事は全くヒットせず、引っかかるのは2ちゃんねるの書き込みくらいだ。国民新党の記者会見で堂々と述べたにも関わらず、「記事に書くのはまずい」と各社が判断したのだろうか。
だとすれば、「ニュース新書」でこの問題を取り上げ、亀井氏に改めてインタビューまで行ったのは、田勢氏の強い意思があったのだろう。
不思議なもので、新聞やテレビのニュースが取り上げず、2ちゃんねる等の書き込みだけで語られるような情報は、それが事実であってもどこかアングラ情報のように見えてしまう。これは恐ろしい。新聞やテレビという大きな組織への一種の信頼性が先入観となって、判断力を左右してしまう。

残念ながら、本来の政治の役割から離れたスキャンダルや権力闘争は絶えず、それらを見せ付けられたときは大いに失望するものの、過去の歴史なども振り返って見てみるとそれなりに面白く感じられる。
「毒をもって毒を制す」ではないが、あの小沢氏の過去を考えず(我々の世代はその頃を見てきていないのでよく知らなかったのだが)、政権交代を実現する唯一の手段として期待をかけたこと自体が、本来はありえない話だったのかも知れない。
もはや誰に、何に期待すれば良いのか。

私は青臭い熱が冷めきらぬ空想家なので、渡辺喜美、江田憲司両氏が核となって、政界再編の大きなうねりが生じることを期待し続けようと思います。

「きょうのあとがき」で紹介されたのは細川ガラシャの辞世の句。
田勢氏の「細川総理が辞任した時にこの句を捧げた」という話は、私個人の最近の研究分野からすればタイムリーで面白かった。
田勢氏がこのタイミングで「細川政権」に言及したのは、政権交代を切実に求めた世論が失望したあの時代と、西松建設問題に揺れる今を重ね合わせたのだろうか。

※ 書くのに没頭しすぎて、「モヤさま」の録画と前回分の「ニュース新書」、見る暇無くなった。随時更新ということで。年度末で忙しいので次の週末に持ち越しかも。

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[ニュース新書] 3/28 西松建設事件特集(1) 小沢代表の進退をめぐる民主党の思惑

西松建設から不正な献金を受けていた容疑で、民主党小沢代表の公設秘書が逮捕、起訴された。しかし秘書の起訴後も小沢氏は代表辞任の意向を見せない。党代議士会でも異論はほとんど出ず、小沢氏の代表続投は党内でも容認された形になった。
27日の党代議士会に赴き、自ら取材を行った田勢康弘氏は、
「民主党は最悪の選択をした。」
と述べ、政権交代の期待をかけられていたはずの民主党と、国民との意識に大きなズレが生じたと指摘した。

【田勢康弘】
政治ジャーナリスト。日本経済新聞の政治部記者からワシントン特派員、ワシントン支局長、編集委員を歴任。現在は同社の客員コラムニスト。
1992年の「東京佐川急便事件」では、日経のコラム「風見鶏」で、金丸信と金丸の属する竹下派を痛烈に批判。
「汚職の始末を政治改革論議にすり替えるな」「暴力団の手を借りて政権を取ろうとする集団ならただちに解散すべき」とまで書いたことで永田町を騒然とさせた。(参考資料:「政治ジャーナリズムの罪と罰」 田勢康弘 新潮文庫)
その後もジャーナリストとして、金丸信の子飼いであった小沢一郎が、政局の重大な局面で暗躍する様を追い続けてきた。

全くの素人考えで、たとえ最大野党の党首とはいえ、野党に献金をしてもそんなに見返りがあるのかと疑問に思っていた。しかし西松建設が欲しいのは地元岩手の公共事業。小沢氏を含め、現在の岩手県選出の国会議員は6人中5人が民主党員、おまけに岩手県知事の達増知事は「小沢チルドレン」と呼ばれるほど小沢氏との関係が深い。事実、規模としては準大手の西松建設が、ある時突然勢いを付け、地元建設業の談合による「秩序」を崩したという。献金の効果は相当に高いようだ。

一見、小沢氏続投ということでまとまったかに見えた党代議士会。いっそのこと「小沢降ろし」くらいのことをやらないと、民主党に政権交代の期待をかけていた支持者は二度と戻ってこないのではないか、この失望感から次回の衆院選ではおそろしく低い投票率となるのではないかと私は思うのだが、田勢氏は番組冒頭で「続投は最悪の選択」と意見を述べながらも、小沢氏と民主党の思惑についてはこう分析した。

「小沢氏は既に辞任の決意を固めていると思われる。今は、選挙に有利な(辞任の)タイミングを見計らっているのでは。」

今このタイミングで辞任の意向を示したら党内がガタガタになる。渡部恒三氏の言った通り、今は党内の結束をより引き締めることが大切らしい。(国民としては理解し難いが…。)

さらに田勢氏は、党代議士会の模様をこう説明した。
「注意深く聞いていると、会の中で(小沢代表の)『続投』という言葉は全く出ておらず、党が小沢氏の続投を容認したと表現するのは正確ではない。」
また、小沢氏を擁護する側にいるはずの有力議員が、田勢氏に「いずれ辞めるようになりますから。」と本音を漏らしたとも語り、今の民主党の本音はやはり、小沢代表で選挙を戦っても有権者の理解は得られないと考えており、まさしく「有利なタイミングを見計らっている」ようである。

「小沢氏もまた、『説明する』『お詫びする』とは言ったが、代表を続投するとは一言も言っていない。一度検察と対決する姿勢を見せ、いったん後退して、再び対決する姿勢を見せた。この『揺れ』を見て、彼はどこかで辞める決意をしたものと私は推測する。
「検察が小沢氏の挑戦を受けどう動くのか。事態は毎日動いている。政局は一度動き出すと止まらなくなる。既に一定の方向へむけてどんどん動き出している気がする。」

田勢康弘氏の本領発揮か。田勢氏が政局を語るのを聞くのは非常に面白い。この番組は、ゲストの話にじっと耳を傾けるのが基本のように見えていたが、重要な局面では今回のように、田勢氏自身の分析をじっくりと聞いてみたいものだ。

え、この後に武部氏(小泉チルドレンの後見人)がゲスト出演?もうお腹一杯です。

一回分で書ききれなかったので続きます

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2009年3月16日 (月)

[ニュース新書] 田勢氏の「あどけない空」の解説は尻切れで、モヤモヤした余韻を残した。

3/14放送の「週刊ニュース新書」のゲストは、安倍晋三元総理大臣。

かつて北朝鮮に対し『毅然たる態度』をとることを宣言した安倍元総理は、北朝鮮の核問題、拉致問題に対し日本はどうすべきかを問われ、以下のように答えた。
「拉致と核、この二つの問題は、これらを解決しなければ政権が持ちこたえられないと金正日に思わせなければいけない。そうでないと彼らは正しい判断をしない。彼らに善意を期待しても上手くいかないのだ。現に今まで善意を期待して裏切られたことの教訓がある。
北朝鮮に対しては、圧力を重視した『対話と圧力』が必要である。」

一方、3/11に拉致被害者である田口八重子氏の家族と面会した、北朝鮮元工作員の金賢姫は、記者会見でこのような意見を述べた。
「日本は北朝鮮のプライドを立てながら心を動かす方法を考えないといけない。」
また、拉致被害者家族会の副代表である蓮池透氏も、議員連盟の会合でこう述べた。
北朝鮮の怒りと憎しみの原因はどこにあるのか、日本政府は考える必要がある。」
これらは対話を重視した柔軟姿勢であると言える。

圧力重視か対話重視か。どちらが良いかは私には解らない。ただし金賢姫の言葉を聞いて思ったのは、確かに金正日はまともな損得勘定よりもプライドが先に立っているように思える。今まで他国との間で緊張が高まり、援助を打ち切られて苦境に立たされたとしても、金正日は己のメンツが保てない限りは絶対に自ら引こうとせず、さらに危険な手段をちらつかせて恫喝してきた気がする。そんなことをしても追い詰められるのは自分の方だと解りそうなものだが、あのように特殊な国家の最高権力者の家に生まれた男には、あるいは理解できないのかもしれない。いよいよの所まで追い詰められたら、金正日は対話よりも開戦を選ぶのではないかとさえ思える。
恐ろしい想像だが、彼は彼で、「どこの国も、どうして私の気持ちを解ってくれないんだ。」などと思っているのではないか。価値観が根本的に違うのでは。

田中均氏の「外交の力」という本にも書いてあったが、北朝鮮の閣僚にも、日本を含む各国との実りある未来を心から望んでいる人がいるはずだ。金正日一族の独裁・世襲を阻むのが無理なら、せめて、心ある閣僚の意見に少しずつでも耳を傾けるように仕向けられないものか。それとも、そんな心さえ元から無いのか。
「対話と圧力」。今日は仕事が暇だったので、自分の席に座り、ぼやっとパソコンを眺めながらずっと考えていた。同僚には鬱に見えたかも知れないと反省している。

さて、大江アナの朗読が定番となりつつある「きょうのあとがき」。今回は、高村光太郎の「詩集 智恵子抄」より「あどけない空」を紹介。私も国語で習った覚えがある。
「よく誤解されていますが、『東京に空が無い』というのは公害で汚れているのだということではないですよ。これは昭和3年の頃ですから。」
なんだか興味を惹かれる話である。私は田勢氏の解説に耳を傾けた。
「あの故郷の空が本当の空なんだと…。」(放送時間終了)
まさか、「続きはWebでね」ということかと思い、番組公式サイトから配信されている動画を確認してみた。しかし期待に反し放送と同じところで切れている。気になる…。

途中で終わって気になるといえば、「アド街」での河童の話の続きが気になる。「北九州市の河童は空を飛ぶ」と断言した時は腹筋が痛むほど笑った。それって河童じゃなくて天狗じゃないのか。(管理人は隠れオカルトマニアである。)
「アド街」はVTRがぎっしり詰まっている分、トークが短いのが勿体無いと思う。「アド街」スタッフの皆様、いっそ公式サイトで、未公開トークの動画配信をはじめるというのは如何でしょうか。

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2009年3月10日 (火)

[ニュース新書] 管理人の青春の1ページ、「加藤の乱」を今こそ語ろう。

3/7放送の「週刊ニュース新書」のゲストは、自民党の加藤紘一元幹事長。
「ずいぶん老けたものだ。」
一目見た時、私はまずそう思った。それもそのはず。私の中にある加藤氏のイメージは未だに、「加藤の乱」があったあの日の姿なのだ。それは2000年11月。私がまだ、選挙権を与えられたばかりの頃だった。
今回は趣向を変え、ここで「加藤の乱」とは何だったのかを振り返ってみようと思う。
(以下、かなり曖昧な記憶だったので、wikipediaで大部分を補足。)

数々の失言と中川秀直官房長官のスキャンダルが原因となり、当時の森内閣は野党から内閣不信任案を提出された。この不信任案に、自民党加藤派の加藤紘一会長は賛成する意向を発表、加藤氏の盟友である山崎派領袖、山崎拓氏もそれに同調する動きを見せた。加藤派、山崎派が不信任案に賛成すれば、賛成多数で不信任案は可決される。

二つの派閥が造反の動きを見せた時点で既に自民党は末期症状だ。かつての宮澤内閣の時のように、再び自民党は下野するのか?
政策の中身には関心が無いくせに、ワイドショーが煽る森総理の数々の失言は大好物だった我々学生も、大荒れの政局を固唾を飲んで見守っていた。若さゆえの無知から、「森総理の失言のせいで自民党が政権を失う」という場面が起こったら痛快で仕方ない、そんな風に思っていた。
(最も、加藤氏に自民党離党の意思は無く、彼は「党内の改革」を訴えていたようである。それが「国民に解りにくい。」とマスコミの支持を得られなかった。)
しかし、不信任案採決のその日…。

カメラのフラッシュに照らされているのは、涙で汚れた、加藤、山崎両氏の顔。マスコミを前にした茶番劇の末に言った、加藤氏の台詞。
「ここは、名誉ある撤退をしようと…。」
搾り出すような涙声で言った言葉の意味が解らなかった。
「名誉だと!?何が名誉だ!」
加藤、山崎両氏と共に造反する意思を持っていた議員達は、野中広務幹事長らの「切り崩し」に動揺し、腰が砕けてしまった。同調者は集まらず、加藤氏、山崎氏は「我がこと終われり」と、戦わずして負けたことを悟ったのだ。

「ヒドい!プロレス以下だ!」
政局の野次馬であった若き日の我らはひどく失望したのだが、この悲惨な「森内閣」はその後も、色々な形でメディアにネタを提供した。

当時の毎日新聞は、同社の公式Webサイトに「森首相の発言集」というコーナーを作った。実質「失言集」というべきなのは言うまでもない。
大阪を「ゴミ溜め」、沖縄の教育現場を「共産主義が仕切っている」、アメリカが停電したら「一気にスパイが動き出す」、極めつけは、健在の元議員を間違えて「亡くなった○○さんは…」と語ってしまい、翌日に元議員の自宅へ詫びの電話を入れた、などというものまで書かれていた。

何せ森首相は、クリントンとの日米首脳会談で、"How are you?"と言うべきを間違えて"Who are you?"と言ったという噂まである。(事実だと主張する声も根強い。)
そこでクリントンが、不審に思いつつも日本なりのジョークだと思い、
"I'm Hillary's husband. "と答えたら、森首相が、「あれ、打ち合わせと違うな。」と思いつつも、打ち合わせ通り"Me too."と返答した、などというオチまで付いている。

また、当時官房長官だった福田元首相が、間違えて二度も「加藤総理」と呼んでしまったことも波紋と爆笑を呼んだ。官房長官の頭の中では造反が成功しとるやないかと。

最高だったのは、ネプチューン名倉演じる野中幹事長が、出前のラーメン屋にグチる「ひろむちゃん」というコントだった。名倉が野中氏の気持ちを代弁していると(管理人の身近では)定評があった。このコント、野中氏自身も見たことがあると本人が語っていた。
当時の「笑う犬」で放送されていて毎回楽しみだったのだが、「加藤の乱」直後のひろむちゃんはいつもにまして大荒れだった。南原演じるラーメン屋に、
「昨日の政界の茶番劇は最高だったね。」
みたいなことを言われ、
「うるせェ!もうどーでもいいんだよ、チクショオ!」
と叫ぶ。既に幹事長職の辞表を提出した。あとはもう知らないと割り切っていた。そこで机上の電話が鳴る。
「はい、私ですが…。ああ、どうも……、え?ダメですよ。……嫌いじゃないです。好きです。…もうかけてこないで下さいね。」
無造作に電話を切った後、ひろむちゃんは吐き捨てるように言った。
「なんで俺が、クリスマスの夜をアイツ(森首相)と過ごさなきゃいけないんだよ、なあ!?」

注:「加藤の乱」後、責任を取る形で幹事長辞任を決めた野中氏に対し、森首相は自分が愛想を尽かされたと思い(その通りなのだろうけど)、野中氏に「貴方はそんなに私が嫌いですか。」と訊いたという。

非情とも思える手段を使って全てを終わらせた後、自ら責任を取り潔く身を引いた。野中氏の行いは、「これぞ男の戦いである。」と当時の我々には格好良く見えた。
若さであった。

「加藤の乱」と比べて考えてみると、「たった一人の反乱」と皮肉られる向きもある中、意志を貫いて自民党を離党した渡辺喜美氏は偉いと思う。渡辺氏の行いに魅せられた30前の私は、やはり今もまだ青臭いのかも知れない。

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2009年3月 1日 (日)

[ニュース新書] 最高時速370kmの電気自動車に田勢氏も大はしゃぎ

2/14放送の「週刊ニュース新書」をようやく見た。
この回のゲストは、慶応大学の清水浩教授。なんと、最高時速370kmの電気自動車の開発に成功したという。(ポルシェ911ターボの最高速度が時速310km。)
車好きを自認する田勢氏も試乗、「これは怖い!」と言いながらも満面の笑顔で大はしゃぎ。スタジオでのインタビューでも、いつものポーカーフェイスとは打って変わって終始目じりが下がっていた。
熟年男性好きの女性視聴者は、田勢さんの普段見せなかった一面を見て、思わず胸がときめいたに違いない。

清水教授の開発した電気自動車「エリーカ」はタイヤを8本搭載。それぞれのタイヤにはモーターが接続されており、エンジンは搭載されていない。シャーシの中には320個のリチウムイオン電池が搭載されている。
そう、電気自動車はガソリンを使わない為、エンジンではなくモーターで動くのだ。言われてみればそうかと思いつつも、自動車に関心の薄い私にはそういう想像力が無かった。

これから普及させていく上での最大の課題は、やはりバッテリーの持続性だという。
現在の「エリーカ」は1回の充電で最大300km走ることができる。これに対し、三菱自動車が一般向けの販売を予定している電気自動車は、現状1回の充電で約80kmまで。ただし空調を使うと格段に電力の消耗が激しくなる
この課題に対し清水教授は、
「車体の断熱性を高めることで、社内の温度を快適に保つことが重要。」
と指摘。

電気自動車の開発において、現在、日本の自動車メーカーは世界と比べダントツと言ってもいいほどに進んでおり、電気自動車に欠かせない充電池の性能も、日本製のものが非常に高性能であると清水教授は語った。
「電気自動車は日本経済の牽引役となり得ますか。」
という田勢氏の問いに、清水教授は静かにこう答えた。
「日本の電気自動車が、世界経済の牽引役となるべきである。」
恐れ入った。素晴らしい。

電気自動車が希望の光となるには、まず私のようなベーパードライバーが、もっと車に関心を持ち、車を乗るようにしなければならない。政治や経済、国際や食料問題と同じく、車もまず関心を持つことが、より良い世の中の一歩となるのだろう。
車に乗る練習をする…、今まで何度、そう思ったことか……。
(運転免許取得以来、一度も乗っていない。傷の付きようもないゴールド免許である。)

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2009年2月28日 (土)

[ニュース新書] 対北朝鮮のエキスパートが語る。「外交の花を大きく咲かせる為には太い茎が必要。」

2/28放送「週刊ニュース新書」のゲストは、元外務審議官の田中均氏。北朝鮮の要人「ミスターX」との交渉により、小泉首相(当時)の電撃的な北朝鮮訪問と、拉致被害者5人の帰国を実現させた人物である。
拉致被害者が日本に帰還したあの日、田中氏は羽田空港に赴かなかったという。曰く、
「交渉人は感情を出してはいけない。」
自分の交渉人としての役目はこれで終わりではない。涙を流す顔を人前に晒すわけにはいかないのだ。田中氏は独り、テレビで帰還を見守り涙したという。

昨年行われた6ヶ国協議では、北朝鮮が核放棄の為のプロセスを進める見返りとして、北朝鮮のテロ国家指定を解除、支援を行うという交渉が行われた。これに対し日本は、拉致問題の進展がないままでテロ国家の指定解除を行うのは納得できないと反対を表明、他国との足並みが揃わなかった。
この問題に対し田中氏は、拉致問題の解決が最優先という考えに固まらず、核問題と拉致問題、両方の解決に向けた「大きな絵」を描いて考えることが必要と指摘する。二つの問題は決して別個の問題ではなく、北朝鮮に核を放棄させることは、必ず拉致問題の進展にも繋がると田中氏は考える。

外交に弱いと言われる日本。田中氏は外交のあり方を、
「外交の花を大きく咲かせる為には、強い茎が必要。」
と、自らの著書の表紙にも描かれた「花」に例えて表現した。
世界が大きく変動し、外交の選択肢が増えていく中で、選択する為には自分達の価値観を形成していかなければならない。その為には、有識者も一般の国民も含め、国内の議論を深め意識を高めるべきだと。その為に、諸外国には既に存在する外交の評議会を日本にも創りたいと語った。今のように外交について考える為の準備が無く、いざ何かが起こった時のパニック的な偏った議論が行われることは危険なことだという。

外交…。自分が考えてどうなるものでもないと思って、ただの感情論でしか考えたことが無かった。考えることで何か変えられるのだろうか。
とりあえず、田中均氏の著書「外交の力」は読んでみようと思う。読むべき本がまた増えてしまったが…。(「外交の力」書評はこちら

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2009年2月22日 (日)

[ニュース新書] 北方領土問題、「三島返還」案を提案!?

前回の、石破茂農水大臣との対談で出てきた田勢氏の著書、「総理執務室の空耳」書評全3回を"書評「男達の挽歌」"コーナーにアップロードしたので、興味がおありの方はご覧いただきたい。

2/21のゲストは、反麻生派の中心人物と目されている、自民党の中川秀直元幹事長。
マスコミの挑発には乗りませんよとばかりに、慎重に言葉を選んで手の内を見せぬ中川氏。正直、レビューに書くほどの発言が見つからない。彼は去年の秋頃にも同番組に出ていたが、当blogにはそれに対するレビューは書いていない。前回もこれといって面白い発言が無かったからだ。
中川氏はなんと、田勢氏と同じく日本経済新聞の記者あがりで、田勢氏と組んで仕事をしていたこともあったという。その頃から、彼は発言に慎重な男だったと田勢氏は語っていた。

麻生首相と、ロシアのメドベージェフ大統領との会談で行われた、北方領土の返還交渉。
「四島一括返還」「二島返還」につづく第三の案として、「三島返還」と受け止められる新たな提案が行われていると、田勢氏の口から語られた。すなわち、歯舞、色丹、国後の三島と、択捉の1/4を返還するという提案である。
私はこの時の田勢氏の発言ではじめて知り、大いに驚いたのだが、試しにネットで検索してみると、2006年、麻生首相が外務大臣を務めていた時に、麻生氏本人の口から「例えば」の話として出たものだそうだ。
メドベージェフ大統領自身、「次世代に持ち越すつもりは無い。」とする北方領土問題。果たしてどのような形で決着するのだろうか。

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2009年2月15日 (日)

[ニュース新書] 石破農水大臣「10年後、20年後の農業の為に、タブー無き議論を行うべき。」

2/7の「週刊ニュース新書」にゲスト出演した、農林水産大臣 兼 農政改革担当大臣、石破茂氏。熱意や問題意識は政治家の中でもかなり高いものと思われるが、もったりと噛み締めるような口調で、非常に慎重に言葉を選んでいるような話し方をする。
軍事マニアでもあり防衛庁長官、防衛大臣の経験者でもある彼は、国会の場を離れたところでも国防問題の論客として精力的に活動している。また、鳥取県選出の議員であることから、地方、農村の現状を代弁するような意見も多い。

農政改革担当大臣に任命された石破大臣は、農政についての「タブーの無い議論」を進めていきたいと宣言。国内農家の米の生産量を国が調整、米価を維持すると共に、農家に補助金を支給する「減反制度」の見直しを含む議論が起こった。
このことから、石破大臣は減反制度見直しを推進しているかのように見られている向きもあるが、田勢氏に真意を問われた石破氏は、独特の口調でこう言った。

「私は別に、減反を止めるとか、選択制にするとかは一言も言っていない。
ただ、日本の農業の現状を見た時、国内の農業の所得は、15年前の半分になってしまった。耕作放棄地は埼玉県の面積を超え、専業農家の6割が65歳以上になっている。こうしたことをふまえて考えると、10年後、20年後の日本の農業は本当にやっていけるのか、という危機感がものすごくある。」
この危機感から、減反に限らず、今までの農業政策を全て含めてもう一度見直さなければ、農業の未来は無い、と石破氏は訴える。

今話題になっているのが、減反に参加するか否かを農家が選択する「選択性」であり、素人の考えではそれが一番良いのではないかとも思えるのだが、石破大臣は、
「『選択性』という言葉が独り歩きしている。」
と指摘する。
「食料は安全保障でもある。制度改正が博打になってはいけない。あらゆる検証を重ねた上で一番良い方法を選択しなければいけない。」
という石破氏。かつて自民党は「痛みを伴う改革」を行い、その結果として地方は疲弊した。
改革というものは、国民的な議論を巻き起こすことも大切だが、改革を後戻りさせない為には、『痛み』の部分をどうケアするのかも示さなければいけない。痛みを伴う人々を納得させられる改革でなければ、その時は上手くいったように見えても、あとで強い揺り戻しが起こる。私はそのことを気をつけようと思う。」

人間の命の根源となる食料。そう遠くない未来の食料危機が叫ばれる中、この改革は、弱者切捨てで推し進められるものでは決して無い。「二つに一つ」の拙速な議論で決めて良いものではないのだ。
過去の自民党の反省を胸に、石破大臣はこの待った無しの問題に、あえて腰を据え、慎重に慎重を重ねて向かい合っていく。

是非とも石破大臣主導で農地改革を進めていってもらいたいところだが、麻生政権のあまりの不安定さに、農地改革の議論すら途中で打ち切られてしまう危険性がかなり高いように思える。このまま民主党の政権になった時に、農地改革はどういった方向性に進んでいくのかも見えない。民主党は地方の声を聞く政党だと訴えてはいるが…。

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[ニュース新書] 自民党「骨肉の争い」選挙で、民主党再び埋没の恐れ。

2/14の「週刊ニュース新書」、ゆっくり見る時間が無かったので、関心の強い政治関連のニュースと「きょうのあとがき」だけを先に見た。
「ポルシェ並みのスピードが出せる国産電気自動車」に関心の薄い私は、現代日本人として失格かも知れない。

番組冒頭から、サーキットをF1マシン並みのスピードで疾走する電気自動車と、それを間近で見守る田勢氏の映像が流れる。
そのスピードには私もさすがに驚いたが、車好きを自認する田勢氏が、普段とはまるで違ったテンションの上がりようで、満面の笑顔で興奮していたのがさらに驚いた。
電気自動車の話題は、明日(2/15)の昼間にゆっくりと見よう。

年末あたりから髪が伸びていた大江アナ、そのまま長い髪に戻すのかと思ったら、この日の放送を見ると再び首筋あたりの長さに切っていた。私はそのほうが好きだ。

解散を避けるうちに、またもや内外から批判される材料を提供してしまった麻生首相。
「郵政民営化には反対だった。」との発言が波紋を呼び、郵政民営化を主導した小泉元首相が、麻生首相の発言をマスコミの前で「あきれた。」と批判。
また、給付金の財源法案を、郵政選挙で獲得した2/3議席を使って再可決するのに疑問を呈した。

麻生首相の「郵政民営化に反対だった」発言であるが、小泉政権時代に郵政民営化担当大臣を勤めた竹中平蔵氏の著書「ズバリ!先読み日本経済」(※)によると、麻生総理は総務大臣時代に、郵政側の代弁者として竹中氏と激しく討論したことがあったそうだ。竹中氏曰く、その論調は「私に対する個人的な罵詈雑言を含めて凄かった。」(P.210)という。
その後、保険事業と銀行事業を完全民営化する方針が決定した後、麻生氏は竹中氏に向かって、「いつか仕返ししてやる。」と捨て台詞まで残した(P.212)という。(竹中氏自身、「まあ、冗談でしょうけど。」と言っているが。)
自らが総理になった今、それを掘り返すのはどうかと思うが、確かに当時は反対だったようである。

田勢氏は、いかにも小泉氏らしく、注目を集めるのに効果的なタイミングで発言をしたと分析。派内の内紛で影響力が低下したかに見えた中川秀直氏もこれで勢いを盛り返し、前回の衆院選と同じく、次期衆院選でも自民党内の「骨肉の争い」が注目を集め、他党が埋没してしまう可能性もあると指摘する。

民主党の小沢代表は、来日するクリントン国務長官との会談に難色を示していたが、「相手が会いたいというのなら。」などと上からの目線でものを言い、結局は調整の末、17日に会談することが決まったという。
以前にも、インドのシン首相との会談を体調不良でキャンセルしておきながら、翌日には党の活動で各地を飛び回り、「相手がどう受け止めるか考えるべき」と指摘された小沢氏。やはり今ひとつ期待感が持てない。小沢氏が首相では、国内よりも各国政府に不信感を持たれてしまうのではないかと思えてくる。

次回は、自民党の中川秀直氏が再登場。小泉氏の麻生首相批判発言により勢いを取り戻した「反麻生派」急先鋒の中川氏に対し、田勢氏が再び胸の内を問い質す。

※ 「ズバリ!先読み日本経済」 竹中平蔵・田原総一郎(対談) アスコム

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2009年2月14日 (土)

[ニュース新書] 紳士、田勢康弘。「きょうのあとがき」に森本アナへのさりげない思い遣り。

例によって一週遅れのレビューで申し訳無い。
2/7放送の「週刊ニュース新書」のゲストは、農林水産大臣 兼 農政改革担当大臣、石破茂氏。
「減反見直し」議論を呼んだ石破大臣の話は、大臣の人物も含め色々と興味深かったのだが、そちらのレビューはもう少し細部を調べた上で改めて書きたい。(石破大臣インタビューのレビューはこちら)
今回は、前回につづき「きょうのあとがき」のレビューを行いたい。
大江アナも毎回楽しみにしているというこのコーナー。私も、当初はこのblogでのツッコミ所の材料として失礼な見方をしていたが、さすが田勢氏が選りすぐった言葉だけあって、本気で感銘を受けることが多い。

この回で紹介されたのは、正岡子規の短歌。(公式サイトの動画はこちら、と書こうとしたが、この回の動画は2/14現在、まだ配信されていない。)
「たらちねの 母がなりたる 母星の 子を思ふ光 我を照らせり  子規」
亡き母が空の星になり、その光が自分を照らしているのだという、正岡子規が病床の頃に詠まれた歌である。

なぜ田勢氏がこの歌を紹介したのか。
最近お母さんを亡くして落ち込んでいる方がいるので…。私も早くに両親を亡くしているが、たまに空を見上げて、こういう心境になることがある。それはいくつになっても変わらないんじゃないかと思う。」
と。予想通り、向かいに座っている大江アナの涙腺は決壊寸前

「お母さんを亡くして落ち込んでいる方」という言葉を聞いて、私にはふと思い当たる人がいた。もしかしてその人とは、大江アナの前に同番組を担当していた、田勢氏のかつての相手役、森本智子アナではないか。
去年の年末、一週間ほど森本アナが「WBS」に出ていないことがあった。特に説明もなかった(私が見逃しただけかも知れないが)のでどうしたのかと思ったら、後に本人のアナウンサーブログで、森本アナの母上が亡くなられ、実家に帰っていたことが伝えられたのだ。

田勢氏は「きょうのあとがき」という番組のコーナーを通じて、かつての相手役である森本アナを元気付けるメッセージを送ったのではないか。(※)
いつも冷静でポーカーフェイスである田勢氏が、あくまでさりげなく、田勢流のやり方で「お母上は今でも貴方を見守っているはずだ。」とメッセージを伝えたのだ。かつて一緒にやっていた番組の中で。
あくまで森本アナの名前は出さず、「名文を紹介する」というスタンスで届ける。知的でさりげない、大人の思い遣りの形が格好良い。
まさしく、テレビ東京が推進する「絆」のあり方である。

※最も、今は2月も半ばになり、森本アナの母上が亡くなってから既に2ヶ月ほど経つので、田勢氏がこの場で言っている人は別の人かも知れないが、ブログによると森本アナの悲しみは相当深かったようであり、この田勢氏のメッセージが彼女に当てはまることには違いない。

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2009年2月 8日 (日)

[ニュース新書] 田勢氏が小沢代表に苦言。そして珍しく笑顔。

このレビューは、2/7放送分のレビューではなく、1/31放送分のレビューである。一週遅れのレビューとなり申し訳無い。

この週のゲストは、ベストセラー「資本主義は嫌いですか」の著者、慶応大学経済学教授の竹森俊平氏。
ちょうど私も同書を読んでいたところであり、この放送を見るまでに読破しようと思っていたのだが、最近の私は、当blogにも記した通り教育問題や国防問題、「愛国心」とは何かという政治的な問題のほうに関心が向いていたので、未だに第一章の途中までしか読めていない。

この本、確かに面白いのだが、表紙のコミカルな絵とは違ってわりと難しい。専門的な用語が多用されているから読み解けないというわけではない。個人的な見方であるが、この本はただ普通に読み進めていくだけで理解できる、内容が読み解けるというものではない。ただ読むだけでは何が言いたいのかほとんど理解できない。うまく説明できないが、一つ一つのことがらを自分の頭の中で考え、整理して、はじめて頭の中に吸収されていくような書き方をしているように思える。著者が教育者である故であろうか。
そんなわけで、竹内氏のインタビューに関するレビューは、「資本主義は嫌いですか」を読破した暁に、本のレビューと併せて、改めて書くことにしたい。

1月29日に行われた衆議院本会議、麻生総理の施政方針演説に対する代表質問で、現在は民主党会派に属する無所属議員、田中真紀子氏が登場。例によってワイドショー好みの痛烈な皮肉が炸裂した。
この代表質問、民主党内では小沢代表の直接対決を望む声が多かったが、当の小沢氏は「臨時国会でもうやったから。」と拒否、田中氏に託したという。
それに対する田勢氏の見解。

「小沢氏としては『自分が出るほどの価値はない。』という気持ちだったのだろうが、国会というのはそういうものではない。国民に対し『自分が次の総理大臣だ。』と印象付ける為にも、小沢氏は自分の考えを堂々と述べるべきである。
アメリカは大統領を中心にして、厳しい状況の中でも盛り上がっているが、日本は政治の舞台に上がるたび、どんどん期待が削がれ、下がっていく。『やっぱり駄目だ。』となる。
一緒に会派を組む田中氏に頼むのも良いが、他に(民主党内に)やる人がいないわけでも無いだろうに。本気で自分達は政権を取るんだという意欲を示すべきである。
もはや私がこれ以上付け加えることもない。

この週の「きょうのあとがき」は、茨木のり子の詩、「倚りかからず」。
他人が創り上げた思想や宗教、政治などの教えにただ従うのではなく、自分で考え、自分の意思で行動せよ、というような意味合いの詩である。(原文は公式サイトで配信されいる動画を参照していただきたい。)
そしてこの詩の最後には、
「倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ」
と、どこか孤独を感じさせながら締めくくる。

田勢氏は、
「現在のような状況になると本当にそう思う。政府は何をしている、企業は何をしていると言いたくもなるが、最後は自分自身だ。自分自身で考え、行動すべきなのだという気がする。」
と、この詩が現代の状況下において深く心に響くとしながら、
「最後が嫌なんですよね。寄りかかるとすれば椅子の背もたれだけ、とね…。」
と、ほろ苦い感じを出しながらも、珍しく笑みを浮かべる。
「ちょっと寂しい気もしますね。」
と、同様に寂しげな笑みを浮かべて応える大江アナ。
「いや、ちょっとユーモアもあって、良い詩だな、と…。」
と付け加える田勢氏の言葉が言い終わらぬままに、
「寄りかかっちゃったりして……。」
と呟いた大江アナ、浅く腰掛けたままで、背中を椅子の背もたれに委ねてみせる。
田勢氏を前に茶目っ気を見せたところで…と思ったが、それを見た田勢氏は、再びかすかな笑みを浮かべながら、詩が書かれたフリップボードに目を向ける。
テーブルの下から、その光景を見つめるトラ猫。
何だか、良い感じの余韻を残した。ここに来てようやく、二人の主演者と猫、そしてスタジオの光景が一体となって、「休日の昼」という、ニュース番組としては異色のゆったりとした雰囲気が出てきはじめた気がする。

2/7放送の「週刊ニュース新書」は、石破農水大臣をゲストに迎え、減反政策の見直しも含めた農業改革について語ったという。この石破大臣、防衛相の頃にも感じたが、見かけによらず本物の改革者なのではないか。
非常に楽しみにしていたのだが、これの放送中には来客があり、まだ見ていない。できれば今日中に録画を見て、レビューにまとめたいと思っている。

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2009年1月24日 (土)

[ニュース新書] 「喜美の乱」を田勢氏も評価。「戦いは一人でやるものだ。」

1/24の「週刊ニュース新書」のゲストは、衆議院議員、渡辺喜美氏。かつて行政改革担当相として、官僚主導の政治を変えようと公務員改革に取り組んだが、現自民党の改革を逆行させるような体制に反発、自民党を離党して無所属となった。

渡辺氏は己一人だけで自民党を離党。「政策集団」の結成や同志の存在もにおわせるが、個人名などはほとんど明かされず、今のところ自民党内で同調する動きも見えてこない。議員達もマスコミもどこか冷ややかな目を向けているような雰囲気だが、田勢氏の見方は違う。

「『たった一人の反乱』と言われているが私は違うと思う。こういった行動は本来一人でやるものだ。誰もついて来ない、拡がっていかないじゃないかとマスコミは言うが、この渡辺さんの捨て身の行動は、選挙後に起こりうる大きな動きの核になると思う。」と。
この言葉は、今の渡辺氏にとって最高に勇気づけられる言葉だったのではないか。

「一人でやるべき戦い」という言葉は大いにうなずける。かつての森政権における「加藤の乱」や、去年起こった民主党内の造反などもあったが、数を恃みにして大騒ぎしたものの、土壇場で足並みが揃わず自滅した。
渡辺氏は今回、自ら退路を断ち、己の覚悟を示したことで、現状に疑問を持つ者たちにも覚悟を迫ったのだ。

なぜ渡辺氏が一人で行動したか。新党ありきで現職議員を集めて行動を起こしたところで、今までと同じく国会の中での動きにしかならず、国民を置き去りにしてしまう。なので今は、無所属の江田憲司氏と二人で、新党結成よりも先に、各地を回り国民の声を吸い上げる「草の根運動」を優先しているという。

国民が直接、国の代表を選ぶ大統領制と違い、日本は選挙で選ばれた与党第一党の代表が国の代表となる。オバマ大統領の「変革」の熱気に包まれる米国を羨んでいても仕方が無い。渡辺喜美氏がオバマ大統領の求心力に遠く及ばないのもそれは仕方が無い。
それでもなお、渡辺喜美氏の行動を軸に大きなうねりが生じ、「結局は自民党」「消去法的に民主党」といった、希望の無い「二者択一」の結果にしかならない今の選挙が変わっていくことを切に願う。党ではなく候補者個人の信任を問う選挙、官僚ではなく信任を得た議員が、国民の声を反映できる政治を。

公式サイトによると、次回の「ニュース新書」のゲストは、「資本主義は嫌いですか」の著者、慶應義塾大学教授の竹森俊平氏。ちょうど最近読み始めたところだ。
やはりこの番組は見るべきだ。今週からまた毎週見よう。

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2009年1月22日 (木)

[ニュース新書] 遂に来るか、渡辺喜美!

「週刊ニュース新書」公式サイトの次回予告より抜粋。

【渡辺喜美元行革担当大臣がスタジオ生出演】 

”喜美の乱”の戦略とは何か?この動きは、水面下でどことつながっているのか?渡辺氏をスタジオに招き、本当の狙いを聞く。

満を持して登場、自民党を離党した渡辺喜美議員。彼が田勢氏の前で何を語るのか、これは絶対に見逃せない。
ニュース新書を見るのは1ヶ月ぶりか。

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2008年12月 8日 (月)

[ニュース新書] ビッグ3支援は「アメリカがアメリカであることを放棄する」行為

一週間のニュースのピックアップとして、米自動車ビッグ3の公的支援をめぐる、第二回の公聴会のニュースが報じられる。
米国政府はベアー・スターンズやリーマンブラザーズの時と同じく、進むも地獄、退くも地獄の選択を迫られた。救済すればモラルハザード、救済せず破綻させれば経済のさらなる大混乱を招く。しかも今回は金融機関ではなく一般企業である。(金融機関に対しては、前述の2社で、どちらの地獄も味わったわけだが。)

この件についての田勢氏の意見として、
「税金を特定の企業につぎこむことは、アメリカがアメリカであることを放棄することだと思う。『民間のセクターに権力が入り込むことは絶対にいけないことだ』というアメリカの考え方を引っくり返して、大きな政府になろうとしている。」
と、アメリカの信念そのものが大きく揺らいでいることを指摘する。

ビッグ3の代表達は、自家用ジェットで登場し批判を浴びた第一回公聴会とは打って変わって、それぞれ自社で開発中の電気自動車に乗って現れたという。(*)
そして、
「環境に貢献した電気自動車の開発を進めたいので、研究費を出して欲しい。」
と、要請額は前回の250億ドルからさらに増え、340億ドルとなった。

これに対して、「私自身が車好きだ」という田勢氏の率直な見解として、
「ビッグ3の不振の根本的な原因は、金融危機の影響による消費の冷え込みではなく、ビッグ3の製造する車に魅力が無くなったからだ。
今になって電気自動車の開発に力を入れても、その分野では日本のメーカーに遥かに差をつけられている。もはや国がお金をつぎこんでも救済できないのではないか。
と語る。

ちょうどこのニュースが報じられた頃、米政府が、ビッグ3に対し150億ドル(約1兆4000億円)のつなぎ資金を提供することを決定したという情報が入る。
米政府らしからぬ、問題を先送りしたような煮えきらぬ決断こそ、問題の難しさを物語っているのかも知れないが、単にブッシュ大統領が、オバマ次期大統領に決断を委ねたということなのかも知れない。

このニュースに続く特集として、低燃費車の開発でビッグ3に勝利したはずだった、日本の自動車メーカーの不振による、非正社員の一斉解雇のニュースが報じられる。
必要な時に必要な数を集められるのが非正社員の利点。それを被雇用者も覚悟しなければならないと、長年派遣社員として働いていたことのある私もそう思っていたが、何と現行の契約期間も終わらぬうちからいきなり解雇されたという。それは明らかにルール違反である。生産が行われない限りどうしようもなかったとしても。

政府は、雇用保険の拡充や、非正社員を正社員として雇用した企業への助成金などの雇用対策を進めているが、結局、失業者の保護や雇用しやすい環境を整えても、企業に仕事が無ければ根本的な解決にならない。
「再び公共事業を増やすべきだ」と主張する議員が増えているというのも、当面はそれが一番効果的かも知れないと思えてくる。必要なものの為に使うのなら。多くの人が言うように、給付金よりはましだろう。
とは言っても、給付金もどのみち配られるなら、意地を張って辞退する気は全く無いが。

* 「週刊ニュース新書」では事実のみが淡々と紹介されたが、金曜の昼食時に飲食店で見たワイドショーでは、「わざとらしい」と言わんばかりに、皮肉たっぷりに報じられた。

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2008年11月30日 (日)

[ニュース新書] 竹中氏曰く、「国民が賢くないことを前提にした政策だ。」

11月29日の「週刊ニュース新書」のゲストは、慶應義塾大学教授、竹中平蔵氏。

竹中氏曰く、今の日本の不況の根本的な原因は、米国の金融危機の影響を受けたわけではなく、日本経済の構造そのものにあるという。急進的な構造改革で日本経済が痛んだのではなく、構造改革を中断し、後戻りしてしまったことが今の不況の原因であると。
昨年から発生した米国発のサブプライム問題で、震源地である米国以上に日本の株価が下落し続けているのは、日本が構造不況を放置しているからだという。

「経済対策」として日本政府がやるべきことといえば、経済の構造上何が問題であるかを考え、それを改善する方法を考えるべき、または将来の発展の為に、今やるべきことは何かを考え実行すべきであると竹中氏は言う。
しかし、麻生政権が打ち出した「経済対策」の中身は、定額給付金や減税などの「ばら撒き」であり、これらに対し竹中氏は「コメントする気も起こらない」という。

「日経ビジネス」11月24日号での、竹中氏のコラムには以下のようなことが書かれており、田勢氏も「我々ジャーナリストでも書かないような過激な発言」と驚いたという。
竹中氏は、定額給付金については、将来の消費税増税を宣告された上で金をばらまいて、誰が金を使おうという気になるかと批判。麻生政権の経済政策を見て、
「今の政府は、国民が賢くないことを前提にして、政策を考えているのではないか。」と。(上記の記事の原文を引用)

また、竹中氏自身が考える経済対策の案を訊かれ、「羽田空港を国際化し、アジアのハブ空港にする」「法人税を半分に引き下げる。それが無理なら、北海道や九州に、香港のような経済特区をつくる」など、思い切った提案をする。

竹中氏の「国民が賢くないことを前提にして…」発言には、私自身、かなり胸に重く響いた。
今年の夏あたりからにわかに日本経済新聞などを読みはじめ、政治や経済のニュースの中身などもだんだん理解できるようにはなってきたが、複数の異なる意見などを聞いて、どれが正しいと思うのか、どれが自分の考えに近いと思えるのかの判断がまだ育っておらず、考えが凝り固まっていない反面、目の前の興味深いと思える意見に自分の考えが流される傾向がある。

この回の粗探し:
放送中、何かを派手に引っくり返したような派手な雑音が聞こえる。
「きょうのあとがき」では、まさかのスタッフ笑いがかすかに聞こえた。

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2008年11月24日 (月)

[ニュース新書] 田勢氏曰く「選挙後、政界再編のカギを握るのは管直人氏。」

最近、無理してテレビをデジタルハイビジョンに買い換えたのだが、HDレコーダーまで一緒に買い換える予算はあるはずもなく、HDレコーダーはアナログのまま。なので、録画した映像はどうも横長に見える。
オープニングで、細身で長身の大江アナが丸っこく見えた。

11月22日(土)の「週刊ニュース新書」のゲストは、民主党の管直人代表代行。管氏のスケジュールの都合で、今回はゲストとの対談は後半に行い、特集とニュースを先に流していた。

「政局よりも政策」「景気対策を最優先」と主張し、解散総選挙を先送りし続ける麻生総理だが、2次補正予算案の提出は今国会では見送る構えで、これに対しては自民党内でも反対の意見が強くなっている。
「政策すら先送りした麻生内閣は、既に終わっている。今年いっぱい持ち堪えるかどうかのところだ。」
と管氏は言う。

今回、最も印象的だったのは、選挙後、自民党が分裂する可能性を予測した管氏の発言だった。
田勢氏の、
「衆院選の結果、どこが勝ったのか解らないような結果が出た場合、どうするのか。」
という問い、つまり民主党が第一党になったが、自・公連立で見れば全体の過半数と獲得した場合などはどこが政権を執るべきかという問い。これに対する管氏の答えは、
「民主が過半数を得た場合は、他の野党との連立政権。野党が過半数を得た場合も、他の野党との連立政権となると思う。
しかし、(民主が第一党だが)野党全体では過半数に達しなかった場合は、自民党内に大きな変化が起こり得る。
と。

曰く、今の自民党の延長上に、今の日本をコントロールできる体制がないということを解っている自民党議員は大勢いる。よって、与野党の勝敗がギリギリの線だった場合は、変革を求める自民党議員によって政界再編の流れが起こるのではないか。もしその人達が民主党に働きかけてきた時には、「色んな可能性」があるのではないか、と。また、それが起こる時期としては、選挙直後が最も可能性が高いとも語られた。

では、管氏は「その人達」と現在、非公式に接触し話し合ったりもしているのかという田勢氏の問いには、
「それぞれの人の主張などは色々と知っているが、全ては選挙の結果が出てからのことであり、選挙前から裏工作をしても仕方ない。」
と否定。

管直人氏が退場した後の、田勢氏の言葉。
「政界再編のカギは管さんが握っている。あの方は自民党内に相当な人脈を持っている。
はっきりとは仰らなかったが、既に自民党の色々な人と接触している気配がある。
野党が過半数を獲り得るという状況では、自民党分裂という形での政界再編があるのではないか。」
と、管氏が意図的に避けたと思われる「自民党分裂」という言葉が出てきた。
この先、解散総選挙がさらに先延ばしされ、来年春になっても解散の見通しすら立たなければ、選挙結果を待たずして自民党は割れ、公明党も離れていくのではないか。それを少し期待しているのだが。

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2008年11月15日 (土)

[ニュース新書] エコノミスト クーさんのブラックジョーク

11月15日の「週刊ニュース新書」は、G20金融サミットと、機軸通貨米ドルの行方についての特集がメインで、ゲストは野村総研チーフエコノミストのリチャード・クー氏。
先日も触れたが、この番組でもたびたび登場するリチャード・クー氏は、私のお気に入りだ。この人の解説は非常に解り易く面白い。

米国政府は、今回の不況は金融業界の問題で、金融業界の混乱が収まれば実態経済は自ずと回復するという考えに凝り固まっており、実態経済への影響を重視しはじめた各国とは意識の差がある。これは、クーさんが米国の財務関係者や議員らと直接話をした時に実感したことだという。

それらの人々に対しクーさんは、
「バブル崩壊後の日本は、地価がピーク時から比べ87%も下落したが、適切な財政政策を行った結果、日本のGDPはバブル時のピークを下回らなかったのです。
もし今、マンハッタンやサンフランシスコの地価が87%も下がったら、どうなると思いますか。日本ではそれが起こったんです。ここで日本の例を学ぶべきではないですか。」
と問いかけると、相手は目の色を変えて「教えてくれ!」と飛びついてきたという。
麻生総理がサミットの場でこれを伝え、実態経済への対策が必要だという流れが築けたとすれば、サミットは成果の高いものとなるだろうとクーさんは言う。

「アメリカのサブプライムローンに端を発した世界不況でありながら、当のアメリカに反省の色が感じられない。」
という田勢氏。ブッシュは今もなお、自由経済の尊重と保護主義の拒否を明言し、金融業への規制を求める各国と意見が大きく対立している。
ここでクーさんは、「フーヴァールーズベルトの違い」と、世界恐慌時の二人の歴代大統領の名前を出す。
クーさんが先日、現役の米政府関係者に言ったという警告。
このままでは、あんたの上司(ブッシュ)はフーヴァーということになりますよ。政権交代になる前に何とかしないと、あんたの上司は、歴史にとんでもない汚名を残すことになりますよ。」
と。それを聞いた政府関係者の人は泡を食って、すぐに上司に相談すると言っていたので、近いうちに何か対策が出されるかも知れないとクーさんは言う。
この「フーヴァーになりますよ。」発言が田勢氏のツボにはまり
アメリカで、『フーヴァーになるぞ。』と言われるのは最低のことですよね。」
と切り返す。声を立てずに笑う田勢氏とクーさん。熟年の経済通二人にとっては強烈なブラックジョークらしいが、大江アナにはいまいち笑いどころが解らない様子。
私もちっとも解らなかったが、Wikipediaで調べて、「ああ、正にそうか。」とようやく納得。

大学生達と居酒屋で話し合った麻生総理。翌日、閣僚に感想を聞かれた時に、
「出てきた料理はホッケの煮付けとか、そんなもんだったよ。」
と発言したら、
「ホッケに煮付けはありません。」
とツッコまれる。カレイと間違えたんじゃないのか。

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2008年11月11日 (火)

[ニュース新書] 与謝野経財相、生放送で「高所得層にお金を配るのは変だ。」発言。

11月1日の「週刊ニュース新書」レビューを書いていなかったので、今更と思いながらも追加。

与謝野経済財政政策・規制改革担当大臣が生出演。
(肩書きは大臣の公式サイトを参照した。あまりに長いので覚えきれない。「経済財政担当大臣」と呼ばれていることが多いような気がする。)
多忙のせいか声が枯れていていささか聞き取りにくかったが、そのわりに話し出すと長く、生放送の時間がかなり押す。番組が30分を越えたあたりで、スタジオの焦った空気がはっきりと解った。

この日の夜にマスコミで波紋を呼んだ、
「高所得層に給付金を渡すのはおかしい。」
という発言は、この番組の対談で飛び出したものである。
与謝野大臣の表現としては、給付金は庶民の生活を支援する為のものであり、豊かな生活を送っている家庭にまでお金を配るのは、この制度の趣旨から外れている、というようなものだった。その後の反響の強さからして、麻生総理には事前の相談も無しに、持論を発言したものと思われる。
与謝野大臣が退場した後、田勢氏も思わず、
「今日は、ずいぶんニュースが出たんじゃないですか。」
と呟いた。

その後の番組の進行は、明らかに急ぎ足状態。米大統領選挙直前の話題がカットされ、日経ヴェリタスの紹介も省かれる。
私が期待していた「円独歩高」の特集も、円高で得をした側、損をした側の人々を取材した映像が流されただけで、「なぜ日本円だけが上がっているのか」という解説は無く、少々期待はずれだった。

この回の粗探し:
マグネットが弱い。今後の予定を表した図に、「この時期に実施」と示すマグネットを貼り付ける段取りになっていたが、磁気が弱すぎて音をたてて落ちた。仕方なく、カメラが向いていないうちに、大江アナが立ち上がって貼り直す羽目に。

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2008年11月 9日 (日)

[ニュース新書] 田勢氏から見た小室哲哉

一週間分の「WBS」と日本経済新聞を溜め込んで、週末に一気に消化するという、妙に疲れることをやる羽目になった。昔のように「忙しいから見ない。」と投げ出さないだけ進歩かと思いつつ、今はかえって、「ここで止めたら、無知なまま歳をとる日々に逆戻りだ。」と、何かに追われているような気分になって落ち着かない。

「ニュース新書」は「WBS」の総集編および、特に重要な話題をピックアップして特集したような内容とみることもできるが、土曜の昼という時間帯の利を生かし、現職の閣僚や党首等、毎週、重要な人物のゲスト出演があるので見逃せない。

11月8日の「週刊ニュース新書」。
「オバマ新大統領で米国はどう変わるか」「日本の労働人口の1割を占める自動車産業の不況」という二つの特集があり、それぞれ思うことがあったのだが、それは長くなるので次の機会に回したい。

一週間のニュースが読まれた時、意外だったのは、田勢氏が「小室哲哉 逮捕」について言及したことだった。
田勢氏の、
「この人のことを見ていて思ったのは、大成功していた頃にも、ちっとも幸せそうな顔をしていなかった。」
という言葉は、核心を突いていたような気がした。
私自身、当時の小室哲哉を見てそう思っていたわけではないが、今、田勢氏に言われて思い出してみると、まさしくその通りだったと思われてならない。

人気が絶頂だったあの頃、己の成功に驕るような素振りも見せない反面、充実した毎日を実感しているようにはどうしても見えず、ひたすらに曲を生産して、派手なイベントを行って、自分を追い立てているように見えていた。止まるのが怖いと言わんばかりに。
私もまた、10代の頃にはTMネットワークをはじめ、小室哲哉の曲に夢中になっていた。しかし20をいくつか越えた頃、気づけば私のCDラックには、小室哲哉がプロデュースした作品のCDは、見事に一枚も残っていなかった。
祖父母の世代が美空ひばりや越路吹雪の曲を聴き、両親の世代がアリスやキャロルの曲を聴くのと同じような気持ちで、私が小室哲哉作曲の歌を聴いて懐かしむ気持ちになれるかというと、どうしても聴けなかった。

今になって思い出したが、小室哲哉がTMNを解散した時、彼は幾度も、
「この先、音楽の年表を作った時にも、TMNの功績は必ず記されることになる。」
というようなことを言っていた。その時は、人々の記憶に残り続ける音楽を提供してきたという自信があったのだろう。
その言葉と、その後の彼の人生を見ると、色々と思うところがあるのだが、利いた風な口をきくのは控えておこうと思う。

公式サイトによると、次回は、あのリチャード・クーさんが再びやってくるとのこと。
個人的にクーさんはお気に入りだ。

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2008年10月26日 (日)

[ニュース新書] 米国金融不安の波紋

米国の金融危機による米国内での消費の冷え込みにより、中国の工業地帯では工場の閉鎖が相次ぎ、失業者が増えているという。そして、その悪影響は日本にも現れているとのこと。
「ニュース新書」の特集で、その一例が紹介された。

(米国)金融不安が発生→消費が著しく冷え込む→子供用玩具の売り上げが激減→(中国)玩具を製造している工場の受注が激減→工場が廃業→(日本)玩具の原料を輸出している資材メーカーの出荷量が激減

日本でも株の暴落に急激な円高と、深刻な影響も出ているが、ドル安、ユーロ安に加え石油価格が大幅に下がっているので、輸入産業には有利だと言われているが、そうでもないらしい。
「WBS」でもカツオの加工業者を例にして報道していたが、近所の楽器店の人も、こんなことを言っていた。
「ドル安、ユーロ安の影響で、輸入の楽器がかなり安くなると期待されているが、実際は厳しい。
楽器などそう常に売れるものでもなければ、腐るものでもないので、在庫は長い間店にある状態が普通だ。今の在庫は今よりはずっと円安で、しかも原油が高騰していた頃に輸入されたやつが多いから。今のタイミングで相場に合わせると、余計に損する。多少は下げなければいけないかもしれないが、期待されているほどは下げられない。」
と。
輸入品を扱っている店にとっては、高値からいきなり下がると余計に苦しいらしい。

公式サイトの次回予告によると、次回は「各国通貨の価値が下がっている中、なぜ日本円だけが高騰しているのか。」を解りやすく解説するとのこと。これは非常に興味深い。
「円キャリー取引が引き上げられている」「相対的に信頼度の高い円が消去法で買われている」などと日経でたびたび説明されているが、今ひとつ掴めないので気になっていた。

あと、本当にどうでもいいのだけど、以前、エコノミストのリチャード・クー氏がゲスト出演した時、彼が頻繁に、「バブってた」(=バブル景気だった)という言葉を使っていたのがすごく気になった。クーさん以外に使っている人はいますか。

ついさっきWikipediaで知ったのだが、田勢氏は意外にも猫好きで、まーごを出演させているのも田勢氏の提案だったらしい。本当は自分の飼っている猫を連れてこようとしたが、奥方が反対したのだとか。まーごが何をやっても無関心なように見えていたのだが、内心はときめいていたのか。

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2008年10月22日 (水)

[ニュース新書] いつ来たんだソニー・ロリンズ

今日、録画していた「カンブリア宮殿」を見ていると、「週刊ニュース新書」のCMが流れていた。噂に聞いていた、まーごが中曽根元総理のマグカップに手を突っ込んだ瞬間の映像が流れており、少し驚いた。さすがテレビ東京。報道番組でさえアグレッシブだ。
あの猫、動物タレント専門の事務所から雇ったのは間違い無いだろうから、大体は人間の指示した通りに動くだろうと思う。なので、あんな悪戯を普通はしないはずだ。もしかして、スタッフが中曽根氏にまーごをけしかけたのでは。

しかしそれよりも驚いたのは、「豪華ゲストも多数出演」としてダイジェストで流れた映像の中で、黒い肌に白く長いヒゲ、丸いサングラスをかけた老爺が、ニュース新書のスタジオ内で、テナーサックスを吹いている姿が現れた時だ。
ソニー・ロリンズ!

学生時代、関西でのライブで見たことがあるので、間違いない。ジャズ黄金時代に活躍したサックス奏者で、当然今ではかなりの高齢でありながら、いまだに現役で活躍中。しかも毎年、来日公演を行っている。しかしまさか、週刊ニュース新書に出ていたとは!しまった、見逃した。

このCM、まーごの視点で「週刊ニュース新書」の紹介をするという流れ。最後のシーンでは番組でのいつもの席に田勢氏と大江アナが座り、真ん中のテーブルにまーごが座っている。大江アナがカメラに向かい、番組名と放送時間をアナウンスするが、その間、田勢氏は相変わらずの仏頂面で、カメラも見ず。意地でもテレビの世界には染まりませんか。
そんな田勢さんは、嫌いじゃない。

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2008年10月18日 (土)

[ニュース新書] 金融危機スペシャル

今回は「金融危機スペシャル」として、30分延長の2部構成。1時間半の放送時間のほとんどが金融危機に関する特集であった。
ゲストは中川昭一財務・金融担当大臣と、東京大学院の伊藤隆敏教授。

番組冒頭から、今話題となっている「資本注入」の意味について、解り易い解説が入る。

銀行は顧客から預かったお金を運用し、その利息から利益を得ている→今回のサブプライムローン問題など、運用が失敗した場合、逆に損失が出る→銀行は顧客のお金を守る為に、損失分を「自己資本」によって穴埋めする→自己資本が減りすぎると、銀行の経営を圧迫、金融不安が起こる→「公的資金」を注入し、銀行の自己資本を補う→銀行は倒産の危機を回避。預金者も安心する。

番組はこの一週間の動きをまとめたVTRと、それに対する中川・伊藤両氏の解説が中心で、日本経済新聞やWBSを毎日チェックしている人にとってはそれほど目新しい情報は無かったと思われる。

自動車業界は今まで以上に、小型車を中心の、燃費の良い新車を投入して、冷え込む外需から内需にシフトしていくとのこと。

提供の読み上げ中、猫のまーごがカメラに向かって、四本の脚を伸ばし雄々しく立ったかと思うと、そのまま首を後ろに回し、中川大臣を睨みつけるかのように振り向く。これには、普段から険しい表情の中川大臣も、ほんのわずかに表情を緩ませていた。まーごはかなりの役者である。

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2008年10月12日 (日)

[ニュース新書] 小沢氏の悩みは、民主党若手議員に蔓延する楽観ムード。

「週刊ニュース新書」を見たのは今回で4,5回目くらいだが、この番組、今まで思っていた以上に面白い。少なくとも私のような視聴者にとっては、欲しいところだけを掘り下げていて、無駄が無いのである。

まだ体調が回復したとはいえない中、生出演した民主党の小沢代表。
小沢氏とは初対面の大江アナも言っていた通り、スタジオに現れた小沢氏は終始柔和な表情で穏やかに語り、多くの人が持っている小沢氏の印象とは大きく違っていた。

本当の形での民主主義を日本に定着させる為、今回、何としても政権交代を成し遂げたいと語る小沢氏。
小沢氏は以下のように語った。
一方の政権が失策をして国民の信頼を失えば、他の政権に任せようという民意が選挙によって反映され、政権交代が行われる。それによって政治が緊張感を持つようになる。それが通常の民主主義である。
だが日本では半世紀以上、自民党中心の政治が続いていた為、国民は「政権交代」というもののイメージすら頭に描けなくなっている。
しかし、ここで一度政権交代が成し遂げられれば、「悪い政治を行えば政権を失う」という当たり前のことを国民が学び、政治に対する意識そのものが代わってくるのだと。
また、民主党政権になった時の政策として、「脱官僚」「地方分権」の基本政策が語られる。

私も政権交代には賛成したい。しかし、自民党政権が当たり前の時代が長すぎたことや、最近になって民主党内にも「造反者」が出る騒ぎがあり、
「自民党も信用できないが、経験が無く、内部の結束にも不安のある民主党に政権を任せるのも不安だ。」
という消極的な見方も多く、投票率が一段と下がって、レベルの低い争いの末に自民党が辛勝する、という結末になりそうな気がする。

私も去年までは、反自民党という立場での消極的な民主党支持者であったが、福田政権時代の「自由・民主大連立」騒動には今でもわだかまりを持っており、「現在は総選挙よりも経済対策を優先すべきである。」という麻生首相の考え方には賛成している。
民主党が政権を担当できる能力があるかどうかは、本当にやらせてみないと解りようがない、自民党との比較のしようが無いので、一度政権を獲得して欲しいと思うのだが、今はやはり、選挙で政治家が各地に散らばるべきではないと思う。「G7」の結果には明らかに世界中が失望しているので、週明けに、本当に何が起こるのか解らない。

この日の田勢氏は、相手が小沢代表だからか、グレーのジャケットに明るい紫色のネクタイで、髪も後ろに流し、いつもより一段と洒落ている。しかしジャケットが小さいのか、小沢代表との対談中、ジャケットの後ろが盛り上がって、襟が隠れている。それがすごく気になった。

「G7」は、各国がG7に先立ち決断・実行したことを、わざわざ再確認したような内容に終わったようで、具体的な方法も時期も示されなかったという。
日本経済新聞に書かれているアナリストのコメントに、
「週明けの十三日は再びブラックマンデーになるのではないか。」
とあったが、本当にそうなりそうな予感がする…。

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2008年10月 8日 (水)

[ニュース新書]その小沢代表が来るらしい

番組公式サイトによると、次回の「週刊ニュース新書」には、(本物の)民主党の代表、小沢一郎氏が来るらしい。
あの人、風邪で倒れて入院したと報じられていたが、本当に出られるのだろうか。

そう思ってインターネットで調べてみたら、本日深夜の報道で、「風邪で喉を痛め入院」とあった。記事によると、入院するほど症状が重いというよりは、これからの大事に備え、療養も兼ねて入院したということらしいが、「20日以上経っても治らない喉の痛み」だそうだ。
しかし今日夕方の衆院本会議には出席したという。(「毎日新聞」Webサイトより)

最近はすっかり、マフラーにマスク姿が小沢氏の定番スタイルとして定着したそうである。その格好で、「ニュース新書」のスタジオに現れる場面は見てみたい気もする。まーご(猫)に警戒されるのは必至だ。(テレビカメラの前では取るだろうけど。)

「週刊ニュース新書」公式サイトでは、緊張を生んだ「田勢のきょうのあとがき」が動画で公開されている。さすがに、大江さんが苦笑いする場面の寸前で映像は切れている。
よく見ると、大江さんが「どんなレベルなんでしょうかねぇ。」と付け加えた時、田勢氏が軽く笑っているのが確認できる。でもフォローはしてあげない。
いかん、田勢氏に興味が出てきた。大浜キャスター以上の面白さを秘めていそうだ。

予告では、小沢氏の「他では見られない人となり」も見せてくれるそうだ。
田勢氏対小沢代表。これは見逃せない対戦カードである。

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2008年10月 4日 (土)

[ニュース新書] 大江アナの初回はモヤモヤしたエンディング

大江アナ「週刊ニュース新書」初日。オープニングで田勢氏に紹介され、
「今、政治も経済も混沌とした状況で、わからないことがたくさんありますので、田勢さんの生徒になったつもりで勉強させていただきます。」
と、アナウンサーでありながら素直すぎるコメント。田勢氏、女性と目を合わせるのが苦手なのか、その間はずっとカメラ目線。

最もこの番組、私のように、経済のことがあまり解っていないと自覚しはじめた若年層の社会人にも照準を合わせているような番組なので、視聴者と同じ視点で疑問を投げかけるというスタンスは良いと思う。事実、一週間のうちで最も重要なニュースを選び、掘り下げる形式の番組で、解説も解りやすい。

金融救済法案の審議が日本時間では夜明け前だったので、「週刊ニュース新書」のスタッフは、今週から作ることになった新聞風のポップ(一週間の主要ニュースを新聞風にまとめたもの。よりによって今週からはじまった)を作るのに徹夜作業だったらしい。
テレ東として経済のトップニュースは絶対に外せないから、早朝から放送開始までギリギリで作成したようである。オープニングでも大江アナと田勢氏が「スタッフが徹夜で作りました。」「最新版になっていますね。」とさりげなく労っていた。

米金融救済法、修正案が可決された。朝刊(現地12時時点の情報)では、法案可決を期待され、NYダウは一時250ドル高と書いてあったが、法案可決後は逆に、「この法案では根本的な解決にならない」という失望感から、最終的に157ドル安で終わったとのこと。

今週からはじまった田勢氏の「きょうのあとがき」。福沢諭吉の「学問のすヽめ」からの引用で、要約すれば、愚かな国民の上には愚かな政治しかできない、というような文を紹介。
田勢氏の解釈として、政治には自分達の関係ないところで行われていると、他人事のような見方で「政治は駄目だ」と不満ばかり言うのではなく、それは有権者である自分達の責任だと自覚して考え、行動しなければいけないということだと語られる。
それを聞いた大江アナの言葉。
「今の国民のレベルは、麻生政権と同じレベルだと?」
「まあ、そうですね。今の政治は…ということですね。」
「どんなレベルなんでしょうかねえ…。」
「……。(田勢氏、沈黙)」
大江アナ、困ったように笑いながら首をかしげ、そのまま番組が終わる。
うん、ちょっとコメントの切り込み方を誤ったね。というより、田勢氏の引用した文そのものが、少々刺激的だったが。

初日なので、今はまだ、相手の呼吸を探っている感じがあった。これからに期待。
スタジオと大江アナの雰囲気は合っていると思う。提供の表示中に、猫を眺めて微笑んでいる光景はとても良い。(その間も田勢氏は真顔。)

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2008年9月20日 (土)

[ニュース新書] メラミン混入の牛乳、丸大食品の製品で使われた可能性あり!?

「週刊ニュース新書」で聞いて、コーヒーを噴いてしまった。(テレビ東京のスクープだそうだ。)
家庭用、業務用の両方に流通の可能性ありとのこと。
食べたかも知れん。

中国の日本大使館は、日本に輸出されていないと言っていたような気がしていたが、それは牛乳としての輸出はしていないということであり、加工品に関しては調査中とのこと。
他のメーカーでも出てきそうで怖い。

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